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『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』/裕時悠示 [ソフトバンク]

『踊る星降るレネシクル』(るるルなんて略されているようですが)の裕時悠示さんの新作コメディ。巻数表記はないようですが,シリーズものになるみたいです。これが,かなり面白かったです。

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる (GA文庫)

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる (GA文庫)

  • 作者: 裕時 悠示
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2011/02/16
  • メディア: 文庫

大恋愛の末結婚した両親を持つ高校生・季堂鋭太(きどう・えいた)は,しかし,恋愛に冷めていた。それは,小学生の時,両親の恋バナを年中聞かされ,中学生の時は一転,醜いけんかを年中聞かされ,そして,中3の夏に両親共に自分が新しく見つけたパートナーと共に姿を消したからだった。
そんな鋭太だが,ある日帰国子女であり得ないくらいの美少女・夏川真涼に声をかけられる。それは,自分の彼氏になってくれないか,と言うもの。気の進まない鋭太だったが,とある秘密を共有したことで,彼氏になることに。それに反応したのが,鋭太の幼なじみの春咲千和。突然「あたしもモテてやるもん!」と言う感じで意気込む。そして,真涼は彼女のサポートをすることに。そして,真涼の彼氏の鋭太も協力することに。果たして,千和はモテモテになれるのか。そして,鋭太の運命は如何に。

 

率直な感想を言うと,かなり『僕は友達が少ない』な感じがしました。夜空が真涼。星奈が千和。 小鷹が鋭太,という感じで。この3人が「自らを演出する乙女の会」(略称・自演乙)で,最強の厨二病患者の記録を参考にしつつ,モテモテを目指す,と言う感じが,隣人部の感じと似通った印象を与えるのだと思います。一つのエピソードが20ページ程度,と言うのもまたその印象を強くしています。

となると,『僕は友達が少ない』の劣化コピーなのか,と言われるととんでもない。あちらの方と比較しても引けを取らないほどの面白さがあったと感じました。その原動力となっているのが,「厨二病」というキーワード。もう,レベルが高すぎて笑いを抑えるのが大変なほどでした。例を出すと,本編176ページ。『約束された勝利の断章・四十七節 ~本当のオレについて~』というのがありましたが。

俺の真名(マナ)は「暁の聖竜騎士」(バーニング・ファイティング・ファイター)。
ランクSのエリート魔族より強いランクZZZ(トリプルゼータ)だが,まだ本気を出してないからD。

てな感じですよw「高額迷彩」とか小ネタも挟み込んでいるのがさらに素晴らしいですwここまで痛々しい厨二病を描けるのは,ある意味才能だなぁ,と感心する次第でした。もう,笑うしかないですよねwキャラクター性は千和以外は若干弱いかなぁ ,と言う気がしないでもないですが,この厨二病が強すぎて問題ないです。真涼は,JOJO好き,と言う才能があるので,ここが開花するとさらに面白いことになりそうです。

さらに笑いを加速させるのが,エピソードとエピソードの間に挿入されているコーナー。ツボだったのが,「JKのためのモテカワ度テスト!」まぁ,イメージとしては,『バカとテストと召喚獣』の1巻のテストの解答コーナーみたいな感じですが(1巻しか読んだ記憶が無いので,2巻以降はコーナーがあるか分かりません)。解答がぶっ飛んでいるのと,最後の「パチレモン編集部より」が的確すぎてお腹が痛かったですw

全編ギャグ,ひたすらギャグ。と思わせつつ,最後は少しいい話で終わるのが意外でしたね。なるほど,この辺でラブ成分を注入しよう,という感じでしょうか。物語を冷めさせることなく,少し良い気持ちになれるようなエピソードで良いバランスだったと思います。

さて,この物語。最初にも述べたとおり,シリーズになるようです。最後には,次回予告も載っていますし。この作品のクオリティからいったら,納得です。もしかしたら,デビュー作の『踊る星降るレネシクル』より人気が出るんじゃないかなぁ,と言う感じすらしました。コメディとして掛け値なしに面白かったので。感想の中でも名前を出しましたが,『バカとテストと召喚獣』や『僕は友達が少ない』が好きな方なら気に入るんじゃないかなぁ,と言う気がします。

『踊る星降るレネシクル』のコメディ部分を最大限に強調してきた感じですが。作者のコメディ適性がここまで高いとは予想外でした。もう,早速続きが楽しみで仕方ないです。この作品が出ると分かった時は,「えー,『踊る星降るレネシクル』まだ先になるの?」と思っていたのですが。私が浅はかでした。もう,どっちも大好きですし,楽しみです。

厨二病適性があって,コメディが好きな方にはおススメです。


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『深山さん家のベルテイン』/逢空万太 [ソフトバンク]

『這いよれ!ニャル子さん』の作者による絵日記系連作短編集,だそうです。

深山さんちのベルテイン (GA文庫)

深山さんちのベルテイン (GA文庫)

  • 作者: 逢空 万太
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/12/16
  • メディア: 文庫

女の子よりも可愛い男の娘・琥太郎と,そんな彼を立派な男として構成させようとするEMA(Electric Maiden Automata)1号機,ベルテイン,そして彼らを取り巻く人々との日常の一コマを切り取ったゆるふわ日常系ショート・ストーリー。

 

まず,目次を見て驚くのが,全部で26編&EX FILE.の27編が入っていること。目次をただ列記するだけじゃないので仕方ないのですが,目次だけで4ページあるのに驚きました。そう,この作品,一つの長さが数ページ,長くて10ページくらい,ととにかく短いお話になっています。そのため,短い時間にちょっと読む,と言う事もできます。この形式のラノベだと,『GJ部』を思い出すところです(読んでないです)が,この形式,もう少し増えても良さそうだと思いました。

とにかく,キャラが愛らしかったです。個人的には,琥太郎のことが気になって,毎回因縁をつけてくるアホなヤンキーの先輩と,琥太郎のことが好きだけども素直になれずに,暴力的な態度を取ってしまう幼なじみの理々が面白かったです。特に,ヤンキーの先輩はw琥太郎の気を引くために,あの手この手を使うのだけれども,何かそれがベルテインの距離を縮める事にしかなってないところとか,面白かったです。彼に関しては,うまく天丼が生かされていたような感じですね。

理々はツンキャラですねwデレ部分はなかったと思うのでw琥太郎をまっとうな男性に戻して,琥太郎のお嫁さんになりたくて,琥太郎をまっとうにしようとしているのですが。あまりに乱暴すぎて伝わってないところが何となくあほらしいというか,切ないというか。意外と内面は乙女っぽい気もするんですけどね。でも,女の子の琥太郎と,漢女(おとめ)の理々。ある意味バランスが良いような気がするんですけどね。問題は,琥太郎が振り向いてくれない,と言うところのような気がしますがw

で,何よりベルテインが良かったです。何の説明もなく同じ事を2回言うところとか。琥太郎をまっとうな男に戻すための手段として,キャストアウェイして,大人の女性ボディに変身するモードがあるのですが。このときのベルさんのエロチックさとか,好きな人(琥太郎)に抱いてもらえない事への不満の何となく切ないような,インモラルな感じとかwギャグの中に時々それがあることで,作品にひと味違う感じを与え,ギャグがさらに際立つ,と言うような感じでしょうか。

琥太郎のツッコミが,真尋さんに比べて弱いのがちょっと残念だなぁ,と思うところですが。ただ,それ以外はとても面白く楽しむことができました。できたら,シリーズ化して貰ったら嬉しいなぁ,と思います。


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『踊る星降るレネシクル 3』/裕時悠示 [ソフトバンク]

いや,これ凄いシリーズになってきた感じがありますよ。凄く人を選びそうですが。

踊る星降るレネシクル 3 (GA文庫)

踊る星降るレネシクル 3 (GA文庫)

  • 作者: 裕時 悠示
  • イラスト:たかやKi
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/12/16
  • メディア: 文庫

8月25日。それはミカホシ学園の登校日。そんな日に,レンヤは異常事態に巻き込まれる。朝起きると,謎の幼女(全裸)が彼の隣で寝ていたのだ。身に覚えのないレンヤは,彼女に名前を尋ねる。返ってきた答えは「沙良瑞貴」というもの。なんと,沙良瑞貴が幼女化していたのだった。
とはいえ,登校日で,担任から沙良瑞貴を連れてくるように,と言明されていたレンヤは,瑞貴を連れて学校へ。そこで告げられたのは,夏休みの最後を飾る一大イベント「サバイバルサマー」だった。もちろん,ミカホシランキング1位の沙良瑞貴は参加しなくてはならず。彼女を幼女化したのは,ロリコン(※バトルの登録名です)の仕業だと判明。行方不明のロリコンは三星会が捜索することになったが,瑞貴はレンヤが護衛することに。果たして,レンヤは瑞貴を守ってサバイバルサマーを生き残ることができるのか?……そして,ミカホシを覆う陰謀が加速し始める。

 

個人的に凄く面白かったです。ただ,万人にお勧めできる,と言う訳ではない,と言う事をご理解の上で,感想を。まず,基本的なノリは,ラブコメ,という感じが定着してきました。それは,すまるの呪いや,なななの呪いに起因しているのですが。ほっぺに本心やら,ノリツッコミやら,レンヤのツッコミ体質やら。他にも,乾とかもうふとか遊園とかギャグキャラも多いですねwそのため,ギャグがかなり多かった気がします。で,最近のコメディ,と言うとパロネタが多い印象がしますが,パロネタは少なめでギャグで勝負しているのがかなり好印象です。ただ,私は好きなんですが,「つまらん」と感じる人が多そうな気がするギャグなのがちょっと苦しいところです。

とはいえ,ギャグばかりではないのがこの作品の素晴らしいところ。物語の中心に位置するキャラクターは,シリアスキャラが多く,物語の核心部分,となると,一気にシリアスになるのが良いと感じます。そして,とにかく厨二病的ノリの熱さがあり,そっちが好きな人なら,かなり熱くなれると思います。とにかく,厨二病好きとしては言葉のセンスがステキすぎます。

「ベッドに入って目を閉じる前に,自分の胸に訊いてみろ。『自分はどんな夢を見たいのか』。言い割る意を考えるより,『希望』だけを強く念じるんだ。なんなら紙に書いて,枕の下に入れたっていい。他の誰でもない,お前の『夢』をな」(P.177)

「目を開けてみる夢ーーそれは,誰かと一緒に見る夢のことだ。目を閉じてみる夢は,自分ひとりしか見られない。だが目を開けていれば,ふたりで同じものを見られる」(P.240)

冷静に考えて,私って本当に厨二病が好きなんだなぁ,と感じた次第です。もう,かっこいいとしか言えないw

そして,物語の本編ですが。これまた,意外な方向に動いてきました。2巻で出てきた,なにやら意味深めいたあのキャラがあっさり倒されたのがもう意外すぎて。そして,そのキャラすらも捨て駒にして,陰謀が蠢いているのが感じられました。「極星」という言葉が出てきて,これが黒幕の狙いだとは分かりましたが。果たして,彼らが何を狙っているのか。今出ている情報では全く予想できずに,期待が高まるところです。ここら辺,本当にシリアスですし,大きな陰謀になりそうな予感がします。

そして,この巻の最後。そこに書かれた言葉に鳥肌が立ってしまいました。正直なところ,そんなのありか,という感じもしますが。一体,ミカホシ学園で何が起ころうとしているのか。何を狙っているのか。全く分からないからこそ,どうなっていくのだろう,と言う不安と期待が入り交じってきました。

あと,今回の一番の見所は,ロリコン先輩の能力で,ロリ化するキャラクターでしょうか。瑞貴意外にも,あのキャラとあのキャラがロリ化しますが。非常に素晴らしかったです。ただなぁ,この二人は,こんな扱いではなく,普通にもっと出て欲しかった,と言う思いもあるのが微妙です。

展開的には,短ければ次の巻で完結しそうな予感もします。6巻までには完結しそうかなぁ,と言う感じでクライマックスの近さを感じさせてくれましたが。展開が素晴らしくて,もう少し読んでいたいなぁ,とも感じます。とはいえ,常に全力でぶつかっているからこその面白さだと思うので,あまり引き延ばさない方が良いのかな,と何とも相反した気持ちになります。とはいえ,どんな熱い戦いを見せてくれるのか。そして,カカセオの隣にいる星霊は誰なのか,非常に楽しみです。

それと,この巻には,GAマガジンに収録されていた短編を加筆修正したものが載せられていました。前編ギャグ,という感じで,こちらも大笑いさせて貰いました。

本当に素晴らしいシリーズになっているなぁ。そんな印象を受けた巻でした。個人的には,傑作と言っていいレベルの作品だと思います。


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『這いよれ!ニャル子さん 6』/逢空万太 [ソフトバンク]

5巻がイマイチだったのですが,この巻はよかったです。ひとまず,復活かな?

這いよれ!ニャル子さん 6 (GA文庫)

這いよれ!ニャル子さん 6 (GA文庫)

  • 作者: 逢空 万太
  • イラスト:狐印
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/12/16
  • メディア: 文庫

すっかり八坂家になじんだニャル子たち。真尋の母からも認められ,今日もリビングでごろごろしていた。業を煮やした真尋は,ニャル子たちに部屋を作らせたのだが。
無事,部屋が完成したかと思ったら,クー子に電話がかかってくる。それ以来,クー子の様子がおかしい。それに気づいた真尋がクー子に確認をすると,何でも惑星保護機構から,縁故で中途採用のクー子の仕事ぶりを確認する調査官が来るのだとか。そして,現れたのは,クー子以上の変態で・・・・・・。

 

と言う訳で,6巻です。同じ作者の『深山さんちのベルテイン』が同時発売,と言う事で,シリーズ完結?と実は密かに心配していたのですが(テレビアニメにもなりましたし),無用の心配でしたw5巻では激減した(と私は感じました)パロネタも,この巻では復活。初期の頃の,たたみかけるようなネタはなくなったものの,最新のネタから,懐かしいネタまで色々取りそろえられていました。これが,微妙におたく心をくすぐる,と言うか。たぶん,作者,私と同じくらいの年齢ではないかなぁ?という気がします。ネタ的に。

と言う訳で,今回お気に入りのネタをいくつかピックアップ!

好きなメタルヒーローは魔王ビルゴルディ。(作者自己紹介より)
・「ビルゴルディ・フォー・イビル」ヒーローじゃないよw個人的にこの作品はかなり名作だと思います。帯刀龍三郎のキャラ,立っていましたし。綾小路麗子の人類の敵になった理由が悲しかった。

(紅茶に入れる白い粉について)「月夜の晩の丑三つ時にヤモリと薔薇とロウソクを焼いて潰して粉にしたものです」(P.53)
・これ,意外と分かる人が多いような少ないような。とりあえず,XXマダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン  Zでも良いですけども。

「もしかしてわたし……この先どんどん影が薄くなってしまうんでしょうか……名前すらろくに覚えてもらえなくなって……やがては『ニャル何とかさん』とか屈辱ネームで……」(P.145)
・本当に,このネタ好きだなぁ,前も出ていた気がするけどもw

二本の名状しがたいバールのようなものを逆手に握って,屋上に颯爽登場。(P.230)
・これ書いたの,いつなんだろうw

 

ネタが多いので,気づいていないネタもありそうですが(^^ゞ他にも,『仮面ライダーオーズ』からのネタも多めに取り込まれていました。有名なものをたくさん取り入れるのも良いですが,こういうちょっと古いのとかマニアックなのとかがあると,良いですよねw分かると嬉しいですし。

そして,今回のオチ。相変わらずの酷さでしたねwファンは,一体どこに伏線が張られているか予想しながら読むと思うのですが,クー音の方の伏線は誰も気づかないでしょうw気づいた人はマジで凄いと思いますwその酷さが,この作品の特徴であるのですが。笑わせて貰いました。

と,ギャグは絶好調なのですが,それぞれの心も少しずつ変化が現れているようで。前回のキスから,ニャル子を意識してしまう真尋。クー子と婚約者のふりをする真尋を見て嫉妬するニャル子。相変わらず,ニャル子大好きなスタンスなんだけども,真尋さんの事も好き?という感じのクー子。そして,クー子が真尋と婚約者のふりをするのを見て,それを羨ましく思うハス太(♂)。いよいよ,3者の真尋を巡る争いになりそうです。

しかし,ニャルラトホテプ,クトゥグア,ハスターに狙われる人間,と言うのもなんだかSAN値が下がりそうですねw真尋さん,地球を危機から救うために捧げられた人身御供みたいですw

安定したおもしろさが戻ってきたようで,安心して読むことができました。作者はあとがきで「デビュー以来の長いスランプ」と言う事でしたが,良かったです。いや,むしろスランプは5巻の方じゃないかなぁ?と思うのですが。プロットに悩んだ分,良い方に出たのかも知れませんね。続きがとっても楽しみです。


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『断罪のイクシード 白き魔女は放課後と共に』/海空りく [ソフトバンク]

第2回GA文庫大賞優秀賞受賞作。奨励賞受賞の『踊る星降るレネシクル』と言い,良い作品が出てきているなぁ,と感じました。

断罪のイクシード -白き魔女は放課後とともに- (GA文庫)

断罪のイクシード -白き魔女は放課後とともに- (GA文庫)

  • 作者: 海空 りく
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/10/16
  • メディア: 文庫

 

剣の修行の帰り。深夜。巨大な黒犬に襲われ命を失いかけた藤間大和。そんな彼を救ったのは,転校生の東雲静馬(しののめ・しずま)の魔術だった。命を助けられ,超常の夜の存在を知った大和は,静馬に協力を申し出るが,静馬からは冷たい返事が返ってくる。 しかし,大和は静馬を助けるために,静馬がいる世界に踏み込む。

 

基本的に,熱血展開,と言うか。かなり熱い物語だと感じました。厨二病的,とも言うか。「体内霊子(オド)」「事象の境界線(イベント・ホライゾン)」「倉(アーセナル)の門」などは,そう感じました。ただ,こういうのがやたら多い,と言う訳ではないですよ。

物語の構成としては,『灼眼のシャナ』1巻に近いものを感じました。最後の方は,特にそんな感じかなぁ,と。ただ,この作品,序盤は笑いがあり,中盤からは熱血があり,最後は少しほろりと来て。物語の要素が詰まった良いストーリーだったなぁ,と感じました。序盤の大和と静馬のやりとり,大和とその妹のやりとりで笑わせて貰って,「この作品の方向性としては,ギャグなのかなぁ」と思わせて,どんどんシリアスな展開になっていくのは吃驚でした。

キャラクターもなかなかよかったですね。オーソドックスなキャラクターの作りという感じですが,ちゃんとそれを外していないのが素晴らしいです。主人公の大和は,自分の言うとおり頭は悪いです。いわゆるDQN的要素も持っていますが,内面に熱い心を持っているのが良いなぁ,と感じました。また,転校生として現れたものの,幽霊になろうとしていた静馬の心にいち早く気づき,その心を溶かそうとするところとかも凄くよかったです。読んだことありませんが,『とある魔術の禁書目録』の上条当麻はこんな感じなのかなぁ,と言う気がしました。最後に重要な役割を果たしたものの,戦力的にはイマイチ活躍していないのがちょっと残念に感じました。ただ,彼の持つ剣が何かの鍵,と言う事ですし,今後の覚醒がありそうで,それが楽しみです。

ヒロインの静馬。こちらはツンデレなのかな?読書メーターの感想で「ガハラさんみたい」と言う意見がありましたが,言われてみたら納得wデレがそんなに強く見られたわけではないですが。天才的才能を持ち,しかし自分の過去の過ちを悔いており,その精算のために生きている,というのはお約束。周りに迷惑をかけないように,と言うのもですね。しかし,人との関わりを立っているにもかかわらず,それにあこがれてしまったり,最後まで非常になれなかったり,と言うところは,人間的な面だったなぁ,と言う感じがしました。彼女の毒舌,これもオーソドックスですが,好きですw

そして,最後の最後,美味しいところを持って行く火倭秋晴(ひわ・しゅうせい)。飄々とした感じでいて,あの実力。今後どう出るか楽しみなキャラであるなぁ,と感じました。そのうち,主人公に立ちはだかりそうなキャラではありますね。

 

大和の持っている刀が「鍵」と言われていながら,今回全く何もなかったり,主人公が最後はメッセンジャーの役割しか果たしておらず,超常の闇に踏み込んだけども,戦力として全く役に立ってない,と言った気になる点はありました。ただ,これは2巻以降の展開が決まっていて,今後の展開で解決されていくことかなぁ,と言う気がします。今回,敵である悪魔を倒したのは火倭で,大和はもちろん,静馬も才能はあるものの,強大な敵に立ち向かえるほどの力は持っていないようですし。

途中からは,ぐんぐん惹き付けられて一気に読むことができました。これは良い作品でした!『踊る星降るレネシクル』も面白かったですし,GA文庫,良い新人さんと巡り会えたなぁ,と言う感じがします。と言うか,今年デビューした新人さんの作品,面白いものが多いですw

前述の通り,物語の展開が『灼眼のシャナ』と似ているなぁ,と感じましたし,今後の展開を考えると,似たような展開になるのかもなぁ,と感じます。ですので,それを良い意味で裏切っていくことが今後の課題だ,と感じます。とはいえ,非常に楽しむことができましたし,続きが楽しみな作品がまた一つ増えました!


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『踊る星降るレネシクル 2』/裕時悠示 [ソフトバンク]

しばらくサボっていたら、記事の書き方忘れてしまったでござるorzというわけで、内容を忘れないうちに記事にしちゃおう、とことで。

踊る星降るレネシクル 2 (GA文庫)

踊る星降るレネシクル 2 (GA文庫)

  • 作者: 裕時 悠示
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/08/15
  • メディア: 文庫

記事の評判が良くてうきうきして、調子に乗って続きを読んでしまいました。でも、あれほどは書けないという宿命orz

 

作者曰く、2巻までが土台作り、と言う事です。で、この巻では、メインとなる登場人物と、今後の展開の構築、という感じでした。

ミカホシ学園で起きた熒惑(けいこく)の乱。その影で、レネシクル強奪事件が発生していた。そして、その犯人として疑われたのが、レンヤの幼なじみである沙良瑞貴。そして、レンヤも沙良瑞貴につながっている容疑者として、捜査官・「七曜ななな」に逮捕されてしまう。
瑞貴の容疑を晴らすためにレンヤはなななの捜査に協力することに。しかし、それが面白くないすまるが・・・・・・。

という感じのお話。1巻の内容を引き継いで、という感じでした。

とにかく、登場人物が多かったw途中で、「えっと、カクさんってだれだっけ?」とか思ってしまいましたwさほど重要なキャラでなかったので良かったですが。

この巻では、主人公・レンヤが使う腐海流という格闘技のルーツが解明。それと同時に、それが使われないように、と封印されてしまいました。正直な話、かなり強力な力だったので、封印することは物語の展開を考える上で正解だと思う反面、いざ主人公が戦う、と言う場面になったとき、どうやって戦うのだろう、と言う恐れもありました。主人公のレネシクルの力は、相手の思いを受け取って、それを力にする、という能力でありますし。この辺は、あっさり解消してしまいましたが、この辺の展開は、正しく熱血していて、かなり燃えましたね。この辺、かなり良かったです。

で、ラブコメパートですが、1巻読んだときは沙良瑞貴と舞波すまると主人公の三角関係で行くのかと思いましたが、今回出てきた3人目、七曜なななも参戦決定!主人公を3人のヒロインが奪い合う、と言う関係になるようです。一人の主人公に3人のヒロイン、と言うのが多いような気がしますが(とはいえ、具体的に挙げろ!と言われたら『とらドラ!』?としか答えられないのがあれですが)、この作品もこのパターンみたいです。

主人公が好きなキャラが増える分、失恋するキャラも増えるわけで、その点はちょっとなぁ、と思います。そりゃ、ラノベのキャラだろう、と言われたらそれまでなんですが、失恋は辛いのです。できたら、みんなが幸せになって欲しいんですが、それが難しいと分かっているからですね。

せっかくヒロインが出そろったので、どんな感じのキャラか私的に解説すると。幼なじみの沙良瑞貴は、孤高の存在、という感じですね。ひたすら最強を目指して戦っていますが、それ故孤独である。その彼女を孤独から救っているのが、幼なじみの連動レンヤ、という感じで、それ故、レンヤを心から慕っている、という感じです。ただ、その感情がイマイチ主人公に伝わっていない、というのはライトノベルのお約束でしょうか。レンヤと別の女の子がいると、あからさまに機嫌が悪くなる、と結構わかりやすいサインを出しているのに、気づいてもらえない、というキャラですw個人的には一番好きw

舞波すまるは、母にあこがれて星柱(ミカホシで一番偉い人)を目指す努力のキャラ。星柱になるためには努力を惜しまないところが素敵です。で、素直でイイコでもあるのですが、反面、結構嫉妬深いタイプで、独占欲が強そう。今回は、それを手玉にとられてしまいました。呪いのせいで、ほっぺに自分の本心が出てしまうところが、可愛いですwあと、結構お馬鹿w

七曜ななな。その名の通り、名前が残念wで、こちらも呪いがかかっており、ボケに対して突っ込まずにはいられない、と言う可哀想な体質。誰よりも仕事にプライドを持っているのが素敵です。タイプ的には、テンプレートなツンデレ。

こんな感じかな?と思います。で、この巻読んで思ったのですが、キャラクターに関しては、かなり残念な性格の人が多いように感じました。ここらへんは『レンタル・フルムーン』に似ているところがあるかも知れません。ヒロインにしても、沙良瑞貴はともかく、他の二人は呪いが残念ですし。なななは名前から残念ですし。主人公の友達の乾闇鳴は愛を訴える残念さですし、自称ひきこもり100段の更級もうふも、妄想暴走キャラの水仙寺遊園も、舞波カタナも、真田鷹棋も、そもそも今の星柱、千陽院みらからして残念な人ですしね。でも、一部例外はいるとして、残念だからこそ愛おしい、と思えたりもします。この巻では、更級もうふの出番が少なくて、非常に残念でしたしwそういう意味では、この作品、かなりキャラクターが魅力なのかなぁ、と思います。

 

さて、今回の事件によって、今後の展開がハッキリしましたね。それは、「レネシクルとはなんなのか?」と言う事。互いの思いなどの力を引き出すことで、「空手家vsひきこもり」みたいな対決を実現できる舞台装置であるレネシクルですが、これがそもそもなんなのか?一体なぜ存在するのか?などが今後重要になってくるようです。そして、千陽院莫迦奈(せんよういん・ばかな)の言う「星が極にたどり着く」とは?

 

この巻、1巻で出てきたキャラの出番が少なくて、更級もうふが好き!とか言う人には若干不満かも知れません。ただ、ラブコメ展開もしっかり仕込まれており、それが十分に楽しませてくれました。そして、バトル。相変わらず最後の〆が圧倒的な力であっさり、と言う点は変化がありませんでしたが、それまでの展開が燃えました。残酷な真実が明かされて、苦悩するななな。絶妙なタイミングで登場する鷹棋。そして、自分の退学を覚悟で、腐海流の力をふるうレンヤ。ありがちな展開でありますが、やはり良いものです。

この巻で、土台も完成、という感じですね。次の巻からは、ランキングバトルと恋のさや当ての激化、と言う事で、バトルも増えてきそうで非常に楽しみです。あと、更級もうふの出番がもっと増えてくれたら嬉しいですwなんなら、更級もうふのスピンオフとか、短編とかでもw


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『踊る星降るレネシクル』/裕時悠示 [ソフトバンク]

今回紹介するのはこちらです。

踊る星降るレネシクル (GA文庫)

踊る星降るレネシクル (GA文庫)

  • 作者: 裕時 悠示
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/04/15
  • メディア: 文庫

ちょっと前の作品になりますね。GA文庫大賞・激励賞受賞作品。『踊る星降るレネシクル』です。ちなみに、今月2巻が発売になっております。元々タイトルに惹かれて、「読みたいなぁ」と思っていたところに、2巻の発売、と言う事で読んでみました。

 

舞台は、個性で戦いが行われる、ミカホシ学園。主人公のレンヤは、幼い時から同じ格闘術を修行した幼なじみの少女・沙良瑞貴が意識を失ったとの情報を得、彼女を追ってミカホシ学園に転入してきます。レネシクルを身につけたレンヤは、その噂から戦いを次々に挑まれますが、彼自身、「二度と戦わない」と誓っていたために戦いを拒絶します。そんな彼の元に現れたのは、昨年度ランカーバトル最下位の少女・舞波すまる。なりゆきですまるの師匠となったレンヤは、彼女と接するうちに・・・・・・

 

読み始めたときは、何て素敵な厨二病もの!という印象でした。あらゆるものから最強を決めるために、そのものにかける情熱をレベルにして戦いをすることができる「ミカホシランキング」のバトルシステムは本当に良いアイディアだと思いました。それが最後には生かされる事がなかったのが残念ですがw

物語としては、少女の成長と、少年のトラウマからの立ち直り、と言うところでしょうか。ボーイミーツガールものではよくありそうな。しかし、その辺は非常に考えて書かれており、大変楽しむ事ができました。特に、少年の立ち直りについては、非常に良くできていたと思います。自分の好きな少女を、自分の身勝手な思いからけがを負わせてしまい、さらに彼女の夢を壊してしまった事から戦いを拒絶してしまった少年。そして、また自分の勝手ですまるの夢を壊してしまった事を悔い。そこで彼を救うのは、すまるからの素直な気持ちの手紙と、彼を世界で一番愛している友人・乾闇鳴。ここら辺の展開は、オーソドックスながら、かなり熱かったです。

そして、最終バトル。すまるの思いを背負ったレンヤと、最強を求める少女の戦いは熱いの一言。かなり引き込まれてしまいました。

若干のラブ展開もありましたが、今回はあくまでも今後に向けての、という感じでしたね。とりあえず、すまると瑞貴。お互いがライバルだ、と言う事を意識しただけでも良いのではないでしょうか。今のところ、レンヤの本命は瑞貴で、すまるは弟子、と言う意識のようですが、この間の展開を見る限り、レンヤの中のすまるの存在の大きさも、かなりのものになっている模様。だからこそ、瑞貴はすまるをライバルとして認定したのでしょうが。すまるの初々しさに対して、瑞貴は素直になれないようなところがあるみたいで。今後が楽しみだなぁ、という感じです。まぁ、個人的には瑞貴に勝って欲しい・・・・・・

非常に面白くて、スイスイ読む事ができたのですが、残念に感じた点も一つ。それは、どのパートも同じような分量で書かれていて、展開は確かに良くできているのですが、どのパートもあっさりしているなぁ、と感じてしまうところ、でしょうか。これは、応募作、と言う事もあるのでしょうが。修行パートもあるのですが、次のページで、基本終えていたり。落ちこぼれみたいだったすまるがあっという間に星降りの成功率が上がっていたり。スイスイ読める分、スイスイお話が進んでしまって、物足りないものを感じてしまいました。もう少し、物語に軽重をつけると、もっと良かったと思うんですけどね。ラブストーリーとして展開させるつもりだったら、レンヤとすまるの交流にもっと重点を置くべきだと思います。たとえば、けんかしたパートで、もっとレンヤがすまるを心配するようなところを描く、とか。二人の修行の何気ない一コマを挿入してみる、とか。そこら辺があれば、すまるのレンヤに対する思いがもっと深くなったのではないかと思います。

また、最後の戦いも物足りなさを感じました。と言うか、最近戦いをうまく書けているなぁ、と思う事自体少ないですが、これもそれで。あっという間に結着がついてしまう、という感じでした。もっと、戦いの場で、お互いのお互いの気持ちをぶつけ合う、死力を尽くした戦い、という感じで描いて貰いたかったなぁ、と思います。

とはいえ、これはあくまでも欲目。物語自体良くできていて、非常に面白かったです。2巻も出ていますし、続きがとにかく楽しみだなぁ、と言う作品でした。


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『這いよれ!ニャル子さん 3』逢空万太 [ソフトバンク]

ドラマCDも発売になり、ますます勢いに乗っていると思われる本シリーズ。

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もうこうなったら、アニメ化してクトゥルーファンをますます怒らせるしかないですねwと言うか、真尋さん、キタエリ・・・・・・だと・・・・・・。明日、CD買いにアニメイトに行く予定なので、買ってこないといけませんね。あ、でもキタエリが出ているH+PのドラマCD買ってないやw

何か、まこたまさんに間違った印象を与えてしまったようなので、弁明のために記事にすることにしました。と言うことで、詳しくは追記にて。

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『這いよれ!ニャル子さん 2』/逢空万太 [ソフトバンク]

昨日、やったテニスで疲れ果てて、一日中眠りについておりました。おかげで、見ようと思っていたテニプリの波動球回は見逃すし、『夏目友人帳』の録画は忘れているしで、最悪な気分を過ごせました。やっぱり、体力がない人間が無理をするモノではありませんね。いや、そもそも睡眠不足でスポーツに挑むのが間違いなのですが。

そんなわけで、今日こそ本読んで、『あぃまぃみぃ!ストロベリーエッグ』の2話見て、と考えていた計画が台無しですwとか思いつつ、何とか1冊は読み終えることができました。

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ネタ小説だと思って油断していたら、結構読むのに時間がかかってしまったのが悔しいですね。ニヤニヤ笑いながら読むことができたのですが。

と言うわけで、感想は追記にて。

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初々しい二人の物語 『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS1』/榊一郎 [ソフトバンク]

アニメにはまって、ちょっとずつ読み進め、ようやく読み終えることができました。このブログも、はじめは本の感想を書く為に始めたはずだったのに、今ではアニメの感想をだらだらと垂れ流すところに……。まあ、後悔はしていない。

さて、今回のアニメの原作となったシリーズですが、この巻ではアニメの2話から3話まででした。ただ、やはりアニメ化するにあたり、内容の精選が行われたようです。 アニメ1話はオリジナルだったんですね。好きな話だったのですが。それは良し。

フォロンが、どうして自分は神曲を奏でたいのか、を自問自答する内容でしたが、小説という特性上、フォロンの苦悩が丁寧に書かれていて非常によかったです。自分が神曲を奏でる理由にたどり着くまでの紆余曲折も多めでした。その分、自分が何の為に神曲を奏でるか気付いたフォロンが、コーティカルテの為に神曲を奏でる場面が非常に感動的でした。不覚にも私は泣いてしまいました。全然無く場面ではないと思うのですが。

しかし、その場面、どう見ても告白にしか見えないのが何とも言えません。と言うか、むしろプロポーズか。それを見ていてなおかつフォロンに迫るペルセルテは非常に強いというか、剛胆というか。普通、諦めそうなものですが。

しかし、アニメ版は神曲を奏でる理由を「大好きな人の為に」と書き換えたのはグッジョブですね。小説の「僕の曲を聴いてくれる人に喜んでもらいたいからです」ってのでも良いけど、こっちはちょっと「コーティカルテのため」というのが弱いかな。これを聴いた学園長も、何でこれがコーティカルテのことを言っているのを分かっているんだ、という感じですし。まあ、アニメ版はアニメ版で、「大好きな……人……?」と思わないでも無いですが。

しかし、アニメ版ではよく分からなかったのですが、どうもフォロンがそれまで精霊を召喚できなかった理由が学園長曰く

「希な事例だけどもね。ある神曲楽士に、既に契約精霊がいて--その契約精霊が途方もなく強大な存在だったり、圧倒的に旧い精霊だったりすると、他の精霊達は遠慮しちゃうというか……本能的に近寄らなくなるといった現象が何度か確認されてるんだよ 。まあその契約精霊の性格にもよるけどね」(P.177)

って、完全にコーティカルテのせいじゃない?フォロン可哀相。まぁ、コーティカルテとの出会いによって、フォロンが救われ、神曲楽士を目指した、と言う意味で、プラスマイナス0かもしれませんが。

おまけの、フォロンとコーティカルテの初夜もなかなか面白かったです。今後も楽しみ。でも、他にも読んでいない本がたまっているので、続きはいつになるか。

 

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 1 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 1 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)

  • 作者: 榊 一郎
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2008/11/15
  • メディア: 文庫

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