激辛!夏風高校カレー部(いもうと付)/神楽坂淳 [集英社]
激辛!夏風高校カレー部(いもうと付) (集英社スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 神楽坂 淳
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: 文庫
読んだのはいいのだけれど、うーん、何もコメントが思いうかばない。何というか、タイトルが『激辛!』なのに、本編は薄味でした、という感じ。まあ、このページ数では仕方ないのでしょうが。
以下、ブログのタイトルに全然合っていない罵詈雑言が出て来ますが、気にしないでください。
なにがびっくりかといえば、参考文献がずらずらとある割には、カレーについてほとんど触れられていないところ。一応、カレー作る描写はあるのですが、少ないのですよね。で、薄い。
結局何がメインかといえば、ラブストーリーなのかな、という感じでした。流行のツンデレものではなく、初々しい感じですが。そこは、いい感じだと思いました。とはいえ、それすらも薄味描写なのは笑えないのですが。タイトルに『いもうと付』と書いてあるのに、全く必要性を感じないですし。そもそも、紹介文には主人公は「そこそこ熱血の気概はある」と書いてあるのに、全くないのがもう。
要は、作者の筆力が圧倒的に不足しているのだろうな、という感じでした。斜め読みのせいもあると思いますが、時々どの時間、場面を書いているか全然分からないときがありましたし。描写が薄味過ぎて、何が書いてあるのか分からない場面すらあった気がしますし。カレー大会優勝の場面すら、うっかりすると見落としそうですし。
正直、カレー部じゃなくて、うどん部でも(まあ、カレー大会の決勝でカレーうどん作っていましたが)、ラーメン部でも何でも良かったような気がします。ま、タイトルにつられた私が悪かったということで。
せめて、あとがき大好き人間としてはあとがきがあれば良かったのですが。で、痛い発言でもしてくれていれば良かったのですが。絵師さんのあとがきしかありませんでした。というか、絵師さんのあとがきなのに、そこそこの文量が。作者もちょっとは書いて欲しかったです。ま、正直この作者の本は2度と買わないとは思いますが。相当な評判にでもならない限り。
結局、本当につまらない作品というのは、何も感じない作品なのだな、と実感しました。『ガラクタ・パーツ』とか『サージャント・グリズリー』(今、タイトルを間違って覚えていたことに気付きました)とか『under』とかは地雷なりに何か紹介のしようがあるのですが、これは何も感じなくて「何も言えねぇ」という感じでした。
敢えて言うなら、絵師さんが頑張っていた。あとがき含め。でも、正直これはおすすめできません。帯に「史上初?激辛(うんちく付)カレー・ライトノベル登場!!」と書いてありますが、全くの嘘デタラメ過剰広告なので、騙されないでください。激辛じゃないし。「カレー馬鹿(マニア)よ、ふるい立て!!」って、本当のカレーマニアのラノベ好きが読んだら、キレると思いました。
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