『とある飛空士への追憶』感想 [チラ裏日記]
本日、10月1日は劇場版アニメ『とある飛空士への追憶』公開日。
原作が発売されたのが、2008年2月。口コミの良さを知った私もすぐさま購入。その空戦と恋の世界観に見せられました。
そんな作品が遂に劇場公開。劇場版制作決定からこの日を楽しみにしていた私は、早速劇場に乗り込みました。なんと、長崎でも初日から公開が決まっていたので。
もちろん、初回上映分のチケットをネットで予約。席も、ど真ん中に。うきうきでポスターの写真を撮ったのですが……。感想は「これは酷い(ノД`)」でした。
いや、長崎で上映してくれてよかったです。もしも、福岡まで見に行ってこれだったら、私は怒りをどこにぶつけていいか分からなかったのでw
という訳で、細かい感想は追記にて。思いつきのママ書きます。
なお、これはライトノベル版2回、新装版1回、マンガ版を1回読んでおり、原作が大好きなものの意見として受け止めていただけたら幸いです。
なお、かなり辛口(人によってはいちゃもんと感じるかも知れません)のため、この映画が気に入った方は気を悪くされる可能性があります。そのため、続きは見ないようにお願いします。
「これは原作好きの一意見」と受け止められる方で、興味がある方はおつきあいください。
映像面
まずは映像について。映像の作りとしては、「あくまでもアニメ」としてクオリティを上げてきた、という印象。リアルな映像とかではないですが、アニメファンとしてはなじみのある感じだったと思います。そして、クオリティ。初っぱなのシャルルが空を見上げる場面、飛空船が空から堕ちてくる場面は、少し「おぉ」となりました。そこから、タイトル画面が出る場面は感極まって、じーんとして、少し涙ぐんでしまいました。この作品が好きすぎる自分再発見w
しかし感動はそこまで。正直、映像のクオリティはそこまででもなかったような印象があります。例えば、カルロ王子がファナに告白する舞踏会の場面。少し引きの画面での人の顔の描き方とか、もう少し何とかして欲しかったなぁ、という印象を持ってしまいました。劇場版としてのクオリティは保てていると思います。しかし、昨今の劇場版作品。特に『涼宮ハルヒの消失』なんかと比べるときびしいものがあるかな、と。京アニと比べるな、という感じもしますがw
キャラクターについては、舞踏会の場面のファナについては「面長で、あんまりかわいくなくね?むしろケツあごのカルロ王子の方が可愛い風じゃね?」と思ったりもしましたが。ファナは後半くらいでは可愛く見えていたので問題ないと思います。というか、舞踏会の場面は、髪で顔の輪郭が隠れている性で面長に見えていたんじゃないかなぁ、という感じがしました。
とはいえ、映像で勝負する作品では無いと思うので、これはさほど問題ではないと思いました。
声優面
次に声優。シャルルの神木隆之介きゅんはともかく、心配されていたのは竹富聖花さん。PVや映像公開で激しく不安視されていましたが。私的には途中から気にならなくなっていました。というか、気にしないようにwまぁ、よく言えば慣れた、って感じですかね。個人的には、子どもの時の声が、「あれ、齋○彩夏っぽくない?」という気がしてから、これは齋藤○夏さんが演技しているのだと思って聞いていました。さすれば許せるような気がしました。
意外だったのが、サンドイッチマンの富沢?さんが意外と悪くなかったこと。どんな演技をするのだろう、と思っていたら、千々石のキャラに合わせて、低音の声を出していました。台詞自体多くないこともあると思うのですが、よい演技をしていたと思います。この調子なら、別の映画でも声優の機会があるんじゃないかな?と思いました。
とはいえ、周りのおかげか、小野Dの演技力が引き立っていたのがまた何とも言えない感じでしたw
シナリオ面。
これが一番問題でした。というか、個人的に今回の映画、何が駄目だったかと言われたら、脚本が駄目だった、といいたいくらい。
確かに100分以内に収めようと思ったら、ある程度のカットは仕方ないと思うのですが。この点、少しは同情。消失みたいに3時間程度上映時間があればなぁ、と思わないでもなかったです。
とはいえ、上映時間に対して、対応が中途半端だったような感じがします。ストーリーは基本的に原作の通り流されるのですが。個人的に感じたのが「一体何を見せ場にしたいのか分からない!」という事でした。
例えば、原作だとファナが魚釣りをして二人でボートから落ちる、というキャッキャウフフなシーンがあったと思うのですが、映画ではなし。新装版では、無人島でファナとシャルルが過ごすシーンがパワーアップしていたのですが、劇場版ではそこまででもなく。ファナとシャルルのラブストーリーにメインは感じられませんでした。
ならば、空戦に力が入れられているのか、というとそうでもなし。シャルルが敵の攻撃をもうろうとした意識の中、次々よけるシーンも、「敵が機銃を撃ってきたら右に躱して。次の敵が来たら左に躱して」の連続で逃げ切るという体たらく。いや、敵も毎回回避パターンが一緒なんだから、先読みして攻撃すれば落とせるんじゃないか、と素朴に思いました。
そして、本作の見せ場。千々石との一騎打ち。これがまた、なんと言うか。残り時間見た次点で分かっていたのですが、割とあっさりと決着が付いてしまいました。それも、「雲につっこむ→急降下で勝負→逃げ切れない→ならばとっておき」みたいな流れで。これじゃ、千々石が心奮わせない空戦じゃないかなぁ、と感じました。
この場面に関しては、そもそも敵の戦艦の包囲網をくぐり抜けたら、千々石の真電しか飛んでいなかった、という次点でどうか、って気もしますけどね。次期王女の抹殺のために、恐ろしく力を入れているはずなのに、何でこの場面では手を抜いているようにしか見えないのだろうか、と。
結局、ストーリーの流れを時間に合わせてなぞった作品、という感じだったかな、と。ただ、見せ場というか、山場がなかったようで、果たして見ている人が満足できるのかなぁ?と感じてしまいました。
その他
最初に嫌な感情を抱いてしまったためか、割と細かいところが気になってしまったのも残念でした。例えば、シャルルに作戦を通達する場面。原作だと、敬虔なアルディスタ正教の信者であることが確認されます。それは、その宗教の戒律で男女が婚前に関係を持つことは、認められていないため。この確認を持って、シャルルに任務が言い渡されるのですが、映画にはそれがなく。確認されることは、どうやって王女を送り届けるか、のフライトプランのみ。
で、そのフライトプランが的確かというと「敵がたくさんいるところを気をつけたら何とかなると思います」程度。それで「よし」とは、お前どれだけ無能なんだよ、といいたくなってしまいました。いや、無脳と言ってもいいかもしれませんが。とにかく、「ばっかじゃねーの?」と思ってしまった一幕でした。
さらに、この極秘任務が次の場面では酒場で話されたいたりするのも何だかなぁ、と。シャルルはカルロ王子が無線電信で手紙を送っていることを激怒していましたが、お前のその行動もよっぽどうかつだろう?と。敵のスパイがいたらどうするんだろう?
ファナの設定もちょっと承伏しかねるものが。原作だと、ファナは子どもの頃から貢ぎ物として扱われていたために、いつの間にか自分を心の奥に閉じ込めて、オペラの観劇を眺めるように現実を見るようになっていっているのですが。アニメ作品で、説明が出来ないからかも知れませんが、そんな様子が全く見えないんですよね。ただ、ハイライトを消す、とかするだけで、その再現が出来ると思うのですが。舞踏会の場面ではただ、無口なだけ。シャルルと旅立ってからも、よく言えば天真爛漫、悪く言えばdqnという感じの人間だったかな?と。そのため、旅を通して自分を取り戻すはずだったのに、旅を通して、より自分を出すようになっただけにしか見えませんでした。
そして、ラストの場面。シャルルが空で待っているのを見つけるが、道を譲ってもらえない場面で遂にファナの奥底に眠っていたカリスマというか、王としてのオーラが覚醒する場面が。全くオーラが見えないんですよね。ファナ自身は全く変わって見えません。ただ、へタレ軍人が小娘に気圧されて、というようにしか見えませんでした。もう、なんと言うか演出次第で何とでも出来るだろうに、と思うのですが。残念でした。
そして、ファナとシャルルのつながりに対しても疑問符。原作だと、ファナがシャルルの母に話してもらっていた、天ツ上の昔話が二人の間の絆ともなるのですが。ちなみに、ガガガ文庫版では、本能寺の変をモチーフにした話で、新装版では、「二人が分かれても、この旅を支えにして強く生きていく」という教訓を含んだお話に変わっていました。新装版では、うまく話に合わせて来たなぁ、と思ったものでした。
それが、劇場版では、歌。主題歌の子守歌バージョンになっていました。そりゃ、タイアップの関係もあるんだろうけども、非常に残念で仕方ありませんでした。
他のも、バッグの縮尺とか、砂金の下りとか、ラストの演出とか、気になるところを上げていったら切りがありません。最初に気になってしまったために、視点が駄目なところを見つけるもーどになってしまったことも否めませんが、原作好きだからこそ、残念で仕方ありませんでした。
総評
正直言って、残念なできでした。「アニメ化してくれないかなぁ」という願いが実現し、期待していただけにその失望は計り知れません。正直、こんな感じになるのなら『とある飛空士への恋歌』も『とある飛空士への夜想曲』もアニメ化、劇場公開しなくていいよ、と思います。
原作を咲に読んで、自分の中で物語を膨らませていただけに、そのギャップに失望してしまったのかな?とも思いますが。ただ冷静になった、原作を読んでいない人がこの映画を見た時楽しめるか、というと、答えは「否」だと思います。何より、始めの場面においての説明不足が気になります。ファナの住む場所の説明がなく(ファナの住むサン・マルティリアは、元々天ツ上の領地であり、天ツ上本国から非常に近い)、「何であんなに簡単に爆撃を喰らうのか?」とか疑問に思うのでは無いかと思います。大瀑布など、独特の設定があるために、説明しなくてはいけないところがあるのに、そのフォローがないのは、原作未読者に対して、あまりに不親切に過ぎるのでは無いかと思います。
原作の通り、これがその世界で後世において紡がれた『とある飛空士への追憶』という物語である、という設定にして、その中で語らせるようにすればよかったのではないか、と思うのですが。一体、どこに向かって映画を作っているのだろう、という気がしてしまいました。
公開時間が99分ではなく、120分だったら。欲を言えば、150分だったら、もっと違ったものになったのではないか。そう思いますが、予想してみても詮無きことですね。
今回は、1stデイ、という事で、900円で見ることが出来たのですが、これに1800円払っていたら、おそらく怒りが爆発していたのではないか、という気がしました。私が見た上映では、客が15人程度しか入っていませんでしたが、これ以上増えることはないような。何より、映画が終わって、劇場が明るくなった時に、誰も一言も発することがなかったのがこの映画の評価ではないかなぁ、という気がします。
私は、実家が田舎で、映画館まで遠いこと、元々映画鑑賞は趣味ではない、ということもあり、映画館で映画を見た経験が殆どありません。ところが、昨今はアニメの劇場公開の機会が増え、何度か劇場でアニメ映画を見る機会を得ました。『マクロスF』『涼宮ハルヒの消失』『魔法少女リリカルなのは』。どの映画も、劇場版というクオリティを見せてくれて、「これはBD出たら、絶対に買おう!」と思うものでした。
しかし、今回の『とある飛空士への追憶』に関しては、「BDが出ても買わない」と決心しました。気が変わって、自分の評価が正しかったか確かめるために購入するかも知れません。しかし、今のところ買う気はほぼゼロです。それくらい、この映画は私にとって、退屈な作品でした。アニメの劇場版作品のブームに流れに乗ったはいいが、という感じです。
正直、これを見て原作を購入するか、と言われたら、ちょっと躊躇してしまいますね。その意味でも残念な作品でした。
私も楽しみにして朝早くから並んでみたのですが、まったく同感でした 登場人物の”ココロの声”みたいの一切なかったですし
by 月乃 (2011-10-02 02:31)
同感です。
私は原作を読んでいないのですが、それでもただシナリオは酷かったとしか・・・。
空戦はよかったと思うのですが。
(お前の飛び方はおかしい)←船と船の間をすり抜けたシーン
by omelta (2011-10-02 13:45)
CM見て、見に行こうと思っていたのですが、原作ファンからの厳しい意見を聞くと、ちょっと躊躇っちゃいますね。
自分も未読作品でもシナリオ面は一番重視してしまうので、そこがままならないというのは痛いかなぁ。う~ん、やめておくかな。
未読ながらの評価がどうなるか自分自身も気になるのですけどねw
by カルディア (2011-10-03 01:15)
私も映画で初めてこの作品に出会ったのですがシナリオ・演出が悪いというのはまったく同じ意見です。
しかし、納得がいかず原作と新装版を買って読んでみてこの作品がどれだけ素敵なものか感じました。友人に感想を聞かれたら私は原作を推そうと思いますよ。
by ロング (2011-10-03 18:22)
読ませていただきました。
全く同意見です。私も「あら探しモード」になってしまって、全然楽しめませんでした。
別の製作会社に、時間延ばして作り直してほしいです…。
by 通りすがり (2011-10-04 00:27)
激しく同意です。原作が気に入っていたので、観にいきましたが…舞踏会の辺りから終わるのが待ち遠しくなってしまいました
by UT (2011-10-06 21:14)
原作は見てないのですが、そこまで酷いなら止めておきます・・危なかった
by momochi (2011-10-06 22:09)
私は声優の方が気になってダメだった。合ってないのと滑舌が悪いのがそもそも向いてない。
原作未読ですが、人物の心の移り変わりも説明不足と感じた。
by 通りすがり (2011-10-08 22:43)
やっぱり、戦争戦争している説明・シーンは極力省きたかったという制作側の制約が伺えてしまうんですよね。だからあらゆる面で説明不足になってしまうと。これならむしろ、原作読者向けにもっとアニメアニメしたキャラデザとシナリオにしてほしかった……
by NO NAME (2011-10-11 14:34)
お久しぶりの、HINAKAです。
takao様
基本的には自分が見ていない作品、読んでいない作品に関しては、口を挟まないことにしているのですが、「リリカルなのはA’s」の劇場版と、この映画に関してはかなり思うところがあるので、少しだけ触れさせて下さい。
まず製作会社ですが、本来マッドハウスですから、会社としては問題が無いのですが、監督が「?」この方の良く知られた作品は何なのでしょう?この時点で、アニメ作品に大きな疑念が湧きました。
これは原作にも及ぶ事ですが、基本的に内容と構成が「ローマの休日」で、見せ方が「紅の豚」まァ「紅の豚」はともかく、果たして原作者と、映像製作者達は「ローマの休日」を見た事があるのでしょうか?
日本では、時代劇という世界に誇るファンタジー・ジャンルがあり、その世界で身分差における所作動作(最近はだいぶ怪しくなってきましたが)の違いなどは、実に詳細に描く事が可能です(なお、この作品に関しても「隠し砦の三悪人」という説がありますが、これは既に「スター・ウォーズ」という余りに有名なオマージュがありますので、触れないでおきます)。但し、これは外国人には理解されません。
そして戦後の激しい、戦前の特に華族社会と呼ばれた、貴族社会に対する反発から、日本では「西洋的な貴族の在り方」に対して、アメリカ的な憧れと反感を持つ、平民の恋愛的勝利が称賛される傾向があります。
「ローマの休日」もそうですが、〈惚れさせた方勝ち〉の原則です。日本アニメで有名な、「ルパン三世・カリオストロの城」もこのジャンルに入ります。
両方とも一種の悲恋ですが、これはもう住む世界が違うという事と、賤民に惚れた貴女は、その考えや行動が変わる事で、その影響を見せる。と言う点が、共通しています。
この部分が非常に大きくて、記事でも述べていらっしゃいましたが、「王女らしさ」が出るべきところで出ない!
これはもう、致命的です。フランス革命前夜、マリー・アントワネット王妃を襲おうと、多くの女性達が雨の中押し掛けた事があります。彼女達は明確に殺意を持ち、刃物や鎌や鍬を持って、押し掛けたのです。
ところが、毅然とバルコニー現れた王妃の美しさと気高さに気圧され、瞬間的に息を飲みました。そして、その次の王妃の行動。
決して、誰にも頭を下げる事の無い王妃が、深々と正式な礼儀に基づいて、頭を下げたのです。次の瞬間、暴徒であったはずの女性達は、「王妃様万歳!」を叫んで、暴動を中止した事は、余りにも有名な歴史上の事実です。
つまりこの格差が、貴族と平民の違いが、なぜか時代劇以外の日本のドラマからは、戦後欠落していると言われています。
もっとも、戦前には貴賤恋愛など描いたらそれだけで、犯罪者でしょうが……。
そして「ローマの休日」という映画作品のオードリー・ヘップバーンはそれがデビュー作でありながら、見事に我が儘な王女から国と国民を代表する王女へと、その一日で変貌を遂げる。それが、「ドラマ」なのだと思います。
もちろん、ここで貧乏クジを引くのは、もちろん平民アメリカ人のグレゴリー・ペックです。だからこそ、彼は彼女に想い出と共に、全ての取材資料を(カメラマンは写真を)渡す事で、自分の想いと彼女の未来(彼女の国の未来)を信じて、「恋には勝ったが愛(憂国)には負けた」形で、彼女の前を去ります。
当然ですが、だから彼はたかがゴシップ記者に過ぎ無いはずなのに、格好いいのです!
カリオストロのルパン3世が、泥棒に過ぎない?のに格好いいのと同じです。
「ローマの休日」で監督のウィリアム・ワイラーは、「全ては小さな事実の積み上げでしかロマンスは作り出せない」と言っていたそうです。
細かな会話や、端々のやり取りの中で芽生え、育って行く儚い想い。その切ない想いの結末を、両者が共に自分は知り、相手は知らないと思っているからこそ、その両方を知る観客はその仕草1つに、より大きな想いを重ねるのだ……そうです。
原作では分かりませんが、映像化にはこの時点に、大きな問題がある気がして、仕方がありません。
最初から映画は無理ですが、レンタルされたら見たいとは思います。その前に、マンガ化された方が読めたら嬉しいな!
と言う、感じです。
毎度の長広舌で、失礼致します。
by HINAKA (2011-10-19 06:59)
一見単調に見える空戦は内容的にほぼ原作準拠だったと思いますよ。
単調な動作でぎりぎりまで引き付けて回避しないと直撃するっていう説明だったかと。
空中から降下したのも、高高度からの降下で真電の空中分解を狙っての事だったんですが。
まず問題なのは圧倒的に説明が足らないことですね。
おかげで「シャルルは何に悔しがってるんだろう?」というシーンになってましたけど。
原作でのシャルルやファナの心の声とかが台詞化されてないので余計そう感じます。
シャルルに徐々に心を開いていく様とか、
物語全体における民族差別がとんでもないほど緩和されてたりとか、
先述の空中分解を狙うシーンとか、
戦闘機の銃撃の必中の距離がどのくらいなのかとか、
その他数え切れないほど。
原作読んだ人間としてはカットしちゃいけないシーンばかりをカットしていたという印象ですよね。
そのせいで本来は恋模様も空戦もどちらも欠けてはならないメインの要素ですけど、どちらにも大きすぎる穴が開いて、結局何が伝えたいんだろうねって言うような、心を揺さぶられないものになってたと思います。
最後のシーンも何を思って金色の空を見ていたのかがまったく伝わってこない・・・
綺麗な景色に一通りはしゃぎまわって、ハイサヨウナラ。
思わず吹き出しそうになっちゃいました。
by 通りすがラー (2011-11-08 04:12)
今更ですが。
原作知らずで観ました。
確かに映画、アニメファンとしては未完成に感じる部分もありまた、何を伝えたいのだろう?と、感じました。
しかし私は原作を知らないがゆえか十二分に楽しめました。
元々空戦に関しては超えられない壁(マクロスプラス等)もありますし期待してなかったので、単にストーリーを追いました。
いんじゃないですか?恋愛ものとして観なかったからか爽やかに終わりました。近年アニメの萌えもなく、特に考えを強要されず。
原作を観てない立場としてはそれなりの出来だと感じました。
まあ、アニメである必要も感じなかったですが。
by たか (2012-03-23 04:00)
レンタルか開始されたので、借りて見てみました。
マッドハウスと聞いて、wktk状態で見たのですがちょっと期待ハズレでした・・・・(´・ω・`)
なんていうか、映画じゃなくて普通にアニメでやってればまだ良かったんじゃないかと思います(´△`)
by 数の子。 (2012-04-30 17:11)
こんばんは。初めてコメントさせていただきます。
原作を読まずにアニメを観ました。
普通に楽しめましたが、劇場で観たくなるほどの作画ではありませんでしたね。あと、声優が・・・
最近のアニメ映画はこういうのが多いですね。
脇役に配役すると良い味をだすことがありますが、主役はプロがやるべきですね。
小説→漫画→アニメ
右に行くほど内容量はすくなくなり、代わりに視覚、聴覚等の情報量は多くなります。
正直左から右に観ていって、より良くなる作品に出会ったことがありません。反対に右から左に観ていってより好きになる作品の多いことw
小説などは視覚、聴覚情報がほとんどない為、自然に自分の中で創造しているのでしょうね。内容はもっとも濃い為、右の作品を観てもイメージが異なる内容の薄い作品に思えるのかもしれません><
個人的な意見を沢山書き込んでしまい申し訳ありません。
原作読んでみようと思います。
by コウ (2012-05-31 22:23)
おはようございます。初めてコメントさせていただきます。
もう、ブログ主さんの感想に激しく同意です。
私の場合、特に声の部分に不満があります。とにかくヒロインの声が酷いと感じました。軽い。ラストで軍人を退けるシーンが軽すぎる・・・ほんと、オーラのオの字も感じられない。
主要キャラクターの声を有名芸能人に充てるのが世の流れですが、やはり声の本職の方に任せてほしいと思います。
主人公に関しても、「サマーウォーズ」のように主人公が普通の高校生ならば神木さんでもいいでしょうが、日々、戦場で命のやり取りをしてきたパイロットには合わないんじゃないかと思いました。もっと達観した、落ち着いた声の方が・・・とこれは個人の感覚ですが。
「飛行機」「飛行戦艦」「ぼーいみーつがーる」・・・ジブリさんに作ってみて欲しかったかな・・・
by アギ (2012-07-24 07:34)
初コメさせていただきます。
私は レンタルビデオ屋に とある魔法・・・シリーズ借りようと行ったのですが、そこでこの作品を見つけ 初めてみるタイトルでなんの予備知識もないまま 興味がでて 借りてみました。
皆様の 酷評とは まるっきり逆で 超大好きな作品になりましたw
確かに序盤 姫の声 表情共になんじゃ?これと 思いまいたが
後半に向かい まるで人形のようなフィナが徐々にイイ表情・口調と変化していく感じが とてもよくわかりました。
フィナの演出・声優共に 最高だと思っております。
原作読んでないですが 作者がどう表現したいか?って気持ちが 凄く伝わってきたとww
皆様と ほんと真逆で 申し訳ないです>_<
原作買ってきたので これから読破したいと 思っております。
フィナが2回目 海に落ちるシーンの声 最高でしたw
人形のようなフィナ→ドジっこ→恋する女性→強い女性と変化していく様が ほんと良かったですw
by テスタロッサ大佐 (2012-11-13 21:32)
お初でコメさせていただきます
私は原作も知らず「スカイクロラ」的なもの?
程度の興味で見させていただき、好きな人には大変申し訳ないのですが、時間を無駄にしたな~と感じるほど面白くありませんでした、感想的には主さんと同じで一本調子で「こりゃ原作読まないほうがいいな」というところです。
絵声優には不満はあまり感じなかったのですが、正直「このアニメなんで作ったんだろう?」と思わせる出来だと思います。
主さんの感想を読むと原作は面白いかも・・と思われ、それだけでココに来て良かったと感じられ少しほっとしました^-^
by 湾岸の赤い怪鳥 (2013-01-03 02:11)
はじめまして。TV放送で初めて見ました。個人的には演出がgdgdだと感じました。砂金があんなに風に舞うものなのか? 何より、どうして報酬が砂金? また、ファナの感情の移り方が今ひとつ。サンタクルスについては色々ツッコミどころ満載。被弾により予定より一日ロスしたのにそれについての問題も無し。重量に拘るくせに風防の補修部品を積んでるし… 原作もそんな感じなのでしょうか? 最後のテロップは御都合主義だなぁ…という感想を禁じ得ず、また不要と思いました。
by 一人で歩いていった黒猫 (2013-01-30 11:37)
みなさん、たくさんのコメントありがとうございます。
映画に関しては、殆ど見ておらず全然詳しくありませんので、大部分において了見の狭い感想となっていると思います。
しかし、こんな私の感想に同意してくださる方が多い事に、嬉しいやら悲しいやらの思いです。
原作を読んだときは、「これを是非ともアニメで見たい」と思ったのですが、小説のアニメ化の難しさを再確認させてくれた一作だったように思います。
一人で歩いて行った黒猫さんから質問を頂きましたので、お答えします。
砂金に関しては、原作でフォローがあったように覚えています。
一応、質の高い砂金とされており、砕くと細かい粒子となる、みたいな感じです。
報酬が砂金だったのは、戦争中ですのでなまじ紙幣などよりよほど価値が変わらないから、ではないかと。
一日のロスや重量に関しては弁明のしようがありません。
エピローグに関しては、原作の終章を再現したものです。
この物語は、戦後『とある飛空士への追憶』と題された小説ですよ、と銘打つことで、この物語の世界観にどっぷりのめり込んでいるような感覚を感じたのを覚えています。
なぜここは原作をしっかり再現したのか、と言いたくもなりますが、それでも原作ファンとしては嬉しいものでした。
ただ、確かに不要と思われても仕方ないかもしれません。
by takao (2013-01-31 00:08)
感想、読ませていただきました。
takaoさんの疑問に思われていたところには同感です。?がつく場面も確かにありました。
しかし原作未読者としては、この作品が原作ではもっといい作品になっているのかと期待のほうが大きいです。
私は、映画鑑賞が趣味というわけではないのですが、最近ではアニメ映画をレンタルで大量に見ています。
滑舌のわるい声優もたくさんいました。
説明が中途半端な不親切な作品もありました。
CGが露骨過ぎて見ずらいと思うのもありました。
そう考えると、この作品は観てきた中でかなりいい作品と言えます。
神木龍之介さんは声優に慣れてきてますし、絵は普通といっても悪くはないです。
ただファナとシャルルが身分を越えた恋をするのがこの作品の見どころであり、伝えたいところだと私は思うのです。
by 一一一 (2013-04-05 15:09)