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『這いよれ!ニャル子さん 8』/逢空万太 [ソフトバンク]

(あらすじ)
宇宙ゲーム戦争に敗れたルーヒーは、今はたこやき屋台を営んでいた。
ニャル子達一行も時折購入しに来てくれるのだが、その中にはハスター星人のハス太少年もいた。
小柄で少女のような面差しの彼は敵対していたゲーム会社統括者の息子。種族的にも因縁のある二人は、いわば犬猿の仲のはずだが彼女はどうにもこの少年のことが気にかかっていた。そこで一計を案じ--「教育実習生のルーヒー・ジストーンよ」
「なぁにやってんだよルゥゥゥゥヒィィィっ!」
なんと、真尋達の学校へ教師としてやってきたのだ。事態はもちろんそれだけですむはずもなく--。
宇宙邪神混沌コメディ第8巻!!(裏表紙より)

(感想)
『深山さんちのベルテイン』を間に挟んでいますが、『這いよれ!ニャル子さん』は本当に久しぶりの感じがします。そして、相変わらずのパロディネタにクトゥルフネタにと自由自在。思いっきり笑わせてもらいました。

今回のメインは、あらすじにもありますが、ルーヒーとハス太の二人の関係性の行方、といったところでしょうか。前がクー子がクローズアップされる回だったので、サブキャラをメインにして物語に深みを出す巻、といったところでしょうか?ライバル会社の社員と息子。さらに種族的にも対立?と出会いこそ最悪だった二人。いつしか、ハス太はルーヒーのことを慕うようになっていて、ルーヒーはハス太のことを気にかけるようになっていた。ただ、出会い方、環境的問題から自分の気持ちに素直になれない二人。この二人が次の一歩を踏み出すための物語が実に面白く、良い意味で『這いよれ!ニャル子さん』っぽくなかったかなぁ、という気がします。でも、ハス太くんが一番好きなのは、たぶん真尋だよなぁ……。

ネタの切れは相変わらずでした。今話題の完全版商法を笑いにしてみたり。かと思ったら、ノベライズの∀ガンダムネタを取り出してみたり。ディアゴスティーニをネタにしたりと相変わらず幅が広いなぁ、という感じで感心させられました。とはいえ、やはりこの作者の本文は特撮ネタ。特に、仮面ライダー。今回は、早速『仮面ライダーフォーゼ』のネタが使われていたり、あとがきに感想が書いてあったり。一体いつかいたんだろう?と思わされました。かと思ったら、『アギト』のマシントルネイダーが出てきたり、響鬼装甲ネタが飛び出したり。ライダー好きにはたまらないネタだなぁ、と心くすぐられました。

そして、『這いよれ!ニャル子さん』と言えば、序盤のどこに物語の伏線があるのかを楽しむ物語。今回は、相変わらずしょうもないところに伏線が張ってあるなぁ、と思わされると同時に、今回は割とわかりやすいというか、親切なところに張ってあったなぁ、と感じました。一時期は、「そんなの分かるの?」というところにひいてあったこともあったので、それに比べたら見えやすかった気がします。反面、ラストに関しては割とどうなるかは読めたかなぁ、という気がします。そもそも、同じような展開で同じようなことを1巻ですでにやっていますしね。「はいはい、1巻と同じ展開ね」と思っていたら、案の定だった、と。それが悪い、という訳ではなく、むしろニャル子さんらしくてよかった気がします。

さて、この『這いよれ!ニャル子さん』ですが、遂にアニメ化決定のようです。今回は、フラッシュアニメじゃない!製作会社ジーベック!でイラスト狐印とくると、いやでも『かのこん』を思い出します。あの路線のキャラデザで来るかはまだまだ不明ですが、これは断然楽しみ、という気がしています。前回の「ニャルアニ」もそこそこ面白かったのですが、アニメ化となると楽しみの度合いが全然違ってきます。まだまだ出てきている情報が少ないですが、現在GA文庫を引っ張って行っている作品の一つですし、成功して欲しいなぁ、とファンの一人として願っています。

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コメント 2

tamapu-

明日買ってきますっ
楽しみですよー。
by tamapu- (2011-10-27 04:58) 

takao

tamapu-さん、コメントありがとうございます。

もう読み終わられた頃でしょうか?
きっと楽しまれたことであろうと思っております。

このシリーズもなんだか大きくなってきましたねw
by takao (2011-10-30 19:11) 

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