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『蒼穹のカルマ 6』/橘公司 [富士見]

昨年,『このライトノベルが凄い』の新人トップを取ったこの作品。2巻はイマイチだったものの,3巻からは圧倒的なパワーを見せてくれるこの作品の新刊が発売されましたので,早速読了しました。

蒼穹のカルマ6 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹のカルマ6 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 橘 公司
  • イラスト:森沢晴行
    出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2010/10/20
  • メディア: 文庫

 

8月13日,鷹崎駆真が死ぬ。そんな情報を持って,駆真の前に現れたのは,今から5年後の世界からやってきた,と言う鷹崎在紗。目的は,駆真の死を防ぐこと。
駆真の周りでは相変わらずな出来事が起こりつつ,駆真と在紗,未来から来た在紗は駆真の死を防ぐために,彼女を殺そうとする「アンノウン」を探そうとする。果たして,「アンノウン」の正体を明かし,駆真は生き残ることができるのだろうか。

 

手に取ったときは,「薄いなぁ」と思ったのですが,中身は相変わらずの『蒼穹のカルマ』激しく笑いました。これ,今のギャグ系ライトノベルでもかなり上位に入るのではないかと思います。

駆真が何回か死ぬのですが,もうその死に方があほらしすぎて,と言うか,駆真らしすぎて,素敵すぎましたw表紙の駆真の遺影,これ死んだときの顔を写真に収めたのではないか,と言う位の感じですね。確かに,在紗とか他人からしたら最高にあほらしすぎる死に方ですが,駆真からしたら最高の死に様ではないかと思います。もう,駆真の在紗に対する愛は,愛と呼んではいけない何かのような気がします。

そして,未来から来た在紗がまたバラエティに富んでいて素敵でした。在紗,本当に才能があるんだなぁ,と言うか。そして,どんなパターンを選んでも,彼女の駆真に対する思いの強さ,大好きという気持ちがまた強すぎるも見所だったと感じます。さすが,駆真と同じ鷹崎家の人間,と言うか。これまた,もう駆真に対する思いがガチすぎて,面白かったです。主任なんて,あんなにしていて,あんな死に方を目の前にしていて駆真に対する思いが強いことが妙に面白かったりしました。

「絶対に,絶対に捕まえてやる。そして後悔させてやる。ボクから姉さんを奪ったことを」(P.71)

なんて,在紗の駆真への強い思いが感じられて,どきりとさせられてしまいました。

最後に明かされた,駆真の命を狙う敵。ただ,どうしてアンノウンが駆真の命を狙うのか,と言うのを考えると,ちょっと可哀想な思いもしてしまいました。ただ,激しくヤンデレなんだなぁ,とも思いましたがw

いつもなら,最初に明かされた展開に帰結するように物語が展開するのですが,この巻ではそうなってはいませんでしたね。アンノウンも正体が明かされただけで,相変わらず駆真の命を狙って来るみたいですし。そうこうしていたら,まさかの駆真の受難の展開で。果たして,駆真は,在紗はどうなってしまうのか。駆真はユートピアを迎えることができるのか。非常に気になるところです。

あと,槙奈がますます光り輝いていて,ますます面白いキャラになっているのもよかったです。もう,この作品のギャグ展開のスパイスとして,必要不可欠というか。それでいて,5年後は半端じゃなく強くなっているようですし,本当に分からないキャラだなぁ,と。彼女の活躍も楽しみですw


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コメント 2

プラチナ

ごめんなさい。

普通、アニオタは、AQUOSを買わないというお話だったので、何かな?と思いました。

私は、DIGAなんですよね。
by プラチナ (2010-10-23 22:20) 

takao

プラチナさん,コメントありがとうございます。

あぁ,そっちでしたか。
私も,どっちかな,と思ったのですが。
DVDレコーダの時だったら,東芝のRDシリーズかなぁ?と言う気がしますが。
今なら,ソニーかパナか,と言う気がします。
私は,ソニーのレコーダですね。
自動チャプターが便利だし,お任せ録画が便利だったので,DVDレコーダの時から,ですね。

ただ,パソコンに録画派も増えているのではないか,と思っています。
by takao (2010-10-23 22:47) 

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