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ぼくは落ち着きがない/長嶋有 [光文社]


ぼくは落ち着きがない

ぼくは落ち着きがない

  • 作者: 長嶋有
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/06/20
  • メディア: 単行本



高校の図書館を舞台に、図書部の日々を描いた青春小説です。帯には「文化系”部室小説”の誕生!」とありますが、まさにそれ。何度か近所のコンビニが出て来ましたが、ほぼ図書館が舞台となっています。

個人的なことですが、私は高校時代図書部だったので、この小説には非常に親近感を覚えました。とにかく懐かしい!私の高校も、貸出などは図書委員がやることになっていたのですが、ほとんど来ないから、図書委員が、ってところは「そうそう」と頷いたり。私の時は、図書の購入などはやっていなかったのですが、これを読んでいると、やりたかったです。それと、図書便りの発行も。あのときの私は今ほど本を読んでなかったので、書評とか紹介とか書けなかっただろう、とも思いますが。

当然のことながら、この小説ほどドラマティックなことはなかったのですが、高校時代の思い出がふつふつと蘇ってきました。ああ、嫌な先生に図書館で怒られたこともありました。

また、この小説は登場人物の設定が見事だと思いました。基本的に私がライトノベルに浸りすぎ、という前提があってのことでしょうが、登場人物の性格を大げさにならない程度に、でも本当にいるような人間に落とし込めていると思います。登場人物も少なくないのですが(私の高校時代の図書部はもっと部員が少なかった……)ちゃんとキャラを立てることができていました。

高校時代をふり返ると、進学校だったこともあり、勉強に追われた記憶しかなく、「人生をやり直せても高校時代は飛ばしたい」が口癖なのですが、この小説を読むと、「高校でいいこともあったな」と思うことができました。懐かしいです。
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takao

chokusinさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-05-04 21:57) 

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