乙女革命アヤメの!/志茂文彦 [メディアファクトリー]
例によって、タイトルと絵に惹かれて買いました。で、読むに当たって作者名を眺めてみると、あら聞いたことのある名前。この方、小説も書いていたのですね。自分の無知を反省しながら読み進めてみました。が、内容的には「うーん」、といった感じでした。
全体的な感想としては可もなく不可もなく、といった感じでした。おもしろくないわけでもないんですが、取り立てておもしろいわけでもなく。百合百合するだけの話かと思ったら、最後にはちょっとファンタジー展開があったり。あとがきによると、作者の「前々から書きたかったこと、試してみたかったアイデアを次から次へと投入」したそうですが、別に目新しいこともありませんでした。だから、結局「至ってフツー」な作品だったような気がします。姫子を腹黒にするなら、思い切って腹黒だけにするとか、いい人にするならいい人にして。その辺が中途半端だったのかもしれません。
まあ、良かった点を上げるとすると、蜂須賀樹里亜が非常にいいツンデレだったことくらいかなぁ。でも、なんか『ひだまりスケッチ』の夏目を思い出すんですよね。感じが。どちらもテンプレートのツンデレだからだと思うのですが。
巻数表記もなかったのでこの巻で終わりかと思ったら、そうでもなく、次の巻に続くようで。でもなぁ、この内容で続きが読みたいかというと、別にどうでもいいような感じです。まあ、なんだかんだで来月の購入予定に『ミサキの一発逆転2』とか『七歳美郁と虚構の王2』が入っている私のことですから、きっと買ってしまうだろうと思います。読むかどうかは別問題。
しかし、『このラノベがすごい2009』で、『七歳美郁と虚構の王』が「以下続刊」とあったのを見つけたとき、すごくびっくりしたのを思い出します。こんなに早く出るとは。
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