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『この中に1人、妹がいる!』/田口一 [メディアファクトリー]

と言うわけで、予告どおり。tamapu-さんのコメント読んで、イラストに惹かれたのですが、素晴らしいイラストでしたw

 

この中に1人、妹がいる! (MF文庫J)

この中に1人、妹がいる! (MF文庫J)

  • 作者: 田口一
  • イラスト:CUTEG
    出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/08/21
  • メディア: 文庫

 

 

世界的なグループ企業、帝野グループの一人息子・帝野将悟。彼の父であり、社長の熊五郎の逝去に伴い、彼は父の遺書に従って、グループを引き継ぐ決意をする。父は、グループを引き継ぐための条件として、将悟が高校を卒業するまでに愛する女性を見つけ、生涯の伴侶とすることを出していた。
そして、その条件を叶えるために、将悟は政財界のお嬢様達が多く通う深流院学園(みりゅういんがくえん)に編入することに。ところが、ここで重大な事態が判明。
なんと、彼には生き別れになった妹がいたのだ!そして、妹は兄を慕っていた。そして、彼女は、将悟に知られぬまま将悟の恋人になり、結婚して幸せな家庭を築く、と言うのだ。
グループを引き継ぐために、将悟は恋人を作らなければならない。しかし、それには妹が誰か見極めなければならない。果たして将悟は、妹を見つけ、恋人を作ることができるのか?

 

変則ラブコメ、というあおりが紹介文に付いていますが、まさに変則ですねwまさか、こういうアイディアで来るとは思いませんでした。これは設定の勝利というか。素晴らしいと思います。

内容の方ですが、これは何とも説明するのが難しいwまず、こういうラブコメものだと、悪い言い方をすると、文章が雑な感じになったりしがちと言う印象があります。しかし、この作品はそんな事がなかったのが好印象でした。落ち着いている、と言うか、丁寧に書いているなぁ、と。

そして、ラブコメ作品で重要となるキャラクターですが、これはテンプレート的でしたね。扉絵では、主人公とともに4人の女性が描かれていますが、今回メインになるのは2人だけ。他の2人は顔見せ程度、という感じでした。
で、今回主に活躍する2人のうちの1人、鶴眞心乃枝(つるま・このえ)ですが、いかにもお嬢様、と言うキャラでした。しかし、もう1人のヒロインと張り合ったり、乗せられやすかったり、意外とむっつりスケベだったり、と何とも不思議なキャラでした。悪く言えば、キャラが分散している感じ、と言うかw
もう1人の神凪雅(かんなぎ・みやび)は、はじめはつんで、親しくなればなるほどでれてくる感じ。ただ、途中からデレデレになるので、ツンデレではないですね。ツインテなのにw

こういう作品では、あざとい場面があるのがお約束w(何かの拍子に女性を押し倒してマウントポジション。手は柔らかいものをつかんでいる、とかw)その例の漏れず、この作品もあざといなぁ、と感じる場面もあります。そこまで酷くあざとい、と言うわけではないと思いますが。この辺をどう感じるか、がこの作品の評価を分けそうです。私は、「ちょっとあざといなぁ」と思うものの、文章で何とか許せる、という感じでした。

全5章仕立てで、2人のうち、どちらが妹かを予想しながら話が展開していく感じでした。2人のヒロインは、いろいろな縁で主人公に惹かれて、何とか主人公に好きになって貰おう、とあの手この手。しかし、主人公はもしかしたら妹かも知れない、妹を好きになるわけにはいけない、と悩む、と言うパターンですね。最後は、主人公の行動も変わるのですが、そのことで2人との過去が明かされて、と。

巻数表記はなかったですが、これは続きそうな感じですね。妹は誰かまだ分からず、妹の脅威は去ってないわけですし。それに、巻頭カラーに出てきた国立凜香(くにたち・りんか)と嵯峨良芽依(さがら・めい)は十分に活躍している、とは言い切れないわけですし。彼女たちのどちらかが妹、と言う可能性もないわけではない?(芽依は年上ですがw)

個人的には、結構お気に入りです。何より、イラストが素晴らしいですしねwさらに素晴らしいことに、この素晴らしいイラストが、結構ある(今数えたら、カラー除いて10枚)ある、と言うのが素晴らしい!素敵なイラストをたくさん堪能させて頂きましたよwこれだけで、また多少のことは許せる、と言うかw

続きが出るなら読みたいなぁ、と思える作品でした。


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Gomarz

>>今数えたら、カラー除いて10枚
ラノベ的には、この数って多い方なんですか?
ちなみに、いままで読んだラノベでイラストが異様に多い
ラノベとかってあったりします?w
by Gomarz (2010-09-22 23:50) 

takao

Gomarzさん、コメントありがとうございます。

よく考えたら、平均10枚くらいな気がしますw
とりあえず、今読もうと思って積んだ5冊くらいをぱらぱらめくって数えてみたところ、やはり、10枚くらいでしたw

イラストが多いラノベですか?
あんまり記憶にないですね。
ただ、『H+P』なんかは、集中してイラストが載っているときがあるので、凄く多く感じることもあります(今数えたら,7巻は12枚でした)。

『やってきたよ!ドルイドさん』の2巻なんかは、カラーページは前の巻の使い回し。新規イラストも数枚と酷い感じだったのは覚えていたりするのですがw
次回からは、イラストが何枚使われているかも表記しましょうかw
by takao (2010-09-23 00:01) 

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