『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』/大森藤ノ [ソフトバンク]
作品紹介
これは、少年が歩み、女神が記す、── 【眷族の物語】──
迷宮都市オラリオ──『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。
未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。
人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。
「よし、ベル君、付いてくるんだ! 【ファミリア】入団の儀式をやるぞ!」
「はいっ! 僕は強くなります!」
どの【ファミリア】にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。
大森藤ノ×ヤスダスズヒトのコンビが贈る、GA文庫大賞初の《大賞》受賞作、ここに開幕!!
文庫版
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ株式会社
- 発売日: 2013/03/14
- メディア: Kindle版
感想は追記にて。
はじめに
1話に例の紐こと、ヘスティアの紐が大きな話題になり、また内容も面白く2015年春クールのアニメの中でも注目を集める「ダンまち」こと『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』。私もアニメにはまってしまい、原作の方に手を出してしまいました。アニメが始まってしばらくの間、電子書籍の原作が割引で販売されていたので手が出しやすかったです。余談ですが、GA文庫はレーベル作品がアニメ化されると結構割り引きセールをやっているので、アニメが始まった時は要チェックです。
アニメ版を先に見てしまったがための心配
ちょうど原作1巻分がアニメ3話まで。そういうわけで、ちょうど良いタイミングで1巻を読み終えることができたと思います。アニメの方は若干流し見の部分はありますが、アニメと原作を比較しながら読むことができました。
私のツイッターのタイムラインである方が「これは原作はあまり面白くないパターンじゃないかな」なんてニュアンスのことを呟いていらっしゃいました。私もアニメを観ようと思った理由が、水瀬いのりさんが演じるヘスティアの「今夜はきみを寝かさないっぜ」の番宣があまりに可愛すぎたからだったりします。実際3話までの所、コロコロ表情が変わるヘスティアの可愛さが際立つ内容になっていると思います。
ヘスティアに関して言えば、ちょっとヤキモチ焼きの所はありますが、いつもにこにこ笑顔ですし、ベルくんのことを心から信じていますし、ベルくんのためになら行動力もありますし、こりゃいいお嫁さんになるんじゃないかなぁ、なんて気持ち悪いことを考えてしまうほどです。あ、でもぐーたらで家事がダメなのかな?
水瀬いのりさんの声もマッチしていて、すごく可愛いキャラになっていますが、原作はライトノベルですので、当然声が出ません。それで一体どう感じるか、と私自身思っていました。
しかし、原作は原作で違う面白さが見られました。よく考えたら、初のGA文庫大賞受賞作なので、当然かも知れませんがとても面白かったです。
メディアの違いを理解せよ!(『生徒会の一存』より)
アニメと比較すると、ヘスティアの可愛さは確かにアニメに比べて弱い気がします。アニメで声を得ることによって、彼女が命を得たことが強く感じられる結果でした。
では、原作の良さは何か。それは、キャラクターの心情、状況など、情報量の多さであると思います。これはあまりにも当然であるのですが、アニメを観ながら原作を読むと強く感じられます。
例えば、ベルくんのスキル「憧憬一途(リアレス・フレーゼ)」。早熟する。懸想(おもい)が続く限り効果持続。懸想(おもい)の丈により効果向上。 というチート能力です。主人公の急激な成長に説得力を持たせ、またベルくんを物語の中心に据えるため(このスキルがあることで、注目が集まる)に得るスキルです。そのチート具合がアニメだとイマイチ伝わりにくいですが(3話で「上昇値トータル600オーバー」なんて台詞はありましたが)、原作だと生々しく数字で書かれます。
ベル・クラネル Lv.1
力:I77→I82 耐久:I13 器用:I93→I96 敏捷:H148→H172 魔力:I0
《魔法》【 】《スキル》【 】
1巻の最初の数値がこれです。これはアニメでも出たかな?
ベル・クラネル Lv.1
力:G221→E403 耐久:H101→H199 器用:G232→E412 敏捷:F313→D521 魔力:I0
これがシルバーバック(白ザル)を倒した時の数値。如何にアホほど成長しているか分かると思います。ちなみに上限値が999となっているようなので、このまま行くとカンストもあっという間なんじゃない?と思ってしまうほどです。
他にも、タイトルの由来、ベルくんがどうしてダンジョンに潜っているのか(意外と男の子な理由で親近感)、アニメで殆ど台詞がなかったヴァレン某さんの心情描写など、色々楽しむことができました。アニメはよくできているのですが、時間の都合で落ちてしまう部分があります。そこがよく分かって、物語に対する理解が深まりました。
アニメが好きだからこそ、原作を読もう
1巻までしか読んでないので、こう言い切ってしまうのは早計かも知れませんが。しかし、アニメでキャラクターの可愛さや凜々しさを、原作でキャラクターの内面を深く知ることで、よりいっそうこの作品が輝き出すようです。アニメでは描かれなかったキャラクターの顔も見られます。アニメが好きだからこそ、よりいっそうこの作品を好きになるために原作を読んで欲しいです。
原作ファンからアニメをみると。なぜ?あのへっぽこヘスティア様がこんなに人気になったか??と思ってしまいます。動きと声ってすごいですね。
上条さんのところのインデックスさんの立ち位置ですので。そのうちにレールガンさん達が出てきてもっていってしまいます。
それよりも、アイズさんや他のキャラを期待してしまいますよー。
原作もまじ面白いので、7巻までと。外伝のソードオラトリアも読んでみてください。
by つるぎうお (2015-04-24 21:25)
つるぎうおさん、コメントありがとうございます。
原作読んでみると、ヘファイストスに追い出されるのもやむなし、な駄目だめっぷりですよね。
それを大人気キャラに押し上げているのだから、アニメーションの武器である声と動きの偉大さが感じられます。
ハーレムものっぽいので、どんなキャラが出てくるのか楽しみです。
ベルくんの成長がどうなるかも楽しみです。
一応、原作を追ってみようと思っていますが、他にも積んでいるシリーズが多いので(^^ゞ
のんびり楽しもうと思います。
by takao (2015-04-24 21:38)