彼女は眼鏡HOLIC/上栖綴人 [ホビージャパン]
眼鏡っ娘の為に書かれたような作品。私も、隠れ眼鏡っ娘ですので読んでみました(とは言いつつ、『メガネのこころ』は読んでなかったりしますが)。非常に眼鏡愛に溢れており、良い作品だと思いました。
ただ、主人公の設定がやたらと某大英図書館のエージェントとかぶるんですよね。かけている眼鏡がどっちも黒縁だったりしますし。ま、あっちは恋人のドニーの形見で、こっちは兄の形見という違いはあるのですが(フォローしていない)。
あっちの方は、漫画は全部読んでいてノベル版は1巻しか読んでいませんが、展開も若干似ているんですよね。ま、注ボスがパイロキネシスだとか、ボスが変態だとかいうくらいですが。ボスも、あっちはねねねに最高の作品を書かせようと襲おうとしているのに対して、こちらはヒロインに最高に似合う眼鏡を掛けさせて、最高の状態にして石化させようとしていると言う違いがあります。うーん、人間考えることって大体似てくるんですね。
ちなみに一番笑ったのは、この作品の主人公がそのような能力を使えるのは「眼鏡からも愛されているんだろう」(P.264)という部分でした。
と、某大英図書館のエージェントが活躍する作品との類似点が気になったりはしたのですが、なかなか楽しめました。もう少し、黒野さんの挿絵があったら良かったかな、と言うくらいで。主人公とその友達の友情を存分に楽しむことができました。やっぱり、こういうのはいいなぁ、という感じです。
私も眼鏡を掛けており、作者の眼鏡観と私の眼鏡観が違う部分もあり、そこも楽しめました。存分に眼鏡を楽しめる作品であるようなので、今後も楽しみです。ただ、展開は少し考えて欲しいかな。「パクリ」ではないと思うのですが、敏感な人には鼻につくでしょうし。
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