SSブログ

『生徒会探偵キリカ 2』/杉井光 [講談社]

(あらすじ)

生徒数8000人超の巨大学園を支配する生徒会に、見習いとして入った僕。
正式な書記になるには、生徒会長のライバル・中央議長の朱鷺子さんに認められ
なければいけない。次第に明らかになる生徒会役員たちの過去、そして登場する前任の書記は……やっぱり変態さん?
着替え中の女子中学生を狙った(?)詐欺事件に、陰謀渦巻く文化祭実行委員会の
委員長選挙、そして会長と朱鷺子さんとウサギを巡る失踪事件。
次々と舞い込むトラブルを《生徒会探偵》聖橋キリカが一発解決!
新ヒロインも登場でますます加速するハイテンション学園ラブコメ・ミステリ、第2弾!

 

(感想)

今回は短めに。

ライトノベルらしさを、「軽さ」「キャラクターの掛け合いの妙(楽しさ)」と定義するなら、実にライトノベルらしい作品だなぁ、と感じました。詐欺師扱いされる主人公・ひかげの軽妙なツッコミが楽しかったです。1巻の展開で詐欺師扱いされるのは、なかなかに可哀想な気もしましたが。

周りのキャラも相変わらずぶっ飛んでいましたが、今回も一筋縄ではいかない新キャラ登場。テンプレどおりではありますが。薫は今回の中心となっていましたが、柏崎先輩はなかなか使い勝手が良さそうなだけに、今後どう絡んでくるかが楽しみです。また、今回名前だけの登場にとどまった伊吹先輩も物語に絡んでくるのか。今回、ずっとずっ先の話として示された展開に絡んで来そうですが。楽しみなところです。

話の展開としては、1巻のような荒唐無稽でダイナミックな展開ではありませんでした。その分、解決編にしても納得できる展開であったと思います。如何にして主人公が超人集団の中において、アイディアで出し抜くか、という点で楽しめたと思います。ただ、『生徒会探偵』の活躍を期待すると、肩すかしを食らうかな、という感じがしました。「生徒会ギャンブラー」の暗躍と「生徒会詐欺師」の活躍がメイン、といった感じがしました。

個人的には、人間関係のあり方が面白かったかな、と思います。互いに認め合いながら、だからこそ反対の立場に立つしかない狐鉄と朱鷺子。自分の立場を自覚し、そばにあり続ける美園。狐鉄のそばにありつつ、打ち勝ちたいと願うキリカ。そして、そこに現れた詐欺師・ひかげ。このメンバーがどのような展開を迎えていくか、楽しみです。

生徒会探偵キリカ2 (講談社ラノベ文庫)

生徒会探偵キリカ2 (講談社ラノベ文庫)

  • 作者: 杉井 光
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/03/30
  • メディア: 文庫

 


ブログパーツ
nice!(15)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。