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黄昏色の詠使い8 百億の星にリリスは祈り/細音啓 [富士見]


黄昏色の詠使いVIII  百億の星にリリスは祈り (富士見ファンタジア文庫)

黄昏色の詠使いVIII 百億の星にリリスは祈り (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 細音 啓
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2008/12/20
  • メディア: 文庫



年末年始でしばらく更新できませんでしたので、久しぶりの更新です。これからしばらくは(今更)ダイアルアップ接続に戻りますので、更新頻度が落ちると思いますが、ご容赦ください。

このシリーズもいよいよクライマックス。今まで謎となっていたことが次々と明らかになっていきました。いや、読み始めて、

すっ。
アルヴェルの槍先がこちらへと向けられる。(P.16)

「でも、ごめんなさい。私の名詠はあなたより二段階早い」(P.20)

とあったときは、ついにネタに走ったのか、と少し心配になったのですが、その後は元通りに戻って良かったです。まあ、アマデウスとミクヴェクスの下りはギャグかと思いましたが。

さて、この巻。特筆すべきは、ついに二人が自分の本当の気持ちに気付いたことでしょうか。相手のことを思いながらも、その特別な感情の正体に気付くことがなかった二人。その二人が、世界の真実を知り、クルーエルの正体を知ることで、初めて相手への恋心を自覚するネイトとクルーエル。いやー、本当にいいですね青春ですね。もうこれだけでこの巻は大満足でした。

まあ、しかしクライマックス直前と言うことで、敵も味方も最強クラス勢揃いですね。「それ、反則じゃないか」と思うようなキャラもいて。ここら辺はネタとして狙っているとしか思えませんでした。実際どうかは分かりませんが。

それと、ミクヴァ鱗片争奪戦は何だかなぁ、といった感じ。本来の目的を考えれば、ネシリスの行動は当然というか必然。それに思い至らなかった二人があまりに未熟に思えて仕方なかったです。よくある、過程が目的化するといった感じでしょうか。その二人に比べ、ネシリスはかっこよかったです。自分の身を犠牲にしてでも目的を達成するところが良かったです。ま、最後の行動はちょっとなぁ。個人的には微妙でした。l

さて、あとがきによるとこのシリーズの終了まで残り2話だそうです。世界の謎が明かされ、そこに向かってネイトとクルーエルがどのような行動をとるか、また、カインツとイブマリーはどうなるのか、非常に楽しみです。できたら、綺麗に物語を締めて欲しいなぁ。

しかし、この巻を読んでいて強く感じたのですが、このシリーズの主人公、カインツとイブマリーの方が良かったなぁ。ネイトとクルーエルも嫌いではないのですが、物語の中における存在感が違いすぎるので。それと、1巻読み終えた時点でカインツとイブマリーの思い入れが強いのもあります。

それと、ミクヴェクス。全然イメージと違う存在でしたねぇ。まあ、物語の質的に激しい戦いの後ハッピーエンドのものではないと思っていたのですが、正直肩すかしでした。
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