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『変態王子と笑わない猫。2』/さがら総 [メディアファクトリー]

何か凄くバカ嬉しているみたいです。でも,確かに面白い。

変態王子と笑わない猫。2 (MF文庫J)

変態王子と笑わない猫。2 (MF文庫J)

  • 作者: さがら 総
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2011/01/21
  • メディア: 文庫

ある日,家に帰ると家が消滅していた。何を言っているか(ry なわけで夏休みが終わりを迎えようとしているある日。陽人の自宅は消滅した。行くあてのない彼だったが,月子の好意により,筒隠家に泊まることに。様々なハプニングに見舞われ,命の危機を感じつつ。そんな彼が土蔵で見つけたのは,巨大な笑わない猫の像だった。そして,その像がまた主人公達にハプニングを送るのだった。

相変わらずイラストが良い。最近,MF文庫Jの調子が良くて,重版がたくさんかかっているらしいですが,その要員の一つにイラストの良さがあるのか なぁ,と感じます。イラストレーターに明るくない私にはさっぱりですが,有名イラストレーターも起用しているようですし。この巻に到っては,最後に11 ページのラフギャラリーもついていますので,イラスト目当ての方も大満足できると思います。

とはいえ,本編が面白くなくては台無し。でも,本編の方もしっかりと面白いんですよね。なので,このMF文庫Jの好調ぶりはある意味納得しています。だからこそ,アニメ化攻勢に打って出ることができるのでしょう。

さて,本作ですが。1巻がレーベル史上書道売り上げNO.1を記録したとか。そんな勢い十分な中迎えた2巻ですが,非常に面白かったです。印象的 だったのが,「これぞライトノベル」という語り口の軽快さ。桜庭一樹さんの直木賞受賞が示すように,ライトノベルから一般ものへ転身し,活躍する作家が増 えている現状。ライトノベルの中でも,一般ものを意識したような作品が増えているような印象を受けています。そんな現状において,この作品の持つ軽妙な語 り口は,作品自体にもマッチしていて,いいテンポを生んでいたように思います。おかげで,どんどん読み進めていくことができるんですよね。そして,そのテ ンポの良さがギャグにも良い影響を及ぼして,笑いを生むことができる,と。これはライトノベルとしてかなりレベルが高いなぁ,と感じました。

全編ギャグの調子なのですが,最後にはほんの少し心が温まるような,ハートウォーミングな展開で終わるのも好印象でした。これは,1巻もそうだった ので,この作品の特徴,といえるでしょうね。タイトルは『変態王子と笑わない猫。』とインパクトたっぷりなのに,読み終わると,ほんのちょっと良い気持ち になれる,と良い意味で詐欺のような感じもします。が,そこが良いですね。そのいい話なのも,とってつけた感じがなく,自然な感じなのも良い印象です。

そして,物語を支えるキャラの良さ。これが素晴らしいです。この巻を読んで,とにかく主人公が素晴らしいなぁ,と感じました。建前をなくしたこと で,自分の思ったことをそのまま話してしまう変態王子。その変態さがギャグになり,笑いを生み出していました。そして,そのキャラ故に,女性陣がうまく引 き立っているような感じがしました。とにかく,変態王子の変態さ加減が最高でした。

そして,その主人公の周りの魅力的な女性陣3人。今回は,前回イマイチスポットが当たりきらなかった,鋼鉄の王こと筒隠つくしがメインでしたが。 しっかりしているようで,妹と本気で結婚をもくろんでいる変態なところとか,物知り顔でウブなところとか,意外なところが可愛らしいなぁ,という感じでし た。妹のためには,過激派になる一面が見られますが,それも一つのキャラ付け,キャラの魅力を引き出す一つのポイントになっていると感じました。最後のあ れは,なかなか良かったです。

今回はつくしがメインだったためのですが,要所要所で可愛らしさを出していたのが,正ヒロインの月子。変態の主人公に惹かれるけども,うまく気持ち を伝えられなかったり,それ故に主人公のセクハラ発言に悩まされたり,大変だなぁ,という感じでした。ただ,だんだん主人公の月子に対する気持ちも変化を してきているようで,今後がたのしみだね,と思いました。

そして,この巻では出番が少なかった小豆梓。こっちの方は,完全に主人公に友達と思われているようで,そこが不憫でした。もっとも,友達と思われて いるのも,ツンデレ故に自分の素直な気持ちを主人公に伝えられないから,という要因が大きいようですが。そのツンデレなところがか可愛いなぁ,とは思うも のの,変態王子の気持ちを振り向けるために頑張って欲しいなぁ,と感じました。

1巻が月子,2巻がつくし,と来たので,3巻は小豆梓の巻になりそうな気がします。後書きでも「小豆梓の逆襲(仮)」とか書かれていましたが。この シリーズの完結条件が見えたところで,それまでにどんな恋模様,展開が見られるかなぁ,と断然楽しみになってきました。そのためにも,次は小豆梓に頑張っ て欲しいところです。

タイトルはあれですが,好調のMF文庫Jの中でも,かなり勢いがある作品だと思います。これは今後がますます楽しみですし,おススメです。
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プラチナ

今週から、PSP探しの旅に出ます。
by プラチナ (2011-02-06 11:05) 

takao

プラチナさん,コメントありがとうございます。

PSP,大人気ですねw
私も,1ヶ月ぶりくらいにGEOに行ったのですが,PSP中古もなくなっていましたね。
田舎だから入荷数がない故,かも知れませんがびっくりしました。
無事,ご購入できることをお祈りします。
by takao (2011-02-06 14:08) 

ロック

ラノベ1巻における売上は、何が影響するのでしょうね??
例えば、xxx賞を受賞!という肩書きなのか、クチコミなのか。
それとも、連載→ラノベという流れで、前評判そのものが高いのか。
私からみると、あまり知らない世界なので、ちょっと興味を
持ちました。

by ロック (2011-02-07 13:24) 

takao

ロックさん,いえロック巨匠。コメントありがとうございます。

ラノベの1巻,何でしょうねw
何か,電撃の編集者が表紙の大切さみたいなのを言っているみたいですが。
賞の受賞は,さして関係がないかも知れません。
たとえば,今大人気のバカテスは審査員特別賞ですし。
1000万部突破の『とある魔術の禁書目録』の作者は,これでデビューですが,賞は取っていませんし。

連載→ラノベ,と言うのも少ないような。
『撲殺天使ドクロちゃん』は確か読み切りがhpに載って,大評判だった,とは聞いたことがありますが。
基本的に文庫が初出,と言うのが多いですからね。
で,人気が出たら短篇を雑誌にスピンオフ,という感じかと。

では,何かというと,やはり口コミだと思います。
やはり,面白いと評判が立ったのは,結構売り切れますし。
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』は1巻発売で大評判で,って展開だったと覚えています。
『バカテス』『とある魔術の禁書目録』『はがない』なんかもそんな感じですよね。あれ,これ1巻売れていたっけ?w
まぁ,後で評判になって1巻が売れたり,アニメ化で売れたり,とかありますよねw

まぁ,とりとめがなくなったですが,やっぱり口コミじゃないかと思います。
by takao (2011-02-07 18:23) 

黒兎

ラノベすごく読むんですね!!
私には、無理です。「空の境界」を全3巻一気に読んだのは遠い思い出・・・。
私も今の時期、暇なのでラノベを読もうかな~と思うのですが・・・、
いっぱいありすぎて分かりません。

P.S.タイトルロゴ?が俺の妹に似てると思うのは私だけ・・・?

by 黒兎 (2011-02-07 23:39) 

takao

黒兎さん,コメントありがとうございます。

まぁ,ラノベを読むのが趣味なので,ですねw
高校生の時,好きだったけど離れてしまった為に,その時の後悔を今晴らしている,と言うところでしょうか。
今の時代,レーベルが増えて出版数が増えて,質が高いものも増えているので楽しい限りです。

『空の境界』はw3巻とも買ったけど,そのまま本棚の肥やしになっていますw
『空の境界』が好きだと,『空色パンデミック』(ファミ通文庫)とかいいかもしれません。
まぁ,確か1月1日に2010年に読んだラノベのトップ10やっていますし,(http://honnokimochi.blog.so-net.ne.jp/2011-01-01)去年のいつぞやに,おススメのラノベの記事を書いたので(http://honnokimochi.blog.so-net.ne.jp/2010-08-03),ご参考になれば。
また,おススメのラノベの記事でも書いてみましょうかしら?w

そういえば,タイトルロゴ,俺妹に似ているかも知れませんねw
読む時はいつもお気に入りの帆布カバーをしてから読んでいるので気づきませんでしたw
by takao (2011-02-08 00:59) 

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