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『デート・ア・ライブ3 狂三キラー』/橘公司 [富士見]

(あらすじ)

六月五日。士道の通う高校に災厄は突然やって来た。
「わたくし,精霊ですのよ」
転校生の少女,狂三(くるみ)の衝撃的な自己紹介。校内を案内することになった士道に,少女は微笑を浮かべささやく。
「紫藤さんにお願いがありますの。……聞いてくださいまして?」
世界を殺す災厄を体現するかのように己の意志と,明確な殺意で,愉悦を感じながら,人を殺す最悪の精霊。
「精霊が現れやがったんです。ならぶっ殺す以外にすることはねーです」そして,その精霊を殺す少女・真那(まな)。人を殺す少女と精霊を殺す少女。悪夢を断ち切るため,デートして,デレさせろ!?

(感想)

レーベル史上,最速のアニメ化企画進行中だそうです。デマだと半分思っていたので,こうして確認すると感慨深いものが。さて,私の本シリーズの評価としては,「面白くない訳ではないけど,普通」というものでした。確かに,世界の災厄である精霊を無力化するために,デートしてデレさせる。そのための,ギャルゲー選択肢。と面白い設定はありました。しかし,本編となると結局ありきたりなラブコメラノベ,と言う面が強かったと感じました。その陰に,デビュー作で同時にシリーズ刊行中である『蒼穹のカルマ』という唯一無二の(変態)ラノベの存在もありますが。

と言う事で,「アニメ化」と聞いても,「大丈夫?」という感じがしていました。まだ2巻しか出ていませんし,内容も飛び抜けているわけではない,と。そんな中,発売されたこの第3巻。これを読んで,私は今までのシリーズ認識を改めないと行けないと思いました。これ,3巻で一気に化けたな,と。それくらい,面白い作品でした。

さて,今回のターゲットは転校生としていきなりクラスに登場した,時崎狂三(ときさき・くるみ)。ナイトメアとも呼ばれる精霊であり,今まで一万人以上の人間を殺してきた精霊。1巻の十香。2巻の四糸乃は,自らの意志で人間を殺したことがない精霊だったのに対して,人間に対して悪意を奮うことに躊躇しない精霊に対して,士道がどう対処するか,と言うのが見所でしたが。なかなかに見所が多かったように思います。

始めは,今までの二人と同様だ,と思い,それまでと同じようにデートをし,好感度を上げようとしていたものの,ひょんな事から彼女のうちに秘めていた悪意を垣間見てしまった士道。この巻はある意味,士道に覚悟をさせるための内容だったと思います。精霊という人外の危険な存在。今まで出会った二人はたまたま安全な存在であったものの,これからは危険な精霊が現れることも十分に考えられる。その時,果たして士道は助けることができるか。その覚悟が決まったように思います。そして,その覚悟を決めた士道の肝が据わっていて,非常にかっこよかったです。

そして,この巻が良かった,と私が感じた理由。その大きなところに,物語の芯を為す部分が明かされてきたことがあるように思います。士道の本当の妹を名乗る少女・崇宮真那(たかみや・まな)の登場。そして,士道の力の秘密。特に,士道の力の秘密。彼に精霊を封印する力を与えた存在の登場には,とにかく驚かされました。なるほど,だから狂三の悪意を見てしまいおびえる士道に対して,あんな言葉をかけたのか。納得しました。そして,狂三の狙いが,士道の中に封印されたこの力だったのか,と。と言う事は,狂三のように士道の力を狙う,悪意を持った精霊が今後登場することも考えられるのか,と色々考えさせられました。

士道が狂三を救うことを決意して,立ち向かったときにはもう残りページが少なくなっていたためにどうなるか,と思っていたのですが。正直,この展開は少し反則気味というかwハッキリ言ってしまうと,この巻で狂三の封印は叶っていません。そして,その引きがなんと気になる展開なのか!と。ハッキリ言って,この展開は全く想像していなかったので,驚くと共に,一気に引き込まれてしまいました。そして,そのまま4巻に続く。と言う事で,非常に続きが気になってしまいます。それとともに,4巻でひとまず形を作っておいて,アニメは1クールで4巻までの展開をやるのかな,と感じました。できるだけ素早く,4巻が出て欲しいと願うばかりです。

さて,新キャラの方や物語の核心部分で進展が多く見られたのですが,十香,折紙の存在も見逃せません。だんだん士道に惹かれていき,士道からかけられる褒め言葉に過剰なまでに反応し,他の女性に対する反応に焼き餅を焼く十香。そして,相変わらずの変態街道まっしぐら,異様なまでの士道への(歪んだ)愛を見せる折紙。この二人の展開が非常に楽しかったです。特に十香は,巻が進むごとに可愛くなっているような感じがしますね。一体これからどうなっていくのか,楽しみなところです。

アニメ化も進んでいるということで,のっているのでしょうか,非常に引き込まれる巻。この内容なら,アニメ化も期待してよさそうかな?と感じました。しかし,この展開のママでは非常に気になるので,早く4巻を読みたいな,と思う次第でした。しかし,『蒼穹のカルマ』の新作も読みたい……。

 

デート・ア・ライブ3  狂三キラー (富士見ファンタジア文庫)

デート・ア・ライブ3 狂三キラー (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 橘 公司
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2011/11/19
  • メディア: 文庫

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