H+P①―ひめぱら―/風見周 [富士見]
H+P(1) ―ひめぱら― (富士見ファンタジア文庫 か 5-1-1)
- 作者: 風見 周
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/08/20
- メディア: 文庫
これはなかなか好みの展開。私が見ていた評判は芳しくないというか、良くないものが多かったので不安だったのですが。良かった、ストライクゾーンが広くて。
ちょっと堅物な主人公・神来恭太郎は目が覚めると魔法の世界に召喚されていた。そして、召喚された目的は、「《トレクワーズ王国》の5人のお姫様とお世継ぎをつくることだった。
帯に「ちょっとHな新シリーズ」と書かれておりますが、エロコメ分はいいあんばいだったと思います。各キャラも、全対応型のような配置で、よく考えられているな、と感じました。個人的には、腹黒キャラがいなかったのが残念。第4王女の眼鏡っ娘が、その素質を持っているようなので、今後に期待したいと思います。
そして、敵も薄々そうではないかと思ったのですが、見事にロリっ娘でした。本当にありがとうございました。
さて、個人的に気に入ったのは主人公の設定。やはりエロコメを成立させるには、あのようにバカなまでの堅物でないと成り立たないでしょう。ラブコメもの、エロコメものというと主人公が鈍感なものが多いのですが、相手が積極的だから鈍感になる必要がないのもいいと思います。そして、何よりたがが外れると、欲望に従順になってしまうのも面白いと思いました。ま、でもそのせいで今後の展開が毎回同じになるのかな、とも思いましたが。
ただこの作品、好みが別れそうだと思うのも確か。それは、「ちょっとHな新シリーズ」と帯に銘打ったり、エロコメ的感じで紹介されているのですが、それだけではないこと。この世界では、男性は魔力を持っていても、魔法を使えないのですが、過去一人、男性で魔法を使え、王国を救った英雄がいて、主人公もその英雄と同じ魔法が使える、となっております。そして、今作では、最後にその力が発揮され、敵と戦うのですが……。私は好きだからいいと思うのですが、欲張りすぎと感じないでもないです。
非常に好みの設定で、今後も気になるので、続きも購入しようと思います。しかし、①とつけているのに「続刊が出るかは応援次第」とはすごい。とりあえず、2巻は出るようなので安心です。それと、このシリーズ、かなり気に入ったのでゲーム化してくれないかな?本編はユフィナですでに決定でしょうし、それはそれでいいのですが。ほかの姫とのエンディングも見てみたいと思いました。
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