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『夜が来るまで待って 2』/小木君人 [小学館]

ライトノベルの感想強化週間(ただ、読み終わったものの感想を書いているだけ)。今日はこれです。

夜が来るまで待って 2 (ガガガ文庫)

夜が来るまで待って 2 (ガガガ文庫)

  • 作者: 小木 君人
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/06/18
  • メディア: 文庫

影子使いと呼ばれる、野獣退治の能力に目覚めてしまった主人公・鷹兎と、影子使いの先輩である伽夜先輩、鷹兎の影子・ハルハの親子みたいな関係を、野獣と呼ばれる、人間の魂を奪う敵との戦いを描いた、のんびりまったりとしたラブコメ&異能バトル作品の第2弾となります。

この作者のデビュー作である『その日彼は死なずにすむか?』が非常に良かったので、期待して読んだ1巻でしたが、残念ながら私の好みとは合いませんでした。読書メーターなんか見ると、それなりに良い評価も見られたのですが。個人的には、ハルハの子どもっぽいわがままがもう全然駄目で、それにイライラして純粋に楽しむことができませんでした。伽夜先輩のキャラは良さそうなのに、それがうまく生きてないかな?と。

そして、2巻。また1巻のような展開だったらどうしよう、と思ったのですが、それが杞憂に終わっのが良かったです。その要因が、この巻を伽夜先輩と主人公の互いを思う気持ちを描くことがメインとなっていたのが良かったのだと感じました。

そのきっかけとなったのが、表紙にも描かれている新キャラの御月。猫みたいなキャラクターとか、影子使いとしての能力が、自分の影子を憑依させて、猫のような能力を得る、とか狙い澄ましたようなキャラでしたがwまぁ、好きな人には好きなキャラでしょうね。私は、あざとすぎてなんの感慨もわきませんでしたが。

いやぁ、御月の登場で、鷹兎に対する嫉妬の気持ちを隠しきれない伽夜先輩がとても可愛かったですw偉ぶるわけでもなく、口うるさいところはありますが、優しいですし、責任感もありますし。でも、弱い部分を持っていますし。なかなか良いキャラだと思うんですけどね。私が鷹兎だったら、迷わず伽夜先輩ですw

ただ、可哀想だったのは御月ですね。結局、最後が鷹兎と伽夜先輩の心の結びつき、となってしまったために、せっかくの新キャラだったのに、かませ犬的、と言うかなんというか。すみません、語彙不足で言葉が出てきませんが、不憫だなぁ、と感じました。ただ、次の巻にも出てくるようですし、次の巻で少しでも挽回できたらいいな、と言う風に思います。

そして、バトル部分ですが、正直どうでも良いwそれなりにおもしろかったですし、この物語の根幹となる部分、だとは思うのですが。なんか、なくても良いんじゃない?と感じました。正直、ラブコメ部分だけにした方がもっとおもしろくなるような気もしました。

それと、気になる点もありました。まぁ、私の戯言と言われたらそれまでなんですが。それは、作者がデビュー作で見せた「良さ」というものを、この作品ではあまり感じないことです。その「良さ」がなん なのか、と言われると、毎度恒例答えられないのですが(だから、戯言)。 うーん、デビュー作だともっと光るものがあったような気がするんですけどね。あっちは、ヒロインが正統派の素敵なヒロイン、と言うのが良かったのかなぁ? と言う気もします。「なんか、どっかで見たような設定だな」とは思ったものの、あざとさとかなかったですし、純粋にすがすがしい話だった気もしますし。

と言うことで、気になる点は確かにありましたが、なかなかに楽しんで読むことができました。読みやすかったこともあり、スイスイ読んでしまえたのも良かったです。3巻の発売も決まっている、と言うことで、続きが楽しみですよ。・・・・・・どうか、打ち切られませんようにw

あと、最後に。表紙見る限り、伽夜先輩は胸が小さくないと思う。私は、これくらいが好きwそんなところを気にする伽夜先輩も可愛かったりするのですがw
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つるぎうお

そうか、なんかムズムズしてたのはそういうことだったのか。ほんとにデビュー作は光っていて、面白かったのに。これも面白いですが、1作目まではいかないんだよなー。
by つるぎうお (2010-07-29 08:20) 

takao

つるぎうおさん、コメントありがとうございます。

いや、これは私の一見解、と言うか、フィーリングですのでw
あまり納得されると照れくさい(ノ▽≦*)です。

そうなんですよね。
この作品も悪くない。
悪くないんだけども、デビュー作には届かないんですよね。
それがもどかしいというか。
あなたの力はこんなものではないでしょう?と言いたくなるんですよね。

デビュー作、確かにあれもあれで足りないものがあった気もしますが(特に、ヒロイン以外のふたりのフォローとか)、それでも凄く光っていたんですよね。
あれを読んでしまったものとしては、あの輝きをもう一度求めてしまいます。
デビュー作は応募作で、この作品は続けることを前提として書いている、と言う影響もあるのかも知れませんね。
ヒロインの性格の差、というのはここら辺から来ているのかな、と思ったりしました。

ただ、おもしろいことはおもしろいので、続きには期待していますw
by takao (2010-07-29 19:09) 

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