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『ヴァンパイアノイズム』/十文字青 [一迅社]

どうも、カテゴリーが「本」の時はアニメの更新にいそしみ、「アニメ」になった今は「本」の更新にいそしむ、困った人間です。秋こそは、秋こそは頑張ろう!と決意しているのですが、おそらく今だけになるでしょうね。

さて、今日はお昼ごはんを食べながら「笑っていいとも!」を見ていました。すると、高学歴芸能人?、と言うことで宇治原史規さんやら、八田亜矢子さんやら誰かしらない人やら出ていましたwその中にいたのが、小島よしおさん。思えば、去年の夏前?くらいに「そんなの関係ねぇ」で大ブレイクしたモノの、「所詮一発屋」みたいな意見が出ていたのに、考えてみれば結構息が長いなぁ、と感心しました。その後に某おばちゃんが「グーグーダンス」でブレイクしたときに「小島よしおは消えるけど、エドはるみは息が長い芸人になる」とか、私から見ても「ありえねぇw」と書いている雑誌があったなぁ、と思い出したりもしました。是非ともそんな記事を書いたライターは、自分の先見性のなさを悔いるべきだと思うのです。あの当時、グーグーダンスの何が面白いか全く理解できなかった私は、周りでそれをやられる度に対応に困っていた記憶があります。まぁ、その後も生徒会長金子とかいろいろあったのですが。最近は、ブームも収束気味で、それだけはありがたいと思っています。

さて、相変わらず関係のない話が続きましたが、ジャスト今日、読み終わった、流行?のTwitter風に言うと、「読み終わったなう」というところでしょうか、その本がこれです。

ヴァンパイアノイズム11.jpg

十文字青さんが送る『ヴァンパイアノイズム』です。ミナモさんのご期待にお応えして、読み終えてみました。と言うことで、簡単に感想でも。それは追記にてお願いします。

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集う登場人物、そして…… 『ANGEL+DIVE CODEX 2.NIGHTMARE』/十文字青 [一迅社]

今月は、2冊同時刊行と、ますます勢いが増してきたと感じます、十文字青氏。その作者ですが、私が唯一読んでいるシリーズであります、これを強毒は今日、読破することができました。

ANGEL+DIVE CODEX 21.JPG

なんか、『CODEX』シリーズになってから、いろいろイメージ変わったね、という感じがしますが、それは良しとして。今回はなかなかに見所が多い巻でした。すべての『ANGEL+DIVE』シリーズファン待望のあの人も、いよいよ登場しましたし。ますます見逃せない感があります。

と言うことで、感想は追記で。

カラー扉のこれ、狙っているなぁ。つられたけどw

ANGEL+DIVE CODEX22.JPG

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後半からはすばらしい 『放課後トゥーランドット』 [一迅社]

これは、完全にタイトルに惹かれて買いました。消化不良なものを感じるものの、面白かったです。

あらすじ。一迅社文庫4月のご案内より引用です。

「再会した幼なじみの彼女、姫ノ咲楼蘭は学園の独裁者?!サムライ魂を胸に秘めた楼蘭が掲げる『部活動不覚悟制度』の旗印のもと、活動実績のない無い部活が淘汰される中、なんと僕の演劇部も次の文化祭で公演の一つもしなければお取りつぶしの危機に。え、次はオペラで、僕は楼蘭をスカウトしてくる任務なの?しかも、楼蘭は変な謎々を出してきたんだけど……。青春と音楽、そして恋。演劇部を守るための僕たちの戦いが始まる。」

うわ、途中書いていて気付きましたが、これ間違っている。全く、さては途中設定の変更があったのに、そのままコピペで載せやがりましたね。一迅社。適当な仕事をしているな。誰も読まない、とか思ったのか。と言うわけで、実際の本に載っている紹介文からのあらすじ。

「再会した幼なじみの彼女は学園の独裁者?!
始業式の直後に生徒会長を糾弾して這い落とし、自ら学園権力を握った彼女の名前は姫ノ咲楼蘭。ドイツ帰りの帰国子女。

サムライ魂を胸に秘めた楼蘭が掲げる『部活動不覚悟制度』の旗印のもと、活動実績のない無い部活が淘汰される中、なんと僕の吹奏楽部と渚さんの演劇部も次の文化祭で公演の一つもしなければお取りつぶしの危機に。え、オペラ公演のために僕は楼蘭をスカウトしてくる任務なの?しかも、そのために、彼女の出す『答えのないなぞなぞ』を解かなければならない?!

青春と音楽、そして恋。
吹奏楽部と演劇部を守るための僕たちの戦いが始まる。」


まあ、枝葉の部分とか、文章がイマイチしっくりこないとかはどうでもいいですけど、せめて主人公の部活の変更は訂正しておけよな、という感じです。まあ、途中で大幅な変更が入ったのでしょう。そして、紹介文はそのまま。作品より先に刷ってしまった、ということもあるかも知れませんね。


そう考えると、作品自体もそれがわかるような感じで。正直、読み始めたときはなんか、悪い意味でライトノベル的な文章だなぁ、と感じました。まあ、その前に読んでいたのが『鷺と雪』だからかも知れませんが。19ページのいかにもあれな表情のサブヒロインの絵も悪い方に影響しました。「なん……だと……。これで童顔……?」「おばあちゃんみたいにたれているとしか思えない胸は何だ?」と思わずつっこみを入れてしまいました。途中の楼蘭の台詞も、ツンデレを意識したのでしょうけど、ヒロイン像にマッチせずに違和感しか感じなかったりとか。

で、この影響が長引いて、イマイチ乗り切れずにいました。本当、「正直外れだったかな?」と思うほどに。ところがどっこい。中盤からの怒濤の盛り返し。最後の方は目が離せず、一気に読み終わってしまいました。

とにかく、第一のなぞなぞを解いて、主人公とヒロインの距離が近づいてからが良かった。そこに、サブヒロイン、演劇部の渚さんも加わることで一気に青春色が出て来たように思います。恋愛要素と部活動要素は本当に強いな、と。正直、最初からこの路線で行けば良かったのではないかと。

と言うわけで、途中から(具体的に言うと、食堂に肉を盗みに行くあたり)から一気でした。いやぁ、本当に素晴らしかったです。青春って良いなぁ。まぁ、終わり方には釈然としないモノを感じるのですが。楼蘭と父親の和解、はないにしても、母親との再会はあっても良かったように思いますが。まだ、楼蘭が答えを出せていない、と言うことが影響しているのかな?それと、楼蘭と主人公の幼なじみ設定は一体どこに行ったのだろうか。全くなくても良かったのではないのかな?といった感じで、他にも、楼蘭の男アレルギーの原因とか人前で歌うことアレルギーの原因とか、いろいろ答えが出ていないように思います。メインであるはずの文化祭の舞台の場面自体、ページ数も少なかったですし。訂正入れたけど、間に合わなくて最後は何とか形を取るのが精一杯だった、と言う印象でした。

ツンデレとか、そこら辺を期待すると思いっきり肩すかしを食らいます。楼蘭最後までデレませんし。その代わり、楼蘭の揺れ動く気持ちは面白かったと思います。何より、青春って良いなぁ、と感じさせてくれる小説でした。そこらへんを楽しめるなら、お勧めです。でも、これで650円は高いなかも。



放課後トゥーランドット (一迅社文庫)

放課後トゥーランドット (一迅社文庫)

  • 作者: みかづき 紅月
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2009/04/20
  • メディア: 文庫



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「致命傷」って死んでない? 『読書の時間よ、芝村君!』 [一迅社]


読書の時間よ、芝村くん! (一迅社文庫 に 2-2)

読書の時間よ、芝村くん! (一迅社文庫 に 2-2)

  • 作者: 西村 悠
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2009/03/19
  • メディア: 文庫



『ANGEL+DIVE CODEX』の中に入っていた3月のご案内の紹介文。「本の中に入る」「西村悠が贈る名作小説・冒険ファンタジー」という文言に惹かれました。今回学んだことというのは、本買うときは、紹介文とか表紙とかだけじゃなくて、作者の既刊作品をチェックする、と言うことですね。

出だしは凄く良かったです。扉絵で「今更ビキニアーマー」とか思いましたけど。そう、『早崎夏耶の昔のこと』までは。個人的に凄く好みの展開でした。一人で俄に盛り上がったのですが、その数ページ後に見事に裏切られることになるとは思いませんでした。

あとがきには、「この物語の出発点は『物語のおもしろさ』を書く」ことだったとあるのですが。物語の性質が凄く中途半端な感じがしました。シリアスとコメディの部分がなんか気持ち悪い感じで、中途半端に混じり合っている感じ、と言ったところでしょうか。別にどっちかにふらなければいけない、と言うことではないと思いますが、何か気持ち悪い感じが。ストーリー展開としてはシリアスなのに、ギャグ体質のキャラに、ノリ重視の表現というか。

で、読み進めていったら、タイトルのような感想にぶち当たりました。主人公の一人、春奈が冒険を始めたときに失敗続きで「致命傷を負って苦痛にあえいだことも」(P.124)とあったのです。で、気になって調べてみました。広辞苑第5版電子ブック版によると、

ちめい‐しょう【致命傷】‥シヤウ(1)死の原因となる傷。「―を負う」(2)転じて、再起ができないようになった原因。「決断の遅れが―になった」

だそうです。えっと、死んでないし、再起不能でもないですよね。いまだに冒険してるし。なんだか、凄く気になりました。

それと、もう一つ気になったのが、春奈が物語に填った理由。簡単に言うと、自分が不倫の子で、母親に引き取られたけど母親自殺しちゃって、で、他人と関わるのが怖くなって、本を読んでいるときは自分を忘れられるから物語の世界に逃げ込んだ、というもの。多分、『SH@PPLE』の4巻あたりだったと思いますが、似たような設定のキャラがいたなぁ、と思ったり、某お笑い芸人のひょろいほうが高校時代、こんな感じの人間だったらしいなぁ、とか思ったのですが、それはどうでもよく。気になったのは、読書に填るきっかけ。作者自身、「逃避」のための読書があったそうなので、こんなキャラになったような気がするのですが、こんな消極的読書姿勢というか、そんなキャラが多いような気がします。ラノベ自身、ネガティブな設定をつけたがるのも影響あるかも知れませんが。

まあ、ラノベばかり読んでいる私が言っても説得力ありませんが、私の場合は本を読むようになったのは、それが純粋に面白かったからです。多分、本格的に填るきっかけだったのが、北村薫氏の『スキップ』や覆面作家シリーズだったと思います。で、そのおもしろさに惹かれて、まあ、途中かなりブランクがあったりしたものの、今でも読書を続けていたりするわけです。かくいう私にとって、読書はエンターテイメントの一つ。読んだ方が良いと思うのですが、別に楽しくないなら無理して読まなくても良いし、好きならいくらでも読めばいいと思います。映画なりスポーツなり、もっと好きなことがあればそちらに時間を費やすべきだと思うし。だからこそ、まあ、今は楽しんでいるのでしょうが、この消極的姿勢が気になりました。

そもそも、自分たちが楽しい読書の時間を提供するために、本を書いていると思うのに、本の中のキャラクターとは言え、こんなネガティブに読書に親しんでいたキャラを出すのはどうだろう、と思います。本を楽しんで欲しいからこそ、本が面白くて好きだから読書する、と言ったキャラを出すべきではないかと。と考えていたら、結局それは『ラノベ部』になるのか。まあ、でもそっちの方が良いなぁ、と思いました。

良かったのは、夏耶のキャラくらいかなぁ?でも、幼なじみ属性を持っている人間って、少ない気がするんですよね。それに、幼なじみ属性所持キャラは、大体の物語において、破れている気がします。と言うか、『芝村和樹による読書行為に関する考察』の時点で、敗北決定的ですし。もう一つ良かったのは、『中世騎士物語』の締め?

まあ、楽しめる部分は楽しめたのですが、終始中途半端な感じが漂ってイマイチだったかなぁ、と思います。もう少し、表現とかノリとかを考えてくれれば、良くなりそうな気がするので、頑張ってもらいたいです。
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そして話は2004年に 『ANGEL+DIVE CODEX 1.HYPERMAIDEN』 [一迅社]


ANGEL+DIVE CODEX 1 (1) (一迅社文庫 し 1-4)

ANGEL+DIVE CODEX 1 (1) (一迅社文庫 し 1-4)

  • 作者: 十文字 青
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2009/03/19
  • メディア: 文庫



春の死亡という展開で終了した第1部。非常に気になるところで終了し、続きが気になっていたのですが、思ったより早く、第2部のスタートとなりました。

さて、今作は表紙、裏表紙、口絵を見てすぐ分かるように、今回は前回の続きからのスタートではありません。あとがきに「ここから読みはじめても楽しんでいただけるように書いたつもりです」とあるように、時系列的には、前作の14年後、舞台を千葉県に移し、別の「ANGEL+DIVE」の感染者を巡る物語が展開されます。だから、春の死の後の夏彦と桜慈がどうなったか、とか、依慧の大活躍、とかを期待していた人には肩すかしかも知れません。

始まってから、漫才のような掛け合いや、百合百合した展開が繰り広げられており、新規読者の方はここから読み初めても何ら問題ありません。加えて、今回の登場人物は、前作の登場人物よりも人間味溢れているので(個人的印象ですが)、第1部よりも読みやすいと思います。それぞれがいいキャラしていますし。個人的に、今回はメインとなる3人がお気に入りです。すずのどこか冷めたところ、輝虎へのツッコミとか、輝虎の頭悪いところとか、望月のハンドル握ったらキャラ変わるところとか。特に、輝虎はCV.吉野裕行、という感じがして、かなり楽しめました。イメージ、『ギャラクシーエンジェル』のジョナサンです。

さて、前作から打って変わって、和やかな雰囲気で物語が進みますが、そこは『ANGEL+DIVE』シリーズ。少しずつ物語に関わるキーワードが出て来たか、と思うと、いきなりハードな展開に。前半の展開はいずこに?と言う変わりよう。P.207からの「14 あなたのかけら」は正直ちょっときつかったです。前の巻の終わり方のような展開で。泣いたりするほどではないですけど、精神的にダメージが来ました。「あなたのかけら」という命名から、もっと精神的なものをイメージしていたのです。それなのに、何でフィジカルの方で来るかな?彼女の活躍をもっと期待していただけに(主に百合的方面で)、残念でした。前作の春といい、残念。

さて、気になる前作の登場人物ですが、毎度恒例といいますか、エピローグ「2004年 東京都 港区」で少し出て来ます。まあ、本当にほんの少しですが。展開から次巻以降に出て来そうなので、どうなるか期待です。ただ、依慧が出なかったのは残念。

新章スタート、新規読者も楽しめるように、と言うことで、今作では前巻までの謎がほとんど明かされません。だから、「ANGEL+DIVEとは」などを期待して読むと、肩すかしを食らうかも知れません。むしろ、「イコン」と「北極星」という、対立する二つの組織の登場でますます謎が増えるばかり、といった感じでした。とはいえ、前半の展開はかなり面白かったですし、シリーズ既読者はもちろん、『ANGEL+DIVE』シリーズが気になっている人は、入門編としてお勧めです。前述のように、後半はちょっときついですが。新シリーズ突入で、ますます盛り上がってきており、続きが非常に楽しみです。まだ登場していない、依慧と織慧の立ち位置がどうなるか、気になるところです。
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ANGEL+DIVE 3.LOVENDER/十文字青 [一迅社]


ANGEL+DIVE〈3〉LOVENDER (一迅社文庫)

ANGEL+DIVE〈3〉LOVENDER (一迅社文庫)

  • 作者: 十文字 青
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2008/12/20
  • メディア: 文庫



アクセス解析で、検索ワードを見ていると、案外目立つのがこのタイトル。で、実は読んだのはかれこれ2週間以上前になるのですが、思い出して感想を書いてみます。

今回の表紙、またカラー扉最初の絵を見て分かるように、今回は春と桜慈の恋愛物語が中心として描かれています。その中で、夏彦がどうしてこんなに受動的な人間なのかも明かされたりして、そして、いきなりの急展開。なかなか見所の多い巻だったと思います。反面、依慧の出番が少なかったのがちょっとした不満でした。例の運命の少女も出番少ないですし。

それにしても、今回は少々内容が重かったような気がします。まあ、原因は夏彦の死生観だったりするのですが。それと、いきなりの急展開の末、たどり着く衝撃の(ある程度予想できるのですが)結末。そして、そのまま終わってしまうと言う後味の悪さ。まあ、今回の巻が未来の夏彦に繋がるという意味では重要だと分かるのですが、もう少しラストをどうにかしてくれるとうれしかったなぁ、と思います。

ま、それにしても「ああ、桜慈みたいに思えるような恋をしたいなぁ」とか思ったりするから、未だにこのような体たらくなのだろうなぁ、となんだか残念な気分になりました。

さてさて、本書の最後に「物語は新たなるステージへ。」ということだそうです。その名も『ANGEL+DIVE CODEX』。楽しみです。

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ANGEL+DIVE 2.REUNION/十文字青 [一迅社]


ANGEL+DIVE〈2〉REUNION (一迅社文庫)

ANGEL+DIVE〈2〉REUNION (一迅社文庫)

  • 作者: 十文字 青
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2008/08/20
  • メディア: 文庫



1巻を読んだときも思ったのですが、この作品を読んでいると、「白」というイメージが思いうかんできます。まあ、挿絵が白い感じとか言うのもあるのですが。登場人物があまり生きた感じがしないからかな、と思います。読み手と登場人物に距離を大きく置いていると言えばいいのか。うまく表現できませんが、そんな感じです。そして、相変わらず出てくる人物の人格が破綻している。極端に人を選びそうな作品だな、と思います。

うーん、1巻を読み終えたのが1ヶ月前なのに、あんまりストーリを記憶していないのはなぜだろう。間に6冊しか挟んでいないのに。と言う戸惑いを胸に読み進めていきました。まあ、ストーリー自体、まだまだ序盤のためでしょう。今回は新しい登場人物として、1巻の最後に出ていた桜慈が出て来ます。私は全然覚えていなかったのですが。何か秘密を秘めていそうですが、まだまだ顔見せ程度の登場でした。

相変わらず、章が細かく区切られているためすいすい読めるのですが、どの章もあんまり関係なさそうな気がしてくるのが不思議。忙しい人は、303ページから読み始めればOKな気がします。今後との関連はそこだけな気がするので。依慧の(ちょっとだけ)人間らしいところが読みたい人は全部どうぞ、という感じでしょうか。しかし、1巻からそうなのですが、トワコの影が薄いなぁ。運命の少女、って物語のキーになりそうなのに、日常話にあんまり絡んでこなかったため、あまりキーパーソンに感じない。むしろ、依慧が運命の少女なのではないか、という感じでした。

話自体は進展があまりないのが少し気になりますが、まあ個人的には好きなのでいいかな。今後も、1990年の話を中心に、エピローグに未来の話を絡めてだんだんそこに近づいていく、と言う形を取るのだろうと思います。この巻のエピローグを読む限り、未来は激しいことになりそうですね。その中に、主人公と桜慈しか出て来ていないので、依慧、織慧、希有、トワコがどう絡んでくるか、ちょっと楽しみです。

しかし、17ページの挿絵を裏から透かして見ると何かエロく感じるのは私だけでしょうか。紙が薄いためか、裏の挿絵とか透けて見えるんですよね。
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ANGEL+DIVE 1.STARFAKE/十文字青 [一迅社]


ANGEL+DIVE (1) (一迅社文庫 (し-01-01))

ANGEL+DIVE (1) (一迅社文庫 (し-01-01))

  • 作者: 十文字 青
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2008/05/20
  • メディア: 文庫



『女帝・龍凰院麟音の初恋1』を読み終わった後、「そうだ、一迅社文庫を読もう」と思い立ち、適当に見繕って注文した本書。ただ、タイトルと表紙で購入を決めたため気付いていなかったのですが、『薔薇のマリア』の作者さんだったのですね。本気で、作者紹介見るまで気付いていませんでした。そういえば、『薔薇のマリア』の1巻も買っているけど、読んでいないことに気付きました。読まないとなぁ。読みたいなぁ。

とにかく、文体が落ち着いていて綺麗だなぁ、と思いました。いかにもライトノベル、みたいな文章も好きですが、このような文体も好きです。確かに派手さはないのですが、いいなぁ。このような文体のものももう少し増えると嬉しいかも知れません。売り上げ的に厳しそうですが。

まず、現物を見て一番最初に目を引いたのが、装丁でした。いや、すごく上品でいい。というか、『女帝・龍凰院麟音の初恋』と当然同じなのですが、全然別物に見えるのはなぜだろう。「そりゃ表紙の絵のタイプが全然違うから」といわれたらおしまいですが。すごくいいと思いました。私の住む田舎ではライトノベルの棚が少ないし、そもそも一迅社文庫置いてあるところなんて、多分紀伊國屋かアニメイトか地元の大きい本屋さん(2件くらい?)くらいしか置いてなさそうなのが残念。これが平積みしてあったら間違いなく買っていたのに。

で、早速読み始めました。読む前は、表紙からして「また百合ものか。好きだけど」と思ってたのですが、さにあらず。どっちかというとハーレムものでした。しかし、登場人物、ことごとく人格破綻者の気がします。それに、ヒロインが4人いて、ツンデレ1不思議ちゃん2(天然?)普通っぽい人1というのはなんかバランスが悪い気がします。主人公も天然というか、不思議ちゃんというか、精神年齢1桁っぽいし。とかいいつつ、この作品の登場人物、結構好きですが。

この巻では、今後の展開を示すようなキーワードは多少出てくるものの、説明が少なくて今後どうなっていくか皆目見当がつきません。まあ、バトルものになっていきそうな気配はありますが。この巻は、とにかくプロローグと言った印象を受けました。しかし、引きがうまい。本編は1990年の話が書かれており、エピローグにあたるものが1997年、と7年後について書かれておりますが。いやー、何がどうなってこうなるのか。非常に気になります。

文章が丁寧なので、すごくいい気持ちで読むことができました。400ページ近くあるし字もそこそこ詰まっているので、読むのに結構時間がかかりましたが、そんなことが苦にならないくらい面白かったです。全く、何で私は今回に限って2巻まで買っていないのだろう、と思うくらいに。これもまた、積み本消化率が上がってきたら、続きを読みたいと思います。これは是非ともお勧めしたい作品です。
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女帝・龍凰院麟音の初恋/風見周 [一迅社]


女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫 か 2-1)

女帝・龍凰院麟音の初恋 (一迅社文庫 か 2-1)

  • 作者: 風見 周
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2008/08/20
  • メディア: 文庫



記念すべき、初の一迅社文庫です。多分。なぜか、間違って2巻だけ買ってしまったので、1巻を買ってきて読んだわけですが。嫌いではないけど、おすすめではないですね。

学校の女帝として恐れられている龍凰院麟音と交際をしていたらしいが記憶を失ってしまった主人公・月見里悠太は「1週間以内に恋なんてしてなかったことを証明しろ。さもなくば死刑にする」と麟音に言われ、記憶を取り戻そうと四苦八苦するお話です。普通のお約束満載のラブコメと思っていただければちょうどいいかと。しかし、この人が『殺×愛』の作者だとは気付きませんでした。『殺×愛』の方は、1巻を3ページくらい読んで放置しているから仕方ないかもしれません。

で、こんなお約束というかまんまなものを書く作家だとは思っていませんでした。『殺×愛』はなんかの病気爆発の香りがしたのですが。

そして、この1巻はまんまプロローグです。「エロコメかな?」と思ったのですが、エロくもなく、本当に普通のラブコメという感じでした。悪のり満載な感じの。こういうのは、「面白くない」という人が多そうだなぁ、と思いました。そして、「ま、別に嫌いではないな」と思う私はならされているのだろうか?とも。

そして、キャラはこれも典型的なテンプレートで作ったようなキャラが並んでいて、何だかなぁ、という感じです。メイドさんって、ドジっ子か無表情かしかいない気がします。で、葉月さんとか深閑とか思い浮かべていたわけですが、上月司さんとお友達だったのですね。

前編悪のりな感じが貫かれていますが、最後は真面目展開です。これも、やはりお約束のなのですが好きではないですね。結局、しょうもないオチで終わるのが、また嫌な感じを誘いました。しかも、内容もお約束なのですよね。

とか書きつつ、2巻も結構楽しみに読もうとしているのが悲しいところ。訓練され過ぎている気がします。『サージェント・グリズリー』イライラしながら、なぜか徹夜で読み切ったりしましたし。

でも、2巻読む前に、やはりなぜか買ってしまった『H+P』読もうかな。
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