ANGEL+DIVE 2.REUNION/十文字青 [一迅社]
1巻を読んだときも思ったのですが、この作品を読んでいると、「白」というイメージが思いうかんできます。まあ、挿絵が白い感じとか言うのもあるのですが。登場人物があまり生きた感じがしないからかな、と思います。読み手と登場人物に距離を大きく置いていると言えばいいのか。うまく表現できませんが、そんな感じです。そして、相変わらず出てくる人物の人格が破綻している。極端に人を選びそうな作品だな、と思います。
うーん、1巻を読み終えたのが1ヶ月前なのに、あんまりストーリを記憶していないのはなぜだろう。間に6冊しか挟んでいないのに。と言う戸惑いを胸に読み進めていきました。まあ、ストーリー自体、まだまだ序盤のためでしょう。今回は新しい登場人物として、1巻の最後に出ていた桜慈が出て来ます。私は全然覚えていなかったのですが。何か秘密を秘めていそうですが、まだまだ顔見せ程度の登場でした。
相変わらず、章が細かく区切られているためすいすい読めるのですが、どの章もあんまり関係なさそうな気がしてくるのが不思議。忙しい人は、303ページから読み始めればOKな気がします。今後との関連はそこだけな気がするので。依慧の(ちょっとだけ)人間らしいところが読みたい人は全部どうぞ、という感じでしょうか。しかし、1巻からそうなのですが、トワコの影が薄いなぁ。運命の少女、って物語のキーになりそうなのに、日常話にあんまり絡んでこなかったため、あまりキーパーソンに感じない。むしろ、依慧が運命の少女なのではないか、という感じでした。
話自体は進展があまりないのが少し気になりますが、まあ個人的には好きなのでいいかな。今後も、1990年の話を中心に、エピローグに未来の話を絡めてだんだんそこに近づいていく、と言う形を取るのだろうと思います。この巻のエピローグを読む限り、未来は激しいことになりそうですね。その中に、主人公と桜慈しか出て来ていないので、依慧、織慧、希有、トワコがどう絡んでくるか、ちょっと楽しみです。
しかし、17ページの挿絵を裏から透かして見ると何かエロく感じるのは私だけでしょうか。紙が薄いためか、裏の挿絵とか透けて見えるんですよね。
コメント 0