集う登場人物、そして…… 『ANGEL+DIVE CODEX 2.NIGHTMARE』/十文字青 [一迅社]
今月は、2冊同時刊行と、ますます勢いが増してきたと感じます、十文字青氏。その作者ですが、私が唯一読んでいるシリーズであります、これを強毒は今日、読破することができました。
なんか、『CODEX』シリーズになってから、いろいろイメージ変わったね、という感じがしますが、それは良しとして。今回はなかなかに見所が多い巻でした。すべての『ANGEL+DIVE』シリーズファン待望のあの人も、いよいよ登場しましたし。ますます見逃せない感があります。
と言うことで、感想は追記で。
カラー扉のこれ、狙っているなぁ。つられたけどw
前の巻で、アドバンスを助けることができなかったすずと輝虎。「そんなことあったっけ?」と思った私の記憶力はどうなんだろう、と多少心配になりましたが、それはそれ。これはこれ。この巻では、新たなアドバンスである、莉子を守る為に奮闘します。でも、前回の戦いで負傷した望月は出番なし。なら、登場人物紹介に載せないで欲しい、期待するから、と思います。望月、好きだったのに出番なしかぁ。残念です。
一人称で書かれるスタイルの為、無印『ANGEL+DIVE』シリーズの時は静かな、雪が降り積もりイメージの文章でしたが、『CODEX』は騒がしい、所謂ラノベと言ったイメージとなっています。どっちが良いとか、どっちが悪いとかはないのですが、ここら辺は幅が広い作家さんだなぁ、と感心しました。
前半は、すずと輝虎が今回のターゲットである莉子と接触する為に、いつもの馬鹿騒ぎをしながら奮闘する話。ここら辺は楽しく読むことができました。 挿絵も全体的に多めで、絵を楽しみながら読み進める感でしょうか。今回は、いつも以上にサービスカットが多かったのも印象的でした。もしかして、てこ入れ?てこ入れするなら、織慧を出すだけで良いんだけどなぁ、と思いますが、それは仕方ないか、と諦めていました。出ないよね、と。
ちなみに、一番に商的だった挿絵。
莉子はアドバンスして、おしりにできものができた、と言うことを見せるシーン。動かせるらしいですよ。ナイスチョイス!ではなく、隣のページに「おしりの3分の1があらわになった」と書いてあるのに、何でほぼ全面あらわになっているのでしょうか?まぁ、サービスシーンだから良いか。
この部分のすずと莉子のやりとりを聞いていた輝虎が妄想する章もなかなか好印象です。まぁ、あれだけ紛らわしいワードがちりばめられていたら、妄想しちゃいますよねw
で、楽しい空気が支配していた前半から、後半は一転。桜慈と夏彦が登場してからは一気にシリアスモードに。イコンのメンバーとなった桜慈は「ナイトメア」と呼ばれ、すず達が所属する「北極星」では知らないモノがない、出会ったら、逃げろ、と言われる存在になっていました。と言うか、桜慈くん強すぎですよ。相手、2人がかりとか、連続で何人と相手しても息一つ乱さず、確実に相手を仕留めていくとは。『ANGEL+DIVE』の時は、こんなに強かったかなぁ?対抗手段というのが、銃だけ、と言うのがですね。もう何というか。
そんな中でも、「理解しろ、俺たちはまともなやつらを不幸にする」(P.166)ってのが悲しく感じました。彼の中では、未だに春のことを引きずっているのかなぁ、という感じがして。
後半は戦いの連続でしたが、その中でも印象的だったのがこの挿絵。
ラノベとは言え、ページ見開きの挿絵を見たの、本当に久しぶりな気がします。この前に見た作品が何だったか、思い出せないくらいに。
この巻では、夏彦について少し書かれていましたが、雰囲気は変わったモノの中身はあんまり変わっていないのかなぁ、と感じました。何というか、流されるまま、と言うか自分がないというか。いつ死んでも良い、みたいに感じてしまいました。結局、彼が求めているのは、あのとき消えてしまったトワコさんなのでしょう。運命の少女、と紹介されつつ、何が運命だったのかよく分からないままここまで来てしまいましたがwこの巻では、ANGEL+DIVEと呼ばれる現象の原因や元凶が示されましたが、この作者のことですから、信用できないなぁ、という感じ。さて、トワコさんの再登場はいつになるのか。非常に楽しみにしています。どんな具合に話に絡んでくるかも。
組織については相変わらず分からないことだらけです。夏彦、桜慈が所属する「イコン」、すず、輝虎が所属する「北極星」があることは分かっているのですが。二つの組織とも秘密が多すぎて、分かっていることが少なすぎて、お互いがどんな組織なのか全く分かりませんね。どっちが然でどっちが悪か、と言うことはなさそうですが、今後物語にどんな影響を与えていくか、見守りたいと思います。二つの組織のボスが同じでもびっくりしませんよw
そして、この巻の一番の見所は最後の最後でしょう。
ここからはこのシリーズを楽しみにしている方には、楽しみが減るネタバレになるので、「『ANGEL+DIVE』好きだけど、まだ読んでないよ」と言う方は、飛ばしてください。
最後の最後の挿絵がなんと。
織慧キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!まさかの織慧再登場。エピローグに当たる最終章の感じがあれだったので、最初社長は男だと思っていただけにw嬉しい誤算でした。いよいよ、シリーズ最強のヒロイン(いろいろな意味で)の登場ですね。問題は、あれから年月が流れているので、彼女が変わっていることでしょうか。と思ったけど、最後の会話がなんか不思議な感じです。
「愛しているぜ、織慧」
『わたしも、あいしているのよ、よりえ』(P.250)
って、完全にキャラが入れ替わっているのですが。はて、一体どうなっているのか?と言うことは、織慧だと思っていた上の挿絵は、依慧ってこと?アパレルメーカーの社長っていうのは、織慧の夢であったはずだし?どうなっているのか、謎が深まるばかりです。まさか、誤植と言うことはないでしょうしwこれはますます次の巻が見逃せませんね。
ネタバレ終わり。
あいも変わらず、人を選びそうな感じは変わりませんが、たくさんの謎を含みつつ、物語はどんどん盛り上がっている感じがします。次の巻であの双子が再登場するとして、後出てくるとしたら、トワコさんと希有というところでしょうか。希有は案外、重要人物として黒雪と一緒に出て来そうな予感がしないでもないですが、どうかなぁ?トワコさんは最後の最後でしょうね。
桜慈と接触することで、イメージと違うモノを感じたすず。彼女はいよいよ組織の秘密に触れることのできる地位になりそうですが、その時どうなるのか。夏彦、桜慈とどのような関係を築くのか、楽しみで仕方ありません。
次の巻は、2009年秋予定、と書かれていますが、待ち遠しいですね。
そして、『這いよれ!ニャル子さん』の2巻が既に発売されていたことに今日気付いたダメな私。丁度忙しさクライマックスの時に出たみたいなので、見逃していたのでしょうね。本屋にもしょっちゅう言っていたのに、それでも気付かぬとは。情けなくて涙が出そうです。何と口惜しいことを。と言うことで、買いに行かないといけません。
初めまして!
遊びに来ました!
これからヨロシクお願いしま~す<m(__)m>
by aosima0714 (2009-07-25 16:12)
プリンセスラバーの原作絵のグッズは、ほとんどシルヴィしかないのが残念です。
by パール (2009-07-25 17:27)
aosima0714さん、コメントありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたしますね。
by takao (2009-07-25 17:39)
パールさん、コメントありがとうございます。
うーん、シルヴィが一番人気、と言うことかも知れませんが、それぞれのキャラにちゃんと需要があると思うんですけどね。私だったら、全キャラ分、買えるものは買うのですが。
アニメ化効果での、原作絵グッズの拡大を祈りたいですね。
by takao (2009-07-25 17:47)
piporaさん、nice!ありがとうございます。
Gomarzさん、nice!ありがとうございます。
アロンダイトさん、nice!ありがとうございます。
takemoviesさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-07-25 23:43)
ロックさん、nice!ありがとうございます。
まこたまさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-07-26 01:53)
chokusinさん、nice!ありがとうございます。
kunさん、nice!ありがとうございます。
アリア・ポコテンさん、nice!ありがとうございます。
usakoさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-07-26 16:49)
noriyukiさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-07-28 01:33)