いつか世界を救うために 2 -クオリディア・コード-/橘公司(Speakeasy) [富士見]
いつか世界を救うために (2) -クオリディア・コード- (ファンタジア文庫)
- 作者: 橘 公司(Speakeasy)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: 文庫
いつか世界を救うために2 クオリディア・コード<いつか世界を救うために クオリディア・コード> (富士見ファンタジア文庫)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 富士見書房
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: Kindle版
〈感想〉
橘公司、さがら総、渡航の3人のラノベ作家による企画から生まれたシリーズの2巻が出ました。ちなみに、この企画、アニメ化も決まっています(公式ウェブページ:http://qualidea.jp/)。橘公司さんが書いたこのシリーズはアニメの前日譚(神奈川編)になるようです。
さて、この2巻ですが、あらすじにも書いてありますが、いきなりびっくり要素。1巻で男と思われていた主人公が実は女だった、というところから始まります。
あ…ありのまま 読み終わったことを話すぜ!
「おれは (変態)ボーイミーツガールのラノベを読んでいると思ったら、いつのまにか百合ラノベを読んでいた」
な…、何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった…。
頭がどうにかなりそうだった…。
催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。
読んでいるときから、こんなことを考えていました。あとがきによると、売り上げに響くのでやっちゃいけないらしい主人公が女の子のラノベ(そういえば、少ない気がします。真っ先に思い浮かんだのが『θ 11番ホームの妖精』だったのは我ながらw)な2巻。てっきり変態ストーカー少年と思っていたら、変態ストーカー少女だったわけですね。
さて、2巻。基本的に舞姫(ヒロイン)がシノ(主人公。ヒーロー改めヒロイン)にお礼をするためにストーキングしたり、デートしたりしながら、二人の過去に迫っていく、というお話でした。全体的にいうと、変態大暴れのコメディ色もありつつ、1巻から引っ張ってきた、シノと舞姫の過去がクローズアップされていました。
そこで感じたのは、やっぱり橘公司さんはお話を作るのがうまいな、ということ。バカなところがアリながら、ちょっといい話にもっていく展開は、『蒼穹のカルマ』を思い出してしまいました。ラストの展開なんて、すごく王道で、ぐっと来ました。冷静に考えると、百合なんですけどw
2冊で一つの物語で、手に取りやすいのではないでしょうか。また、この物語がアニメに続いて行く、ということで、アニメが断然楽しみになってきました。アニメの方は、橘公司、さがら総、渡航の3人が担当するようなので、脚本も心配なさそうですし。
アニメはまだ企画進行中、という表記で、先になりそうです。ですから、アニメが始まるまでの間、この物語を読んで、アニメに期待をはせるのもいいんじゃないでしょうか。物語自体もよくできていますし、おすすめです。
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