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『カンピオーネ! XIII 南洋の姫神』/丈月城 [集英社]

(あらすじ)

TVアニメ好評放送中!
南の島で「正妻」と二人きり!?
英国の魔王・アレクの元に二人の美女が訪れていた。
白き姫・アリスとサルデーニャの魔女・ルクレチアが、ある疑問を神殺しにぶつけると、彼はそれには答えず、なぜか曖昧な態度をとり続けていた。
一方、日本の魔王・護堂は東日本の媛巫女が集まる大祓に、祐理や恵那と共に参加していた。
当然、注目を一身に浴びていた護堂たちにもたらされた甘粕からの依頼が、魔王一行に意外な展開を与える!
南の島で祐理と二人きりになってしまった護堂だったが!?(スーパーダッシュ文庫ウェブページより)

カンピオーネ! 13 南洋の姫神 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 13 南洋の姫神 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 作者: 丈月 城
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/08/24
  • メディア: 文庫

感想は追記にて

(感想)

この記事を書いている現在、アニメ放送中のこの作品。放送に合わせて新刊が発売されました。

すでに、エリカ、祐理、リリアナ、恵那、ひかりと人間を次々に陥落していき。同じカンピオーネである羅濠教主に気に入られ、ジョン・プルートー・スミスを半分陥落させ。アテナには永遠のライバルのような感じで扱われている草薙護堂さんです。今更彼が、女神様にストーカーされようと、驚きません。むしろ「さすが護堂さん!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ。そこにシビれる!あこがれるゥ!」という感じでしょう。どこまでモテてしまうのか、むしろ楽しみで仕方ないです。

それよりも、この巻の見所は「草薙護堂が、カンピオーネの力を封じられたら」ということではないでしょうか。草薙護堂のもつウルスラグナの権能は10。一つ一つの威力は強力なものの、発動に条件がありイマイチ使い勝手は悪い。そんな能力を、巧みに使いこなしながら、時にまつろわぬ神と、時にカンピオーネと激しい戦いをこれまで繰り広げてきました。しかし、その能力がもしなくなってしまったら、草薙護堂はまつろわぬ神とどう戦うか。この巻では、いくつかの権能を残して、力を封じられてしまう、と言う展開でした。いつもと違った様相のバトルは、新鮮で楽しかったです。

ハーレム人では、この巻でスポットが当たったのは、祐理でしょうね。彼女、はじめは護堂のやることに呆れることもあったのですが、覚悟が完了してからすっかり積極的になりました。この巻も、なんだかんだで積極的な姿が見られました。控えめですが、自分が決めた相手を縁の下の力持ちとして支える姿は、なかなかぐっと来ました。そして、何かエロいw

さりげなく最後の王のヒントが出されていたのも、見逃せません。残念ながら、私は神話に疎いのでググって見たところ、どうも最後の王の候補となる神話の中の強者の名前に行き当たりました。果たして、彼が最後の王なのか。それとも、また別の神なのか。結構引っ張ってきている状況で、どこで登場するのか気になるところです。

それに対して草薙護堂。まつろわぬ神を殺せば権能を奪えるのですが、権能は増やさない方向で来ていて、結局増えたのは天叢雲剣のみ。一体どうなるのか、と言うところでしたが今回は新たな力の目覚めが感じられました。また、今回も力を得たようで、護堂の方も対最後の王に向けパワーアップをしているようです。全て「女性」から力を得ている護堂は、ハーレムラノベのカンピオーネの風格すら感じさせてくれました。

最後の王の名前が出てじらされっぱなしですが、神話好きを刺激するような内容は相変わらず。12巻は若干物足りなさを感じましたが、この巻はとても満足でした。思えば13巻。始まった時はさほど期待されていなかったような気がして、思えばと置くに来たものだ、と感じる13巻。一体どこまで行くのか予想できない状況ですが、このまま最後まで楽しめたら、と思います。

 

(既刊リンク)

カンピオーネ!神はまつろわず/丈月城

カンピオーネ!Ⅱ 魔王来臨/丈月城

草薙護堂は如何にしてカンピオーネに至ったのか 『カンピオーネⅢ はじまりの物語』

リリアナ可愛いよリリアナ 『カンピオーネ! Ⅳ 英雄と王』/丈月城 

『カンピオーネ!Ⅶ 斉天大聖』/丈月城

『カンピオーネ!Ⅷ 受難の魔王たち』/丈月城

『カンピオーネ! Ⅸ 女神再び』/丈月城

『カンピオーネ! Ⅻ かりそめの聖夜』/丈月城

 

 


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コメント 6

大林 森

カンピオーネ、アニメで拝見しておりますー!まさに集英社!よいうか少年ジャンプみたいな展開が気持ちいいですねえ。∠( ゚ω゚)/
by 大林 森 (2012-09-01 06:32) 

takao

大林森さん、コメントありがとうございます。

少年漫画の雰囲気が再現できているんですね。
実は、私アニメの方は見ておりませんので(^^ゞ
最近、原作が好きならアニメの方を見ない方がすべての人にとってベストだ、と思うようになった次第です。
by takao (2012-09-01 07:27) 

亀

takaoさん、アニメの方は見ないで正解ですよ。
どんなに良い回でも原作を知ってると、構成とかペース配分とか改変が気になって素直に楽しめないかもです。
別物としてみれば楽しめるんでしょうが、諦めの境地というか結構な気力が必要かも。
野球回で顔にバット股間にボールを受ける護堂、ビーチバレーで顔にボールを受ける護堂、風呂入っている時にリリアナに拉致られる祐理、侯爵の前でエリカと祐理から教授を受ける護堂、祐理の裸を見てしまい平手打ちをされる護堂、護堂の布団に全裸のエリカが潜り込む、リリアナが終始妄想しっぱなし、アテナに服を脱がされるリリアナetc.......色々と酷いです(多すぎて何がとは言えません)よ。不自然なくらいにエロエロエロですし.....詳しい説明はアニメ公式twitterでの作者解説頼りですし。
すいません。不快な思いをさせてしまいました。以後気をつけます。
by 亀 (2012-09-01 15:12) 

takao

亀さん、コメントありがとうございます。

まず。このコメントで不快になっていません。
お気になさらずに。
私自身、「原作はこうだった!」と言って、アニメ見ている人を不快にしていますので。
反省して、それ以来アニメの方と距離を置いている次第です。
いつかは見よう、と録画だけはしていますが。
精霊会議や「あのね」の大先生ですから、覚悟はしています……。

エロ演出は、一部では好評を得ているような印象ですが。
神話の話がこの作品の特色であるので、それをTwitter頼り、と言うのは悲しいですね。
そもそも、局によって放送時間が異なる以上、その方法は「まちがい」なのだと思います。
アニメを観るときは、同名の別の作品だと思って見ます。
by takao (2012-09-02 15:41) 

どんだけ

色々護堂組もレベルアップしているみたいですし、最後の王の話も進んでいるようです。
でも、個人的には草薙護堂の素性が結構気になっています。祖先は不明のまま。
護堂の周りにはカンピオーネの子孫?のエリカ(もしかしてリリアナも?)や天皇筋の臣下の末裔の恵那、祐理、馨という王族筋の人がやたら集まり部下にしている。
武器も天叢雲剣(草薙剣なんか苗字が一緒?)を結局手に入れている。
人を惹きつける(主に異性?)のも家系(血)だというし、母親レベルに張り合えるのはエリカ(子孫)だけだと言うし。
なんか、色々集めなおしているように感じる。力を手に入れたことにより先祖返りしているとか(笑)
もともと、神官的な感覚を持っていたりする。
ラノベだから出来すぎ設定だと思いますがね。
by どんだけ (2013-01-19 13:25) 

takao

どんだけさん、コメントありがとうございます。

なるほど。私はラノベの定番であるように、ただの少年だった草薙護堂が強力な力を手に入れたことで酒池肉林を形成する物語、と捉えていました。
しかし、そんな捉え方もできますね。
非常に面白いと思います。
できすぎかもしれませんが、そう考えるとさらに楽しくなりそうです。
by takao (2013-01-31 00:12) 

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