『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』/大森藤ノ [ソフトバンク]
作品紹介
これは、少年が歩み、女神が記す、── 【眷族の物語】──
迷宮都市オラリオ──『ダンジョン』と通称される壮大な地下迷宮を保有する巨大都市。
未知という名の興奮、輝かしい栄誉、そして可愛い女の子とのロマンス。
人の夢と欲望全てが息を潜めるこの場所で、少年は一人の小さな「神様」に出会った。
「よし、ベル君、付いてくるんだ! 【ファミリア】入団の儀式をやるぞ!」
「はいっ! 僕は強くなります!」
どの【ファミリア】にも門前払いだった冒険者志望の少年と、構成員ゼロの神様が果たした運命の出会い。
大森藤ノ×ヤスダスズヒトのコンビが贈る、GA文庫大賞初の《大賞》受賞作、ここに開幕!!
文庫版
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか (GA文庫)
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ株式会社
- 発売日: 2013/03/14
- メディア: Kindle版
感想は追記にて。
『踊る星降るレネシクル5』/裕時悠示 [ソフトバンク]
(あらすじ)
「俺修羅」の裕時悠示が贈る、少女を最強へと導く“王道”ノベル再始動!
「俺の大好きなミカホシを守れッ! バカ弟子ぃぃっっ!!」
絶叫を残してレンヤは石となった。日本をも巻き込む戦争の行方は、今やレンヤの愛弟子・すまるの手に託された。覚醒する最強の力、だが支払った代償はあまりに大きく――。
一方、瑞貴は覚醒の裏にある陰謀を感じ取り、学園を離れることに。そしてなななは、何故か留置所の中にいた……。
少女を最強へと導く“王道”ノベル再始動!
感想は追記にて
『彼女の恋が放してくれない! 俺たちは手錠で繋がっているだけの健全な友達です。』/海空りく [ソフトバンク]
(あらすじ)
戌亥慎太郎は、ある日突然不思議な手錠で女の子と離れられなくなってしまった。
相手は地味な同級生の此花つぼみ――だが彼女は眼鏡を外すと超絶キュートな女の子だった!?
「戌亥さん、そのぅ、背中を洗ってくれませんか」
「いいぜ。後悔すんなよ」
「何されるんですかわたし!?」
「スベスベにしてやんよ!」
絶対に外れない手錠のせいで、お風呂に入る時さえも、離れられない二人。
おかげで幼馴染みや委員長には変な勘違いをされ、戌亥の青春最前線は大波乱!
此花と『恋人』になれば手錠は消えるらしいのだが、そこには大きな運命の罠が!?
ゼロ距離拘束ラブコメディ開幕!(GA文庫ウェブページより)
彼女の恋が放してくれない! 俺たちは手錠で繋がっているだけの健全な友達です。 (GA文庫)
- 作者: 海空 りく
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2012/05/15
- メディア: 文庫
感想は追記にて
『神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード』/榊一郎 [ソフトバンク]
(あらすじ)
「神曲楽士」と呼ばれる人々が、精霊のために「神曲」を奏で、精霊はそれを糧として人に様々な恩恵をもたらす。
ここはそんな世界。
優れた演奏技術を持ちながらも、神曲楽士を目指す事への情熱を失い、流されるようにトルバス神曲学院へ転校してきたラグナスは、そこで驚くべき少女と出会う。
彼女の名はウリル。誰よりも精霊が大好きで、底抜けに明るく、ひたむきに神曲楽士を目指す女の子だ。
ところが、実はその明るさは形だけのもの。彼女は音楽を志すものにとってとてつもなく致命的な問題を抱えていて……!?
榊一郎×カントクが贈る、新世代ポリフォニカ登場!
神曲奏界ポリフォニカ エイフォニック・ソングバード (GA文庫)
- 作者: 榊 一郎
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2012/05/15
- メディア: 文庫
感想は追記にて
『這いよれ!ニャル子さん 9』/逢空万太 [ソフトバンク]
(あらすじ)
「さあ、いつか想い出になる物語を激写しましょう!」
学校帰りのゲームセンター。真尋は成りゆきでニャル子とプリントシールを撮影する羽目に。
「真尋さん、携帯電話は?」
「ん?あるけど」
「――隙ありゃあっ!」
ニャル子は電光石火で携帯電話を奪うと、二人で写ったシールをそこへ貼り付けた。
真尋は慌てて剥がそうとするも、シールは剥がれない!
――あいかわらずのメチャクチャな邪神達との日々。
色々思うことはあるものの、それを日常として受け入れ始めている真尋であった。
だがしかし、それが突如消え失せる事態になって……!?
宇宙邪神混沌コメディ第9巻!(ソフトバンク クリエイティブ ウェブページより)
(感想)
アニメが始まり、評判となっている『這いよれ!ニャル子さん』ですが、原作の方は9巻。大台間近ですね。途中、勢いを失いかけたこともありましたが、完全に復活の様相。この巻はいつも以上に話のつながりを感じて良かったです。
この巻のメインは、ニャル子達の過去の話。果たしてニャル子の初恋の相手は誰だったのか?と言うところで起こるニャル子たちの消失事件。真尋はイス香とともに、時間の歪みを直すために過去に戻ることになり、その中で過去のニャル子達と出会う、と言う展開。
もちろん、いつものようにネタは満載。予想どおりに仮面ライダーメテオのネタを仕込んできたり、ガンダムAGEのネタを仕込んできたりという素早い対応。かと思ったら、ハイスクール奇面組などの懐かしネタを仕込んでいたり、米澤穂信ネタ(たぶん、古典部シリーズがアニメ化されるからでしょうけども)を仕込んでいたり。ネタの幅の広さは素晴らしかったです。
ただ、この巻は何が良かったか、と言われたら、いつも以上に話のつながりを感じたことだと思います。いつもは勢いのママパロディを挟みつつ突き進んで、序盤に仕込まれていたしょうもない伏線が事件のトリガーになっていて、と言った感じですが。今回は、起点があって、それに関連した事象があって、それがオチとラストに繋がって、と言う流れを感じました。正直、ニャル子の初恋に関しては予想どおりの展開ではありましたが、このお約束が大切だと思います。
さてさて、ニャル子の本当の顔はかなりやばい、と言う事も判明しつつ、それでもニャル子に対してのデレが強くなる真尋さんですが、この関係がいつまで続くか、どんな決着を迎えるか気になるところです。次は大台の10巻。どんな展開を見せてくれるか、楽しみです。
(関連リンク)
『這いよれ!ニャル子さん 8』/逢空万太 [ソフトバンク]
『這いよれ!ニャル子さん7』/逢空万太 [ソフトバンク]
短編集。いつもの感じとは違いますが,相変わらずアホな感じが楽しめました。
今までの幕間に起こった話に加えて,今回は暮井珠緒が主人公の話が合ったら,シャンタッくんが主人公の話が合ったり,非常に興味深い内容でした。その2編とも,真尋さんへの恋心を描いた話,というのもなかなかに興味深かったです。珠緒の話なんかは,ちょっと切なくて今まで人間拡声器くらいにしか思っていなかった彼女が,愛らしく思えてきましたよwこの辺の描き方,非常にうまかったです。
短編集と言うことで,いつものくだらない伏線オチが楽しめないのかなぁ,と思っていたら,それが楽しめる話もあって一安心。短いながらも,アホさ加減,くだらなさ加減はいつも通りで満足でした(褒め言葉です)
こうまで,現れる宇宙人に好かれる真尋さんって,体宇宙人専用のフェロモンを出しているのでは無いか,という気がしてきますがw真尋さんも少しずつニャル子に心を開いてきているような感じがあって,今後どうなっていくのか気になるところであります。 それと,ハス太くんの新たな恋の予感も気になるところですw
『踊る星降るレネシクル4』/裕時悠示 [ソフトバンク]
読んだのは少し前になるのですが。ブログ再開のためのリハビリとして,感想を書こうと思います。
と言う訳で,『踊る星降るレネシクル4』です。
サバイバルサマーの優勝者・香山円離が下した「星ノ令」。現星柱・千陽院みらのミカホシ追放は未だ解決をみないままあった。しかし,結論は出ないもののミカホシは極星祭に向けて動き出す。レンヤのクラスは,演劇『ベツノカの悲恋』を行うことに。レンヤ,すまる,瑞貴はそれぞれ役を割り当てられる。
こんなお話。てっきりあらすじを読んだ時は,この演劇に向けて,すまると瑞貴と,ついでになななを加えて,休息気味のラブコメ展開が繰り広げられると思ったのですが。私の想像が甘かったです。ミカホシ市を舞台にして,遂に動き出す黒幕の存在たち。そして,姿を現した最強の敵の存在。え,香山円離をあれだけ意味深に描写していたのに,その上をいく敵をさらりと出すなんて。前回の莫迦奈あたりもそうでしたが,意味深に敵を描写しておいて,その上をさらりと出すからこのシリーズは恐ろしいです。
遂に始まったミカホシ市を2分する大きな戦い。今までは,名前だけ登場していた上位ランカーが次々と登場し,互いに戦いを繰り広げていくところが熱くなってしまいました。敵は,現星柱にしてレンヤ,瑞貴の師匠の千陽院みらをもしのぐ力の持ち主。さらに,レンヤ側は戦力が不足している中での厳しい戦いが繰り広げられるかと思ったら。レンヤの不利の中,レンヤを助けるために,彼と友好を築いてきたものたちが次々現れるのもまた熱いですね。今まで,意味不明だったあの人とか,なんと頼もしかったことか。
そして,ラストの展開。これがまた意外というか。「まさかこの展開に持ってくるとは」と。ひたすら熱かった展開でしたが,ここで胸の高まりは最高潮。レッドゾーン突入でした。遂に覚醒を果たしたあの力が,この戦いをどうやって収束に導いていくのか楽しみなところです。そして,この展開においても,さらに暗躍するあのキャラたち。一体どうなっていくのか。作者の『俺の彼女と幼なじみが修羅場過ぎる』が話題になっていますが,こちらのシリーズの方も見逃せないです。
『這いよる!ニャルアニ1&2 Perfect Box』 [ソフトバンク]
原作4巻の限定版やニコ動で配信された1期。BS11とニコ動で流された2期を1枚のDVDに収録し,さらにコメンタリーを収録したものに,書き下ろしアンソロジー小説,そして1期テーマ曲「好き,好き,大好き」のCDがセットになったセット。でも,私4巻の限定版買ったから,1期のアニメはいらなかったような(^^ゞ
Amazonではもう売り切れているみたいですね(^^ゞ←3月20日,復活を確認しました。
さて,早速見て見ました。アニメは,11話で終わってしまったのですが,本編には12話の「後日談的な」が収録されていました。果たして,ニャル子は一体何と戦っていたかというと。
とりあえず,1話から流し見で復習。1話が4分なのに,EDと次回予告で2分あるのはw
とりあえず,最初の警告画面が毎回変わっているのを確かめたり。
並べてみると壮観w「どうしてこうなった……」が妙にツボですw
アトラク=ナクア星人のアト子さん(手前)と
ニャルラトホテプ星人のニャル恵(アニメオリジナル)はLISPのメンバーなんですねw主題歌担当したアニメにメンバーが総登場とは,よくあることかな?しかし,ニャル恵なんてオリジナルキャラ出すならハス太くんも出して欲しかったなぁ,と思います。その辺は3期に期待か?
赤い悪魔w懐かしいですねw
これは持っていましたwグンペイで400万点取ったのは良い思い出です。
これは良いのかw
お風呂回。全編,シャンタッくんのみ。きっと邪神共は本性を晒していたんでしょうねw皆様のSAN値を守るためにこういう画面になったに違いないw
お前がここでバイトしちゃいけないだろうw
作者が脚本書いた回。凄く面白かったですwARMSネタかと思ったら,現物支給w
こんなのばかりだから,真尋さんはニャル子が作った料理に手をつけないのでしょうねw
と思ったら,落ちてきたw
何たるシリアスムード。
ただ,ニャル子の事外見は可愛いと思いつつ,微妙に気を許していない真尋さんのこの反応とか,言葉とか少し納得できなかったです,私は。
外見だけは良いですけどねw
そして,未放映の12話!
あれ?普通に帰ってきた。確かに,ニャル子の実力なら,無傷で帰還しても不思議ではないですが。
4人とも元気w
不謹慎w
何だこの絵w
真尋さんから悪のオーラ力がw
あれだけもったいぶった11話だったのに,あまりのくだらなさに吹いてしまいましたwさすがは『這いよれ!ニャル子さん』ですw
詳しくは,記述しません。4月1日から1週間,無料配信されるようですので,気になる方はご覧下さい。ただ,内容的には本当にしょうもないので,心を広くして見てくださいw
無料配信について,詳しくは→GA文庫ブログ(ttp://ga.sbcr.jp/bunko_blog/)で。
そして、アンソロ短編集。あわむら赤光さん,むらさきゆきやさん,逢空万太(作者)さんの3人が執筆しています。前の二人,聞き覚えあるけどなぁ,と思ったら,どちらの作者の作品も買っていることが分かりました。読んでないけどもw
この短篇。それぞれが好き勝手に書いているので何とも混沌としているできにwあわむらさんの書いたのがクー子主人公。作者はシャンタッくんを主人公にしていて,主人公であるはずのニャル子の出番が異様に少ない,ってところからしてカオスですw
内容は。やはり登場人物の言動に違和感を感じるところはありますが,それを気にしなければなかなか楽しかったですwそんな中でも,相変わらずしょうもないオチを用意して読者をがっかりして安心させる作者の力量は流石,としか言いようがなかったですw
とりあえず,ここに寄稿したお二方の作品(絶賛積読中)はそのうち消化しようと思いました。
ちなみに,この短編集にはキャストコメントも載っています。アスミスのコメントが可愛いw
そして,1期テーマ曲。まだこの頃はLISPがなかったので,アスミスこと阿澄佳奈さんのソロ曲。アスミスの甘い歌声と相まって,とてもニャル子っぽくない可愛らしい曲になっています。歌詞がニャル子っぽくないですからねw「恋する乙女のカタルシス」も好きですが,こっちも良い曲だと思います。
CDにアニメに短篇に,と原作ファンの私としては大満足な内容でした。
『断罪のイクシード 牙を剥く闇の叡智(グノーシス)』/海空りく [ソフトバンク]
1巻,面白かったような,と言うくらいでないよう覚えてなかったですwで,読み始めたのですが。良い熱血で面白かったです。厨二病も良い感じです。
藤間大和は深夜,一人の傷ついた少女に出会う。彼女を助けようとしたところ,襲いかかられるも,つい手が出てしまい相手を倒す大和。そんな彼に飛び込んできたのは,彼女に生えた猫耳と爪だった。何か訳ありっぽい彼女を,大和は家に連れ帰り,休ませることに。
彼女を休ませたまま学校に行った大和は,自分の住む町で「けんかに強くなれるヤク」というものが流行っている,と言う話を聞く。
この二つのことを,東雲静馬に相談したところ,二つはつながっているだろう,との判断。まずは,「人狼」であろう,大和が助けた少女と会うために,彼の家に向かうのだが。
展開が良い熱血でした。この巻のメインテーマは,新キャラである人狼の少女・結城ニアのトラウマの克服と過去との選別,という感じでした。正直,1巻からの登場人物の大和と静馬の掘り下げは?という感じもするのですが。それ以上に,ニアの物語が良くて,大和と静馬の話は,次でも良いか,という感じでした。
魔術と科学技術の融合により実験で産み落とされた存在である人狼。その凶暴性故に殺処分されるのが常であります。しかし,ニアを見つけた護国課・本州見廻り組体調,結城篤によって命を救われることに。彼によって,「ニア」という名前を与えられ,彼の娘として育てられることになったのですが。その篤とニアの交流が非常に楽しめました。とにかく篤のキャラがバカで,でも真っ直ぐで非常に良くて。篤主役で一つ短篇書いてもいいんじゃないか?と思えるほど,個人的に彼のキャラクターが好きになりました。ニアの正義感の異様なまでの強さ。自分の信じる道を進む勇気。その辺は,彼から伝わっているんだろうなぁ,と感じました。彼はすでに亡くなってしまいましたが,それが誰かの心に残る,ってのはいい話だな,と。
そして,ニアのトラウマを越える場面がまた良かったですね。「⒉年で結論が出るわけではない。一生かけて」といっていたことに対して,割とあっさり気味に答えが出たことに対しては,若干の疑問を感じないわけではないですが。ただ,今回彼女が向き合った敵に対しては必要な答えだったと思うので,その点は納得。そして,その答えを導き出せたのは,一人の力じゃない,と言うところが非常に良かったです。
ただ,ニアの掘り下げのために割を食った形の大和と静馬ですが。この二人が挑んだ敵の能力があまりにチート過ぎてどうするのか,という感じのバトルでしたが。この辺は,ただのパワー押しではなく,駆け引きが見られてなかなか良かったのではないかなぁ,と感じました。やっぱり,バトルの醍醐味ってのは,力が強いものに対して,如何に作戦を練って戦うか,ってところにもあると思うんですよね。その辺が満たされたかな,という感じでした。ただ,今回こんなにチート過ぎる力を持った敵を出してしまったら,次巻以降の敵はどうするんだろう,と言う不安もあります。その辺は楽しみしていいのかな?
物語の方は,気になるワードを残して物語が締めくくられましたが。なるほど,タイトルの「イクシード」の存在について明示されたわけですが。果たして,その存在が素直に読んだままの結論に行き着くのか。はたまた別の存在に行き着くのか。この辺が3巻の展開に絡んで来そうで,非常に楽しみです。