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まあ、ネタ小説ですね 『這いよれ!ニャル子さん』/逢空万太 [ソフトバンク]

第1回GA文庫大賞奨励賞受賞作品。某ラノベ紹介サイトを見ていて気になったので買ってみました。いや、オンライン書店でことごとく配送予定が遅かったときは諦めかけたのですが、地元の書店で買えたのは助かりました。ビバ、田舎。

一応、タイトルから分かるようにクトゥルー神話をネタにしています。でも、あとがきにもあるように、ラブクラフト御大が激怒してゾンビとして襲いかかってきそうな内容でしたね。面白かったですが。

お恥ずかしながら、私が知っている、クトゥルーを参考にしている作品はせいぜい『デモンベイン』と『エンジェルフォイゾン』くらい。まぁ、いつかは読んでみたいと思いつつ、現在に至っています。なので、知識も思い入れもないですが、凄いですねぇ、この本。まさか、這いよる混沌ニャルラトホテプを種族名にするとは思いませんでした。クトゥグアとか、ノーデンスとかも。

読んでいて思ったのが、良いか悪いかはさておいて、クトゥルー神話をモチーフにして、自分の中で上手にネタにしているな、と言うこと。ニャルラトホテプが味方、と言うことですが、やっていることは残虐非道そのもの。なんて正義だ、と思ったのですが、這いよる混沌、と言うことで考えたらこれで正解だと思うのが何とも。

そして、クトゥルー神話だけでなく、いろいろなところからパロっているのも面白かったです。ラノベで行われるパロディというのは、ニコ動ネタとか流行ネタとかが多くて「もう良いよ」となるのも多いですが(某生徒会とか←フォローしておくと、私は決して嫌いではありませんよ。全巻購入していますし。読んでいないけど)、それだけではなく。思い出せるだけで、マクロスのゼントラーディ、テニプリ、仮面ライダーカブト、ディズニー(これは危険でした)、ポケモン……。他にもあったと思いますが。で、それを引っ張ることをせず、ネタとして軽く扱うことで、本編のスパイスとして上手に扱えていたと思います。

まあ、とにかく始めから終わりまでひたすらネタネタネタ。登場キャラクターもどれもこれもおかしなヤツばかり。オチも上々。大いに笑わせていただきました。難しいことを考えずに、笑いたい人向けでしょうか。人を選びそうな気がしますが。次回作も期待します。


這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

這いよれ! ニャル子さん (GA文庫)

  • 作者: 逢空 万太
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2009/04/15
  • メディア: 文庫



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コメント 2

takao

直chanさん、cherryhさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-05-05 01:51) 

takao

townsrusさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-05-05 11:55) 

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