『聖剣の刀鍛冶 #5.Sacrifice』/三浦勇雄 [メディアファクトリー]
昨日読んだのが、イマイチ合わなかったので、鉄板で自分にフィットして面白いもの、と言うことでこれを読みました。
凄くどうでもいい話ですが、『プリンセスラバー!』をやっているせいか、自分と合うとかマッチするとかフィットするとかという言葉から、何か卑猥なイメージを感じてしまいますwアホですね、私。ピンクですw
と言うわけで、感想は追記にて。
このシリーズの特徴の一つと、私が思っているのは、いつもサブタイトルが分かりにくいこと。私の記事を見てもらえれば分かると思いますが、1、2巻はサブタイトルが書かれていません。でも、あるんですよねサブタイトル。で、何で書かれていないか、と言うと、私が気付いていなかったからですw『聖剣の刀鍛冶』の横に、オサレな書体で(何体か分かりません)書かれているので、気付かなかったというか。で、この巻も読み終わって初めて気付いた、と言う始末。そうか、サクリファイス(犠牲)か。時々聞く言葉ですね。
このシリーズを個人的に考えると、10%がラブ要素、10%が前の巻に示された謎の説明、10%が次の巻への引き、30%がセシリーの熱血、40%がセシリーの血反吐、という感じがします。実際は、20%くらいルークの要素も入ってくると思いますが、今回は割愛しました。
そんなシリーズでしたが、今回もそんな感じでした。と言うか、今回のテーマは「日常」であり、シリーズの新展開を前にしたステップのような巻であると思うのに、そこでも吹っ飛ばされ、すりむき、気絶して、包帯だらけになる主人公って一体何者でしょうかwあ、でもいつもより軽傷ですね。せいぜい強く「皮膚を削った」(原文ママ)くらいですからね。さすが日常。って、んなわけあるかい!つくづく、ぼろぼろになる運命にあるようです。セシリー。このままだと、悲恋しか待っていない予感もしますし。もっとも、日常、っていうわけでこんなシーンもありましたがwでも、実際寝相が悪い人が隣で寝ている、ってどうなんだろう?最初は嬉しくて、愛おしくて、微笑ましい気持ちでいられそうですが、数年後に煩わしくなっていそうな気がしますw
日常、と言うことで、セシリー、ルーク、アリア、リサ、それぞれの視点から、軍国から帰ってきてからの日常が書かれています。で、それぞれ、それぞれの進展があったようです。一番微笑ましかったのは、アリアの日常。魔剣であるアリアと、人間が番(つがい)になれるか、と某・狼っ娘を思い出すような内容でしたが、「魔剣の自分が人間と愛し合えるわけが無い」(P.124)と言う心境から、「行く道を塞ぐものは、すべて貫く。貫いてみせる」(P.140)という心境の変化は、読んでいてきもちよかったでありんす。その気持ちを大事にしてくれりゃあ、と思いんす。
ルークの章は、もうニヤニヤ展開ですね。お互いの「○○過ぎるんだよ」(って、これ伏せ字の意味があまりないですね)ってのがもう、読者としては嬉しい限り。早く、二人に幸せになって欲しいなぁ。と思っていたら、第14話とエピローグで不吉な予告が漂っていました。予想していたこととは言え、ちょっと辛いですね。とくに、それに気付いていないセシリーのことを思えば。
リサのお話は、リサという悪魔の人の良さ(と言う言葉も変ですねw)と、ルークとの結びつきの強さが感じられました。面白かったけど、他の3編に比べればインパクトが弱いかな?
そして、今回のメインは第14話「Sacrifice」ですね。今回は「聖剣の鞘」という言葉の意味が明かされましたが。なんか思っていたのと少し違いますね。もっと良い意味で考えていたのですが、こんなにセシリーに負担を強いるものだったとは。この作者、どれだけセシリーに酷い目と過酷な運命を背負わせれば気が済むの?と少し思いました。きっとドSに違いないwそんな過酷な運命の中でも、あくまでもルークを信じるセシリー。そして、その期待に応えようとするルークの決意。セシリーの信頼に心地よいものを感じる反面、ルークの悲愴とも言える決意に、胸が詰まりました。私だったら、と考えますが、結局ルークと同じことしかできないでしょうね。もちろん、それを知ったらセシリーが「水くさい」とか「何で言ってくれないんだ」と起こることは想像に難くないのですが、でも、相手を思うからこそ言えない、と言うこともあると思うんですよね。これは、男の勝手な理屈なんだろう、と思います。男ってアホなんだろうなぁ、と思いました。
さて、いよいよ物語も佳境に入ってきたところでしょうか。対ヴァルバニルにむけて、セシリーが強くなっていく物語と思いきや、気付いたら国同士の(と言うか、シークフリードの)思惑を反映した、人間対人間、国対国の戦いになっていますね。でも、これを解決しないことには、先に進めないのだろう、と思います。そして、セシリーが本当の意味で、ヴァルバニルと戦う為に強くなるための過程、と言いますか。この巻では、前回セシリーを打ち負かした暗殺者の登場と、さらにそれを従える魔剣が登場。セシリーは今まで異常に苦戦しそうな予感がします。さて、物語がどのように進んでいくか、非常に楽しみであります。そして、セシリーとルークの道行きも。二人が幸せな結末を迎えることを祈ります。
あ、それと最後に忘れていたのでおまけです。最初に言い忘れましたが、3%くらいある、セシリーのサービスシーンですwもうちょっと見せてくれても良いんじゃ?と思う私は、きっと『H+P』に脳が侵されているに違いないw
Lunamariaさん、nice!ありがとうございます。
xml-xslさん、nice!ありがとうございます。
SORIさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-08-16 14:58)
ラノベではない(?)かもしれませんが、あかね色に染まる坂が最近では、かなりよかったです。(一応、うちの近くの本屋では、ラノベコーナーに置いてありました。)
表紙イラストはもちろんかわいいのですが、湊のお尻(アナル)を兄さんに初めて捧げるとか、すごくえっちぃ中のイラストとか、恥ずかしくてブログのレビューに書けなかったくらいです。
by パール (2009-08-16 19:01)
パールさん、コメントありがとうございます。
おお、それは読まないといけませんね。早速今度本屋さんに言ったときに購入しようと思います。ついでに、プリンセスラバー!のも買っちゃいましょうかねw情報、ありがとうございます。
by takao (2009-08-16 20:33)
優先さん、nice!ありがとうございます。
アロンダイトさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-08-16 20:34)
keiさん、nice!ありがとうございます。
まこたまさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-08-17 00:00)
ロックさん、nice!ありがとうございます。
Gomarzさん、nice!ありがとうございます。
アリア・ポコテンさん、nice!ありがとうございます。
tamapu-さん、nice!ありがとうございます。
noriyukiさん、nice!ありがとうございます。
bapioさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-08-17 18:56)
そういえば、キャスティング発表されてましたね。
予想を大きく裏切った弱めな声優陣・・w
セシリー(CV:藤村歩)
ルーク(CV:岡村信彦)
リサ(CV:豊崎愛生)
アリア(CV:豊口めぐみ)
よ、弱い!豊崎だけはいいとして、他が弱い~!
っていうか、イメージからちょっと離れている!
セシリー(CV:井上麻里奈)ルーク(CV:福山潤)
を想像していたので、だいぶ違います・・w
藤村はいいとして、岡本信彦がイメージじゃないんだよなあ・・・
岡本使うなら、櫻井孝宏とかにしてもよかったのに・・。
どう思います?
by Gomarz (2009-08-20 21:43)
Gomarzさん、コメントありがとうございます。
私も、基本的にGomarzさんと同意見です。キャスティングは、早売りのALIVEのネタバレで早めに知っていましたが、ちょっとがっくりなキャストですよね。愛生さんはOKとして、他が。個人的に、藤村歩さんと岡本信彦さんは、あまりイメージが無いんですよね。私としては、セシリー=川澄綾子路線の流しだったので、ちょっと残念かと。ルークは福山潤さんか櫻井孝宏さんがが良かったですね、確かに。もう少し、キャストにお金かけた方がというのが正直なところ。
で、公式サイトのプロモーションムービー2の後半の方に、台詞が少し入っています。で、イヤホンしてよく聞いてみた感じを言うと、セシリーはイメージ違うけど、悪くはないかなぁ?消極的肯定。ルークは声が甲高い?イメージが違うし、これは良くない。消極的否定。リサはどっかで聞いた声?という感じです。結論としては、残念な感じです。
とか言いつつ、アニメには期待しているんですけどねw
by takao (2009-08-20 22:01)