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『灼眼のシャナ ⅩⅩⅠ』/高橋弥七郎 [アスキー・メディアワークス]

苦節3年。ようやく最新巻まで追いつきました!長かったなぁw

灼眼のシャナ〈21〉 ((電撃文庫))

灼眼のシャナ〈21〉 ((電撃文庫))

  • 作者: 高橋弥七郎
  • イラスト:いとうのいぢ
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/11/10
  • メディア: 文庫

 

注意です。以下の感想はオチまで含め,多分にネタバレを含みます。原作を追っていて,これから楽しみにしている方は読まない方がよいと思います。ネタバレを気にしない方,もうすでに読了された方のみ,ご覧ください。

紅世の徒の楽園『無何有鏡(ザナドゥ)』の想像の舞台となったのは,シャナと悠二の物語の始まりの地である,御崎市。そこに降り立つ仮装舞踏会(バ ル・マスケ)。御崎市を覆う封絶。御崎市に現れた創造神の黒い蛇身。そして,その蛇身の背に降り立つのは,創造神「祭礼の蛇」の代行体・坂井悠二。彼は, 大命成就のために,吉田一美を引き入れ,その瞬間を待つ。
対するフレイムヘイズ兵団。先の戦いで前線力の8割を失った彼らは,大地の四神の残り3人の協力を得ることに成功。シャナ,ヴィルヘルミナ,マージョ リー,カムシン,サーレ,キアラ,大地の四神のサウスバレイ,ウェストショア,イーストエッジの小規模ながら,確かな実力の持ち主のみで最後の戦いに挑 む。
果たして,シャナと悠二の決着は。そして,吉田一美の下す決断は。今,最後の戦いが始まる。

 

やっぱり最後は始まりの地。と言う事で,舞台は御崎市に。20巻までの展開が激しい集団戦だったのに対して,この巻は嵐の前の静けさ,と言う感じで始まりましたね。シャナが決意を語り,悠二が吉田さんを自分の側に引き入れ。舞台を着々と整えている,という感じでした。

が後半からは一気に激しくなってきましたね。シャナたちが突入して戦いが始まると,最後の決戦,と言わんばかりの戦いが始まって,なかなか楽しかったです。

さて,ここに来て新キャラの大地の四神,サウスバレイ,ウェストショア,イーストエッジですが。その力が余りにチート,と言うか強力すぎて笑いまし たw今までのシャナなら,本人の持つ能力が凶悪,というのは実はそこまで無かったような。時に,サブラクみたいなのも有りましたが。ところが,この3人, 大地の四神にして,バル・マスケからも「化け物」と恐れられるだけあってか,それぞれが持つ能力が戦闘向きすぎて苦笑いしか出てこない,と言うw20巻で シュドナイを命をかけて足止めしたセンターヒルが,戦闘に特化した能力でなかったので(とはいえ,それ自体は協力でしたが),てっきり全員補助的な能力か と思っていたら,ですよw正直,センターヒルじゃなくてこの3人の内の誰かが見極めに行っていたら,センターヒルは死ななくてすんだような気すらしまし た。それをやったらやったで,逃走作戦が成功したか,と言う問題がありますが。

そして,サーレとキアラ。サーレは,宿敵?のダンタリオン(の発明品)との戦い。こちらは,強力なダンタリオンの発明に,サーレはどう挑むか,と言うのが注目ですが,なかなかの頭脳戦を楽しめそうです。

そして,戦いの中心。シャナ&ヴィルヘルミナ対悠二&シュドナイですが,こっちはまた楽しかったです。何とか,大命の発動を防ぎたいシャナ。それを防ぎ,無何有鏡を創造したい悠二。互いの策略がぶつかり合う戦いは,なかなかに見所がありました。

「「ーーー決着をーーー」」(P.220)

で始まった戦いなのに,悠二の鈍感なところが見られたり,シャナの「バカぁぁーーー!!」が見られたりとまさかの展開がありつつw激しい戦いになっていきそうです。

今回もイマイチ出番が少なかったのがマージョリーさん。しかし,彼女は,彼女にしかできない重要な任務を背負っているようです。それが一体何なのか。最後の最後,一発逆転の手になりそうで楽しみです。

そして,一番衝撃的だったのは,ラストですね。ここに来て久しぶりに登場した吉田さんです。シュドナイのへかテーに対する愛に触れ,シャナの悠二に 対する愛に触れ,悠二のシャナに対する愛に触れ。そして,遂にカムシンの話を理解し,フィレスの思いを理解した吉田さん。そして,彼女に生まれたのは, シャナと悠二,二人の形を変えること。そして,そのために遂にフィレスに託されていた法具を発動させました。なんて,なんて結末なんだ。涙が止まりません でした。自分がどうなるか分かっている。なのに,その道を選んでしまう。これをフィレスから受け取ったとき,発動するのかなぁ?と言う疑問はありました。 しかし,あまりの犠牲の大きさ故に発動はないのでは,と希望的観測を持っていたのですが,まさかココで持ってくるとは。

さて,いよいよフィレスが到着し,役者が全員そろった感じです。おそらく,ヨーハンの願いはあれでしょうが。一体,フィレスがヨーハンから託されたものとは何なのか。一体,どんな奇跡を起こすのか,見逃せないと感じます。

また,今回のプロローグとエピローグ。ものすごく意味深に語られ,しかし全く意味が分からない,あの部分。『』は一体誰なのか?あれはいつの時間の話なのか。そして,最後に待つものは。いよいよ『灼眼のシャナ』もグランドフィナーレ。楽しみで仕方ないです。

 

まぁ,相変わらず読みにくいことは読みにくかったですが。ただ,シャナの文章。ツボに入ったら,もう最高にかっこいいと思います。私の場合は,完全にツボだったから(11巻とか)ココまではまれたんだろうなぁ,と感じました。最後のシャナの戦い。待ち遠しいです。


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コメント 2

china

灼眼のシャナ is good movie....
by china (2010-12-08 14:56) 

takao

chinaさん,Thank you for your comment.
I think so.
I hope to make a new series.
by takao (2010-12-08 20:11) 

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