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『桐島、部活やめるってよ』を見てきました。 [映画]

本当は見るつもりはなかったのですが、某所から「評判がいい」という情報を得、早速見に行ってきました。

一応、原作既読です。とは言っても、「どうして桐島が部活をやめたのか」というところ「だけ」覚えていて、他のところをほぼすっぽり忘れてしまっている状態でした。そんな感じで見ると、物足りなさを感じるものの、これはこれでなかなか面白い作品であるように感じました。

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)

  • 作者: 朝井 リョウ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/04/20
  • メディア: 文庫
桐島、部活やめるってよ (マーガレットコミックス)

桐島、部活やめるってよ (マーガレットコミックス)

  • 作者: 桃森 ミヨシ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/07/25
  • メディア: コミック

漫画版なんてあるんですねw

細かい感想は追記にて。ネタバレも含みます。また、作品についての解釈は、私の独自のもののため、世間一般と異なる事がありますことを御了承ください。

前述のように、私ははじめこの映画を見る気はありませんでした。それは、ひとえに原作が素晴らしかったからです。原作は、小泉風助(バレー部リベロ)、沢島亜矢(ブラス部キャプテン)、前田涼也(映画部)、宮部実果(原作ソフトボール部、劇場版はなぜかバドミントン部)、菊池宏樹(幽霊野球部員)の4人の視点、心情を描くことで桐島と言う人間を深く描き出しつつ、ラストではどうして桐島が部活動を辞めたのか、という理由を鮮やかに描ききっています。タイトルの通り「桐島、部活やめるってよ」という伝聞を聞いた人たちがメインの話であり、桐島自身は登場しません(これは、映画も同じですね)。しかし、登場しないながらも、実際に登場させるのと同様か、それ以上に桐島の心が分かる、というのが個人的には大変素晴らしかったと思います。

そして、そのことによって描き出したのは青春の輝き。損得勘定を抜きにして、自分の好きなことに打ち込むまぶしさを描いた、見事なまでの青春小説だったと思います。

原作は文句なしに素晴らしい。だからこそ、これを映画で表現できるか、と考えると、疑問符がついてしまいました。個人的に、小説を先に読んでしまった場合、自分の中で世界ができあがっているので、映画はそれを越えられない、と言う考えがあります。それ故に、「見なくていいか」という気持ちになっていました。

しかし、実際見てみると心配は杞憂でした。原作の設定は結構大幅に変わっていますが、それでいてテーマは変えることなく描ききっていたように思います。ただし、これは原作既読の場合に限ります。普通に見ていたら、「この作品が一体何を描きたかったのか」「桐島はどうして部活動を辞めたのか」ということが、普通に見ていたら殆ど分からない、と思います。その点は少し残念です。

映画の感想をつらつらと。始まってすぐに感じたのは、結構現在の青春を忠実に再現しているのかなぁ、と言うことでした。金曜日は、女子4人組の話が多くて「なんで劇場まで来て、リア充のガールズトークなんて聞かないといけないんだろう?」なんて思ったりもしたのですが、すぐに気にならなくなりました。

原作では、章仕立ての4人の視点で桐島を描いたのですが、映画でもこの点はやや再現。重要な一日は、それぞれのキャラの視点を切り替えて、そのキャラが何を見たのか、何を感じたのかを描いていました。はじめに金曜日が4回くらい繰り返したときは、「エンドレス金曜日?」なんて思ったものですが、それくらいしつこく繰り返されたのは金曜日だけでしたw

設定が変わっている中で、映画で一番損していると思ったのは、実果でした。彼女は、亡くなった姉が居ます。しかし、その姉を愛していた母は実果のことを死んだ姉だと思い込んでいます。そのため、実果は実果として見てもらえないことにストレスを抱えています。自分を見てもらえるように頑張っても、母は姉を見ている。「どんなに頑張っても認めてもらえない」ということです。

ところが、「なくなった姉がいる」ってことは言及されるのですが、家庭の内情は言及されません。映画で「どんなに頑張っても認めてもらえない気持ちなんて、分からないでしょう?」みたいな科白があり、かすみが「分かるよ」と返したことに対して、実果が怒るシーンがありますが、説明がないために、「実果ってヒステリー?」と思われる可能性がある野ではないでしょうか。そのため、損をしているなぁ、と思ってしまいました。もっとも、最後の場面に直接関わってくるわけではないので、どうでも良いといえばどうでもいいような気がしますが。

映画で一番興味深いなぁ、と思ったのは映画部の関係です。まず、部員が増えていることにびっくりしました(原作だと、二人の部活)w前田は、小説だと岩井俊二が好きだったのに、映画ではなぜか塚本晋也監督の「鉄男」見てるし(これはたまたまでしょうが)w撮っている映画は、青春映画からゾンビ映画になってますし(原作だと、むしろ顧問が進めていたような映画を撮っていたっぽい印象)。前田がメインに据えられたからか、大幅な変更でした。

最後の見所は、アドリブの一斉襲撃。「どうしてこうなった」といわんばかりの内容に、頭を抱えていいのか笑っていいのかw桐島の想像の場面が、それまでの内容とひと味違ったスプラッタなものだったのは、興味深かったですね。ほんと、一体どうしてそうしたんだろう?血が噴き出すところはなかなかに印象的でした。

ラストについてもだいぶ変更が加えられています。ただ、前述のように私は原作を読んでいたので内容が分かったのですが、原作未読らしい目の前のカップルは、映画が終わって「結局、どういうことだったのだろう?」と言っていました。それが普通の感想だろうなぁ、と思いました。是非とも原作を読んで確かめて欲しいところです。

個人的な解釈を簡単に言うと、桐島は部活に一生懸命取り組んでいたものの、あるとき一生懸命に取り組んでも何もできない自分がいるかもしれないことを恐れて、部活を辞めたのだと思います。

それに気づいたのは、宏樹。前田達とのやりとりを通してそれに気づいた宏樹が、桐島に「お前はやり直せるよ」と電話をかけようとするところで終わります。

この辺、小説だと全て書いてあるのでハッキリと分かります。ただ、映画だと一つ一つを丁寧に拾っていって、想像しないと正解にたどり着けない、というのが難しいところです。

ちなみに、原作と映画だとラストの宏樹への風当たりも違うのではないかな、と感じました。映画には、救いがあるように感じました。

原作では、それまで野球に真剣に向き合っていなかった宏樹は、もうどうにもならないような感じで終わります。部長の態度もちょっと違っていて、原作だと宏樹に暗に「もう来なくていいよ」「もう無理しなくていいよ」と伝えていることを、本人が感じています。何もできないことを知るのを恐れて、一生懸命取り組んでこなかった宏樹は、もう青春の光を取り戻すことができないことを感じているようでした。

それに対して映画では、まず野球部のキャプテンが結構変わっています。「ドラフトのその日まで(夢をみることを諦めない)」というのは、宏樹にとってまぶしい人間であるように思います。何もできないことを恐れて真剣に取り組めない宏樹にとって、何かできるかもしれないと信じて頑張るキャプテンは、宏樹には理解できない人間でもあると思います。キャプテンの言葉は、「ドラフトの日までは」というのは、自分の根底を覆すようなものではなかったかと思います。

そして、前田。前田自身、映画監督になれるとは思っていません。彼は「何もできないかもしれない」どころか、「自分には何もできない」ことを知っているのです。「それでどうして映画を撮っているのか?」という宏樹の問いに対して「繋がっているような気がして」みたいに答えていましたが、「大好きなことだから、何もできなくても向き合えるし、真剣に取り組める」と言っているのではないか、と私は理解しました。

桐島に電話をかけた宏樹の目の前にあるのは、野球に真剣に取り組む部員達。映画を見終わった後、私は「宏樹は野球部に復帰できる」と感じました。宏樹に救いがあるように見えたのです。好みの問題があると思いますが、私としては、映画の終わり方は賛成です。

約110分という内容でしたが、青春を切り取った良質の映画であるように思いました。だからこそ、原作を読まないとラスト部分がわかりにくい、というところがもったいないと思いましたが。映画を見た人は、是非とも原作にも挑戦して欲しいですね。そんなに長い小説でもないですし、原作自体が大変素晴らしい内容ですので。逆に、これから映画を見ようと思う人は、原作を読んでいた方がわかりやすいと思います。原作とは結構内容が変わっているので、原作既読でも楽しめると思います。

この感想書くために、原作をざっと読み返していて、個人的に一番よかったのは、かすみが良いキャラになっていることだったりwでも、それなら映画のかすみはどうしてチャラ男と付き合っているのだろう、と言う疑問もあったりw難しいものです。


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chokusin

遅まきながら映画を観ましたので。
原作未読の自分は映画と小説を比較することが出来ませんが、原作にtakaoさんが文中で述べられたとおり青春賛歌の要素があるのなら、映画は逆に残酷さを突きつけるようなところがあったかなと思います。某アニメの決め台詞ではありませんが「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」、でしょうか。

といっても「あきらめろ」と言うメッセージなわけではもちろんなくて、屋上での前田くんの(彼らの撮っていた映画の台詞でもありますが)「それでもこの世界で生きていくしかない」、辛いけど頑張れ、「繋がっている」と感じる瞬間も間違いなくあるから、という応援歌だったと思います。決して声高なものではありませんが。

あと桐島くんの扱いに関しては所謂マクガフィンであって、野球部の彼をはじめリア充連中にとっての日常に変化を促す触媒の役割を担わせた、だから彼の内面等は徹底的にパージされたんでしょうね。そして前田くんら映画部の面々にとっては最初から桐島の不在など何の影響も及ぼさない。住む世界が違うからでしょう。

でも本当にいい映画でしたね。久しぶりに邦画で見てよかったなと思える作品でした。

長文失礼しました。
by chokusin (2012-08-24 12:38) 

takao

chokusinさん、コメントありがとうございます。

まず何より、見てよかったと思える映画!
これが大切ですよね。

なるほど。
何者にもなれないでも、繋がっていると思える一瞬、ですね。
何者にもなれないと分かっていても生きていかないといけない現実の厳しさ。
全然思っていなかったことなので参考になります。
すんなり受け入れられますし。

BDが出たら、思わず買ってしまいそうですw
by takao (2012-08-25 00:03) 

しい

はじめまして。
takaoさん的には今頃感があるかもしれませんが、
2週間程前に漸く映画を観たので感想など…。

”空間”のあるとてもいい映画でした。
この”空間”とは観た人が自分で感じて考えるスキマという意味です。
最近のものは何しろ説明が多すぎて、想像を膨らます余地がありませんよね。

私は原作未読でしたが、takaoさんが一番心配している”未読の人には意味が解らないのでは?”という事はありませんでした。
「桐島~」はある意味人生の秤のような映画だと思います。
今観て「意味がわからない」と言っている人達も、もしかしたら大学や会社で初めて、この登場人物達のような経験をして、
桐島が部活を辞めた理由や宏樹の涙の理由が解って、「桐島~」の事を思い出すかもしれない。
「この世界で生きていくしかない」のは、高校時代だけでは
ないのですから。(確かに高校時代はいろんなことの分かれ目の第一ポイントではありますが…)

あと、あの歳で映画を撮ってる男の子達は特撮戦隊ものや、ゾンビ映画がきっかけだったりするのではないでしょうか。
岩井俊二よりよっぽどしっくりくると思いませんか?

長々と失礼しました。思い出すだけでも胸が締め付けられる映画でした。
by しい (2012-10-02 16:52) 

takao

しいさん、コメントありがとうございます。

パンフレットをぱらぱらと読んでいたとき、作者のコメントがありました。
そこには、
僕はこの小説の中で【クラス内ヒエラルキーの上下が逆転する】とか、そういうことを書きたかったわけではありません
と書いてありました。作者的にはラストシーンにすべてをおいていたのですが、映画ではそれが見事に再現されていて、非常によかったのではないか、と思い直しております。

映画撮影の件に関しては、納得ですが。でも、ゾンビ映画の例があれ、というのも、岩井俊二を同じくらいマニアックに感じてしまうような気もします。

何にせよ、私も非常によい映画だと思います。
by takao (2012-10-04 19:32) 

通りすがりの人

初めまして。
私も『桐島』観てきました。8月から公開されていたんですね。
私の住んでいるあたりでは今月あたりから公開されてきました。
久々に映画らしい映画を観たという印象です。「この映画を見た感想を誰かに話さずにはいられないっ!」ていう
衝動が体に充満している感じです。

原作小説では、登場人物の独白が章立てになっていて桐島についてもっと書いてあったり
学校以外のシーンもあるそうですね。しかし、監督は敢えて学校に限定する事で10代に於ける「学校=世界」という
図式を構築しているんだと思います。
(町山智宏さんはサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』に例え、この映画で「桐島=神」と言っています。)
同じシーンを違う人物の視点で何度も描く事で徐々に観客に情報を出して物語を進めていくという映画的なストーリー展開や
最後もこの後どうなるのかを観客に考えさせる余白を残しているようにしています。
(それを示すものとして宏樹の所属部のカッコが空白にされています。)

ブログで仰っていた、かすみが「分かるよ」と返したことに対して実果が怒るシーンですが、原作未読者の私は桐島と同様に
何事も出来てしまうのであろうかすみが簡単に理解できると言われたことが、傷口に塩を塗込まれるようなものに思い
「分かるなんて、簡単に言わないで!」という叫びなのだと思いました。
そして、このやりとりがあったからこそラスト屋上でのビンタに繋がると思います。

この映画はテレビドラマなどの分かりやすい話に慣れている人には結構キツイ映画かもしれません。
ただ、これはハッキリ断言できると思います。「こんな物凄いものを観た事がありますか?」と。

台詞やちょっとした仕草で登場人物の距離感(イケてる女子4人の間ですら)を微妙に保っている脚本が素晴らしいです。
映画が岩井俊二から鉄男やゾンビ映画になっているのも岩井俊二だと、いわゆる「オシャレ映画」的になってしまい女の子も好きな感じになるということからの変更じゃないでしょうか。
鉄男を観終わった後の二人の会話が続かないぎこちない雰囲気になる布石になっていると思います。
劇中で先生が「映画は自分の半径1メートル以内のリアリティで」と言っていますが前田にとってのリアリティとは、
学校のイケてる連中を全員殺してやる事じゃないでしょうか。映画秘宝を愛読してますし…。

個人的には、青春の輝きというよりは青春というのは残酷で惨めでろくでもないもので大人になってからの人生こそが本番だ!!
と思いました。
学校時代の嫌な記憶を思い出させる辛い映画でもありましたがラスト屋上でのカタルシスと、その後の宏樹と前田の交わり、
撮影している映画の台詞を聞いた後に宏樹が感極まってしまっているところが感情が揺さぶられました。
(宏樹は野球部に出ていないにもかかわらず、毎日野球カバンで学校に通うという帰宅部になりきれない半端な存在であり
 ドラフトが終わるまで練習をするという主将や前田たちが最後で羨ましくなっていると思います。)

蛇足ですが、実果のエピソードはスピンオフ作品としてWOWWOWで放映されたそうです。

長文で失礼しました。
本当に素晴らしい映画でした!!
by 通りすがりの人 (2012-11-17 21:12) 

通りすがりの人

初めまして。
私も『桐島』観てきました。8月から公開されていたんですね。
私の住んでいるあたりでは今月あたりから公開されてきました。
久々に映画らしい映画を観たという印象です。「この映画を見た感想を誰かに話さずにはいられないっ!」ていう
衝動が体に充満している感じです。

原作小説では、登場人物の独白が章立てになっていて桐島についてもっと書いてあったり
学校以外のシーンもあるそうですね。しかし、監督は敢えて学校に限定する事で10代に於ける「学校=世界」という
図式を構築しているんだと思います。
(町山智宏さんはサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』に例え、この映画で「桐島=神」と言っています。)
同じシーンを違う人物の視点で何度も描く事で徐々に観客に情報を出して物語を進めていくという映画的なストーリー展開や
最後もこの後どうなるのかを観客に考えさせる余白を残しているようにしています。
(それを示すものとして宏樹の所属部のカッコが空白にされています。)

ブログで仰っていた、かすみが「分かるよ」と返したことに対して実果が怒るシーンですが、原作未読者の私は桐島と同様に
何事も出来てしまうのであろうかすみが簡単に理解できると言われたことが、傷口に塩を塗込まれるようなものに思い
「分かるなんて、簡単に言わないで!」という叫びなのだと思いました。
そして、このやりとりがあったからこそラスト屋上でのビンタに繋がると思います。

この映画はテレビドラマなどの分かりやすい話に慣れている人には結構キツイ映画かもしれません。
ただ、これはハッキリ断言できると思います。「こんな物凄いものを観た事がありますか?」と。

台詞やちょっとした仕草で登場人物の距離感(イケてる女子4人の間ですら)を微妙に保っている脚本が素晴らしいです。
映画が岩井俊二から鉄男やゾンビ映画になっているのも岩井俊二だと、いわゆる「オシャレ映画」的になってしまい女の子も好きな感じになるということからの変更じゃないでしょうか。
鉄男を観終わった後の二人の会話が続かないぎこちない雰囲気になる布石になっていると思います。
劇中で先生が「映画は自分の半径1メートル以内のリアリティで」と言っていますが前田にとってのリアリティとは、
学校のイケてる連中を全員殺してやる事じゃないでしょうか。映画秘宝を愛読してますし…。

個人的には、青春の輝きというよりは青春というのは残酷で惨めでろくでもないもので大人になってからの人生こそが本番だ!!
と思いました。
学校時代の嫌な記憶を思い出させる辛い映画でもありましたがラスト屋上でのカタルシスと、その後の宏樹と前田の交わり、
撮影している映画の台詞を聞いた後に宏樹が感極まってしまっているところが感情が揺さぶられました。
(宏樹は野球部に出ていないにもかかわらず、毎日野球カバンで学校に通うという帰宅部になりきれない半端な存在であり
 ドラフトが終わるまで練習をするという主将や前田たちが最後で羨ましくなっていると思います。)

蛇足ですが、実果のエピソードはスピンオフ作品としてWOWWOWで放映されたそうです。

長文で失礼しました。
本当に素晴らしい映画でした!!
by 通りすがりの人 (2012-11-17 21:13) 

takao

通りすがりの人さん、コメントありがとうございます。

個人的には、「まだ上映されていたの?」というところですが。
素晴らしい映画だけに、ロングランされているのでしょうね。嬉しい限りです。
感想を語りたくなる気持ち、分かります。
やはり、自分と違う意見は面白く、参考になります。

テーマについて、なるほど納得しますね。
宏樹に関しては、真剣に向き合うのが怖くて半端な存在となっているゆえに、主将たちと向き合うことができないのではないかな、と思っています。
しかし、それと向き合わなくてはいけないときが訪れてしまった。
ラストに関しては、改めて何者にも慣れないかもしれない世界で、でもその中でどこか関われるという道を見つけられたのではないかな、と願望混じりで信じているところです。

実果のエピソード、是非とも見てみたいところですが。
残念ながら、WOWOWは契約していませんでしたorz
by takao (2012-11-24 22:48) 

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