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『カンピオーネ!Ⅶ 斉天大聖』/丈月城 [集英社]

久しぶりに、ラノベの感想です。例のあれ以来?な感じです。

と言う訳で、『カンピオーネ!』の7巻です。

カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 作者: 丈月 城
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/07/23
  • メディア: 文庫

 

神話をベースにした、ハーレムバトルラノベ(勝手に今ジャンル付けしたw)の最新刊。私が集英社スーパーダッシュ文庫で一番好きな作品であります。この作品の売りと言えば、主人公・草薙護堂の気づいていくハーレムと、神殺しの力を持つ護堂と神話の神々との戦い。今回の敵は、「斉天大聖=孫悟空」。三国志(9/14 指摘を受け訂正をしました。お恥ずかしいミスです。ご指摘、ありがとうございました)西遊記でおなじみの彼との戦いでした。もう、毎回思いますが、楽しくて仕方ないですね。

では、それぞれのパートに分けて感想を。まずは、ハーレムパートから。この作品の凄いところは、普通だったらそろそろハーレムの拡大を止めそうなところなのに、全然手を抜かないところw「さすが護堂さん。おれたちにできない事を平然とやってのけるッ そこにシビれるあこがれる!」という感じです。まずは、現ハーレム要因の4人。エリカ、、祐理、リリアナ、恵那ですが。それぞれが遂に護堂と死ぬまで添い遂げる決心をしましたwエリカはもう覚悟を決めていましたが、他の3人も遂に完全に落ちたwという感じで。その覚悟を迫られる、「少年」の権能を使う場面なんて、「kneg?」状態で笑いました。挿絵がまた、ねw酒池肉林というか、5Pというかw読書メーター見ていたら「気持ち悪かった」という意見もありましたが、「確かにw」と納得です。今までエリカの後塵を拝してきた祐理、そしてさらにその後塵を拝してきたリリアナですが、この決心でどこまでエリカに迫れるか、そこが見物だと思いました。

そして、ハーレムの囲い込みを強固にするとともに、新たにメンバーの選定に余念がないのが護堂さん。まさに、「そこにシビれる!あこがれるゥ!」ですw6巻の戦いでその予兆が感じられたカンピオーネの羅濠教主。そして、祐理の妹のひかりは納得ですが。まぁ、6巻のラストで、傷心旅行で日本に来ていたので「何となく、フラグ立てるん♪じゃないかなぁ?」と思っていた、アメリカのカンピオーネ・ジョン・プルートー・スミスまで予想どおりにフラグを立てる姿には感服です。たったの2日くらいの間にw本人はその自覚が全くないところが、さらに笑えました。

今回、特に良かったのは、なんと言っても羅濠教主でしょう。戦えば武林の至尊として、すさまじい実力を誇る彼女ですが、今まで武芸に邁進しすぎたせいで、世間の常識というか、男女の関係には疎いようでw普段は、常に相手を見下した尊大なところがありつつ、しかし、護堂にはでれる、と言うギャップが最高に可愛かったです。もう、いきなり温泉に入ってきたり、桃園の誓いを結んだときはどうしようかとw「わたくしを『お姉さま』と呼びなさい」(P.119)は、非常に強力でしたwその後も、言うことを聞かない護堂をたしなめつつも、しかし優しく導こうとするところが可愛らしくて可愛らしくて。そりゃ、自分の弟子すら目に入らなくなりますよねw

ハーレムパートは、「すごいねー。もう男前すぎて、何て言ったらいいかわかんないや」(P.315)としか言いようがありませんでした。棒読みでwまぁ、でもこれでハーレムの拡大は打ち止め、だよねwまさか、プリンセス・アリスにまで手を伸ばしませんよねwあぁ、でも新キャラが出た場合は、分かりませんねw

 

で、バトルパート。毎回神話の神々との戦いが繰り広げられ、その神のルーツが明かされ、で神話好きとしては見逃せない戦いですが。今回は斉天大聖=孫悟空。三国志でおなじみのあの猿ですが、まさかの神としての登場です。しかも、かなり強力な力を持つ神として。そして、凶を為し、悪を顕す神として傍若無人の限り(ともいえないかな?)を尽くす斉天大聖の素晴らしきこと。そして、それを迎え撃つ護堂、羅濠教主、ジョン・プルートー・スミス。それぞれが持つ権能を尽くした戦いは見所満載でした。

今回の見所は、護堂の戦いでしょう。ウルスラグナの持つ10の化身の権能を全て開放し、ココで打ち止めかなぁ、と思わせていたら。今回は、新たに2つの能力を合体させたり。能力の真の権能を理解したり。権能の新しい使い方を覚えたり。ここら辺がうまいなぁ、と感じました。そして、ただそれだけで終わるのではなく、新たな相棒を獲得するのも忘れないのが素晴らしい。遂に開放されたあの力。今後、護堂の力としての活躍が期待されます。

7巻に来て、パワーダウンとか中だるみとかすることなく、ハーレムにバトルにとますますパワーアップしているのが素晴らしいですね。「そういえば、ウルスラグナ、ペルセウス、斉天大聖、鋼の神聖を持つ神ばっかり出てきているなぁ」と思っていたら、ちゃんと意味がありそうな展開になってきそうで、凄く楽しみです。次は、カンピオーネ・アレクの出番もありそうで。一体、護堂にはどんな運命が待ち受けているか、楽しみで仕方ありません。次の巻は、「まったり穏やかなエピソード」と閑話休題な巻となりそうですね。とにかく続きが楽しみで仕方ありません。


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コメント 2

通りすがり

> 今回の敵は、「斉天大聖=孫悟空」。三国志でおなじみの彼との戦いでした。

西遊記じゃないの?
by 通りすがり (2010-09-14 09:50) 

takao

通りすがりさん、ご指摘ありがとうございました。
何ともお恥ずかしいミスです。
早速訂正させていただきました。

by takao (2010-09-14 19:06) 

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