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『乃木坂春香の秘密 12』/五十嵐雄策 [アスキー・メディアワークス]

ライトノベル強化週間、5発目!!今回はこちら。

乃木坂春香の秘密〈12〉 (電撃文庫)

乃木坂春香の秘密〈12〉 (電撃文庫)

  • 作者: 五十嵐 雄策
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/07/10
  • メディア: 文庫

 

人気シリーズ、『乃木坂春香の秘密』12巻です。発売日に買っていましたが、色々あって、ようやく今読み終わりました。とりあえず、感想としては、

椎菜ぁぁぁぁぁぁ!!!!!(ノД`)

という感じで、今回は、最初から最後まで椎菜のターン!!とにかく椎菜づくしでした。初登場時から椎菜を応援してきた私としては、嬉しかったとともに、辛い巻でもありました。

椎菜って、凄く良い子なんですよね。フレンドリーで、誰とでも親しくできて。優しくて。思いやりがあって。でも、好きな人には不器用で、意外と照れ屋で。そんな椎菜だからこそ、私は幸せになって欲しいと密かに願ってきました。そりゃ、春香と裕人の間に入るお邪魔虫みたいに見られてもw

そんな椎菜の、一大決心。告白。それがこの巻のテーマでした。そして、それを見事に描ききってくれました。正直、シリーズの展開を考えると、この作者にそこまで最後までしっかりと、美しく書き上げてくれるとは思ってなかったので、不意打ちを食らうような感覚を受けるとともに、嬉しくなりました。作者様、本当に申し訳ないです<(_ _)>

で、もうとにかくおもしろかった。一時期、本当にマンネリで(アニメでマンネリとか言われていたところあたり)、切ろうかな、と思った時期もありました。で、ここ最近ようやく持ち直してきて、おもしろいと思えるようなものが出てきていましたが。この巻、シリーズ屈指の、と言うか一番おもしろいんじゃないか?と思いました。

その要因、なんだろうと思っていたら、「インターミッション」を読んで分かりましたwそれは、乃木坂美夏、メイド隊、あるいはルコと由香里さんの邪魔が入らないことだったんですねw今までだと、良い感じの雰囲気になってきたら、携帯が鳴って「はろー、おにーさん♪」とか「裕人、腹減った」となって、ぶち切られてしまう、と言うパターンでした。それが、嫌気がさしていた理由でもあるのですが。が、今回は、椎菜のマジ告白。裕人は、初めて自分の気持ちと向き合うことになりました。そのため、余計な邪魔を入れる余地がなかったんですね。

結果、非常にガチなラブストーリーとして話が展開していったのだと思います。そう、コメディ分も少なかったようなw

もう、とにかく椎菜が可愛い可愛い。裕人に振り向いて貰いたい。その一心でやる行動全てが愛おしかったです。特に、

「だけどそんなのは・・・・・・あんまり意味がないよね。ーーーだって、目をつむってじゃなくて、ちゃんとあたしだって分かって・・・・・・してほしいから」(P.281)

もう、これはブラボーとしか言いようがありませんでした。王道のパターンで逝くと思っていたので、これがちょっと意表を突かれる形だったのもなおさら良いw

とはいえ、結果は、分かっていた通りの結末でした。それは本当に残念。椎菜を本当に応援していたから、分かっていたこととはいえ、本当に切ないです。椎菜の最後の質問に対する、裕人の答えがあれだったからこそ、なおさら切ないです。でも、本当に椎菜、頑張りました。そこは、素直に賞賛したい。もう、たぶん好きな人ができたとしても動けないだろうなぁ、と思っている私だから、彼女のがんばりには胸を打たれました。俺きめぇwww

さて、今回の結果で裕人も自分の気持ちに気づきました。って、今まで気づいてなかったの?てっきり、「春香が好き」という気持ちがあって、でも、春香が自分の中の気持ちに気づくまで待っているんだと思っていたんですがwそれはさておいて、もう相思相愛なんだから、くっつくだけ、と思いきや、椎菜の告白に刺激を受けたあの人が、遂に動きます!!そう、作者曰く、最終ボスがww正直、最終ボスは動かないのではないか、と思っていただけにこの展開は意外でした。でもなぁ、結果は変わらないことは見えているんだしなぁ。私、美夏も好きなんだよなぁ。でも、ふられるのも、気持ちを吹っ切るための大切な儀式、ととらえれば必要なことなのかなぁ、何て思います。

と言う訳で、椎菜ファンとしては、悲しいけど大満足、と言うべき巻でした。その分、あおりを食って、春香、美夏は出番が少なかったです。メイド隊は「いたの?」と言うくらいの影の薄さ。今までのシリーズでは考えられない展開でしたwそのため、「ええい、椎菜は良い!春香を、春香を出せ!」とか、「ミッカミカにしてください!」という人は物足りないかもです。ただ、美夏は挿絵がとても可愛かったですし、次の巻で遂に本気を出す!(予定)です。春香は、それが終わって彼女のターンが待っているので、それをお楽しみに、と言うところでしょう。

さて、いよいよシリーズもクライマックスに向けて動き始めました。そして、ここに来てこのでき。もう、これは期待せずにはいられません!


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コメント 12

mana

私も椎菜は好きなキャラなので、もし3期があれば見てみたいエピソードですね。

>さて、今回の結果で裕人も自分の気持ちに気づきました。
ねーよ!www
by mana (2010-07-30 13:00) 

bapio

椎菜ってお邪魔虫的なキャラには全く見えなかったですよね。
むしろtakaoさんの様に応援したくなる人が多いんじゃないかな?

>アニメでマンネリとか言われていたところあたり)、切ろうかな、と思った時期もありました
正直アニメはまんねりを感じました^^A
一応見た様な気はするんですが、イマイチ印象に残らないというか、またいつものパターンって感じでしたかね。

正直今は春香と裕人より、この椎菜の話の方が気になりますね。

>今回の結果で裕人も自分の気持ちに気づきました。
(゜д゜)
by bapio (2010-07-30 15:30) 

takao

manaさん、コメントありがとうございます。

(・_・)/\(・_・)ナカーマ!
椎菜、かなり良いキャラですし、イイ娘だと思うんですけどね。
裕人を好きになったのが、という感じで。
正直、裕人の何が良いのかよく分からなかったりw
これは物語の展開として重要な部分なので、再々アニメ化、となったら必ず描かれると思います。
私も、デートで初々しいところを、アニメで見てみたいですw

それがびっくりだったんですが、裕人って、春香のことが好き、と言う意識がなかったらしいですw
私もてっきり、春香が好き、と言う明確な気持ちがあるけども、でも春香が自分の気持ちに気づいていないからそれを意思表示していない、と思っていたのですがw
と言うか、
春香「裕人さんとずっと一緒にいたいです」
裕人「あぁ、俺もだ、春香」
みたいなこといっていたくせに、今の今まで「好き」と気づいてなかったのが酷い、とw
だからこそ、椎菜が「もしかしたら」という気持ちになってしまったのですが。

裕人は「お前それでも人間か?」的なところも他にあったのですがw
ココまで鈍いのも珍しいですw
by takao (2010-07-30 17:59) 

takao

bapioさん、ごきげんよう。コメントありがとうございます。

あ、そうなんですねw良かった。
椎菜って、本当にいじましかったので、ずっと応援していました。
そもそも、裕人と春香がつきあっていたら諦めよう、と思っていたのに、裕人と春香が(実際は「お前ら、もう結婚しちゃえよw」レベルなのに)くっついてなかったので、頑張ってしまったというか。
可能性がゼロじゃないから頑張ってしまったんですよね。

椎菜ファンにとっては、最後の裕人の答えが切ないです(ノД`)

原作、本当に「引き延ばしだろう」と思ったところがありましたからねw
クライマックスに向けて非常におもしろくなってきましたが、もっと速くて問題なかったな、と思いましたw

椎菜のこの話、凄く良かったですよ。
途中、裕人と春香のパートもあるのですよ、正直これいらないだろう、と思いましたしw
椎菜の良いところが存分に出た感じでした。
椎菜ファンだったら、これだけ読んでも楽しめるのではないかと思いすよ。

戻ってきてーーーw
そう、manaさんのお返事にも書きましたが、裕人って、春香が好き、と言う気持ちに気づいてなかったみたいです。
それどころか、今回の告白で迷う始末でしたしw
「ぉぃぉぃ」と言いたくなってしまいましたw
by takao (2010-07-30 18:07) 

りょうかい

NICEありがとうございます。「乃木坂春香の秘密」シリーズはまだ読んでないんですが、アニメは拝見していますのでなんとなく登場人物と相関図は把握しています。なるほど、そんな展開になっていたんですね。自分は読むスピードが遅いのでなかなか多くは読めませんが、ちょくちょく読んでいこうかと思ってます。時々覗きに来てくださいませ。
by りょうかい (2010-07-30 22:23) 

takao

りょうかいさん、初めましてです。コメントありがとうございます。

正直、『乃木坂春香の秘密』は読まなくても良いかな、とは思っていますw
途中が退屈ですので。
アニメで相関図がだいたい分かっているなら、11巻くらいから読めば楽しめると思いますよ。

わざわざありがとうございました。
時々、覗かせていただきます。
by takao (2010-07-30 22:29) 

kun

アニメでは、椎菜ってエロ担当とか言われてましたが、一途なところが好きですw。
こういう話をアニメにしてほしいですねww。
by kun (2010-07-30 22:41) 

takao

kunさん、コメントありがとうございます。

エロ担当ですかwアレスタと一緒ですねw
でも、本質は一途で凄く可愛い女性だと思っています。
アニメ3期をやるんだったら、どうしても外せない話になるでしょうし、私も期待しています。
by takao (2010-07-31 18:29) 

まこたま

椎菜はパンツ担当( ー`дー´)キリッ!
そう思っていた時期が私にも…今でもちょっと思っておりますんw
お許しくだせぇ。
by まこたま (2010-07-31 20:47) 

takao

まこたまさん、コメントありがとうございます。

椎菜はパンツ担当w
確かに、この巻でもパンツイラストがあったようなw
一枚は、酷いやつでしたしw
作者、そこまでせんでいいだろう、と小一時間w
椎菜はイイコなんですけども、春香ではお色気とかさせられないから、その分のしわ寄せが椎菜にいってしまいますよね。
仕方ないことですw
by takao (2010-07-31 20:56) 

naka-G

えwまだゆうととはるかはくっついてなかったのかw
by naka-G (2010-08-07 01:09) 

takao

naka-Gさん、コメントありがとうございます。

もちろんw
今回は、最初からいたボスを倒したところ,ってかんじです。
そして、最後の最後、真のラスボス・乃木坂美夏が待っているのですw

という感じで、もう少しで終わりです。
by takao (2010-08-07 07:24) 

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