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2011年、このライトノベルが面白かったベスト10 [このラノ]

ライトノベルの感想ブログ、なんてやっておりますので、2011年のまとめをば。

2011年に私が読んだライトノベルは124冊でした。その中から、これは面白かったかなぁ?と印象に残った作品をトップ10形式でお送りします。決め方としては、
① 124冊のタイトルから、「これは面白かったかな?」「これは良かったな?」と思う作品をノミネート
② その中からトップ10を選出

と言う感じです。深く考えずに、割と直感で決めています。

やはりトップ10は難しいです。正直、下の方はこれで良いのかなぁ、と言う感じがしております。その辺は、個人の好み、と言う事でお願いします。

私がこのランキングを考えるときに意識した言葉は、「リーダビリティー」と言う事でした。普段ライトノベルばかり読んでいる私ですが、2011年は縁あって、大衆小説を読む機会も増えました。大衆小説の面白さを改めて実感する、と感じた1年間でありました。
特に、賞を取った作品を何冊か読んだわけですが、その時にキーワードになっているな、と感じたのが「リーダビリティー」でした。いわゆる「読みやすさ」ということですが、個人的には「読者を作品に惹き付ける力」という感じで使われている、と言う印象。私個人は、そんな感じで使いたいと思います。
活字離れが言われるようになった現代。如何に本を読んで貰うか、と言う事が課題になっているのかな、と言う事で、その作品を読ませる力、という感じで「リーダビリティー」のある作品が注目され、賞を受賞する際の指標になっているのではないか、と感じた次第です。

結果、特にミステリという分野において、文体がライトノベルの持つ軽さに近づいているのが、興味深いなぁ、と感じた次第ですが。有川浩さんの大活躍に代表される、ライトノベル出身作家が書く大衆小説が増え、『ビブリア古書堂』シリーズが注目されるのを見るに付け、ライトノベルの読みやすさがクローズアップされているのかな、と感じる次第です。

まぁ、読書家からしたら「それだけ普通の人が本を読まなくなった」と言うのかも知れませんけども。

さて、細かい感想はそれぞれ書きたいと思います。それでは、10位から。

10位 『花咲けるエリアルフォース』/杉井光


花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)

花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)

  • 作者: 杉井 光
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/02/18
  • メディア: 文庫



正直、この作品に関しては難しい。入れるか入れないか正直悩んだのですが。とにかく、文章は割と淡々と事実を積み重ねる感じで描かれていて、戦争という物語を描くにしては悲壮さが伝わりにくいような気もしました。しかし、その紡がれる物語の儚さ、そして美しさ。この2点において、私には心惹かれる物語でした。まぁ、そう思わない人が多くても仕方ないかな、と思う作品ではあります。
そういえば、2巻も出るような告知があったけど、未だに出ないのはやっぱりどう続けるか、と言う事なのかな、と。


9位『踊る星降るレネシクル 4』/裕時悠示


踊る星降るレネシクル 4 (GA文庫)

踊る星降るレネシクル 4 (GA文庫)

  • 作者: 裕時 悠示
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2011/04/16
  • メディア: 文庫



これまた完全に趣味の作品ですね。同作者ですと、今年から始まった『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』、略して「俺修羅」が注目されていますが、いやいや個人的にはこっちの方が熱い!(この記事を書いている時点で、「俺修羅」の方はまだ4巻を読めていませんが)熱い厨二病展開も素敵ですが、個人的にはその周りを彩るサブキャラが魅力的だと思います。更級もうふとかw
「俺修羅」が人気ですぎて、アニメ化も視野に入れた展開をしているために、2011年はこっちの作品がお留守になってしまった感じですが。とにかく、凄いところで続きの展開になっているので、早く続きを読みたい!と思っている作品の一つです。
完全に余談ですが、『蒼穹のカルマ』も、アニメ化決定の『デート・ア・ライブ』の影響で間が開いているのが悲しい(ノД`)


8位『カナクのキセキ 1・2・3』


カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫)

カナクのキセキ1 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 上総 朋大
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2011/01/20
  • メディア: 文庫



カナクのキセキ2 (富士見ファンタジア文庫)

カナクのキセキ2 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 上総 朋大
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2011/05/20
  • メディア: 文庫



カナクのキセキ3 (富士見ファンタジア文庫)

カナクのキセキ3 (富士見ファンタジア文庫)

  • 作者: 上総 朋大
  • 出版社/メーカー: 富士見書房
  • 発売日: 2011/10/20
  • メディア: 文庫



去年のファンタジア大賞受賞作。この作品に関しては、とにかく「純愛」。この一言に尽きると思います。今のライトノベルの流行と言えば、「学園」「異能」「ハーレム」という感じになってくると思います。その中にあって、あえて「純愛」をテーマに選んだ点が素晴らしいと思います。現在3冊が刊行されていますが、それぞれの作品でそれぞれの「純愛」の形を描いているのが素晴らしいです。
正直、展開に関しては先が読めてしまう、という面はあります。ただ、それでも心打たれてしまう、というのは凄いなぁ、と。一体どんなキセキが待っているのか、続きが気になる作品です。


7位『れでぃ×ばと 12』/上月司


れでぃ×ばと!〈12〉 (電撃文庫)

れでぃ×ばと!〈12〉 (電撃文庫)

  • 作者: 上月 司
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2011/05/10
  • メディア: 文庫



これまた完全に趣味です。正直、この作品に関しては11巻で「日野秋晴を嫌いなまま好きになっている」(うろ覚え)という台詞が描かれた時点で完全にノックアウトされました。もう少し短かったら良かったのになぁ、と思う面もありますが、ここまでついてきて本当に良かった、と言う展開になっていると思います。いよいよ、物語はクライマックス。3月発売予定の13巻で完結!一体どんな結末を見せるか、期待せざるを得ないです。
どっちつかずのエンドだけは避けて欲しいなぁ……。


6位『涼宮ハルヒの驚愕 上・下』/谷川流


涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)

  • 作者: 谷川 流
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/05/25
  • メディア: 文庫



遂に待ちに待った「驚愕」発売。今年はこれにつきるかな、と。売り上げの面でも、話題になりましたし、ハルヒの力は健在だった、と言うところでしょうか。
SOS団の5人も2年生に進級しての物語。二つのパートがどう折り重なるか、他の谷川流作品未経験だった私にはなかなか興味深い重なり方をしてくれました。個人的には、待たされた甲斐があった、と言えるような内容でした。これを読んで、「やはりハルヒは面白いわ」と感じた次第です。
ある意味、キョンが改めて自分の中のハルヒという存在の大きさを再確認する、という感じで、物語は終盤に向かう感じかな?続きは間が開かないで欲しいなぁ、と思ってはいますが、未だ新刊情報なし、と言うのが気になるところですw


5位『灼眼のシャナ 22』


灼眼のシャナ〈22〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈22〉 (電撃文庫)

  • 作者: 高橋 弥七郎
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2011/10/08
  • メディア: 文庫



10年続いた、電撃の一時代を支えた『灼眼のシャナ』がいよいよ完結。客観的に見ると、文章の読みにくさ。独特の厨二病感あふれる語り口。マイナス面も多い作品でした。「7巻まで読めば」と言われるのを見たことがありますが、そんな感じの作品。私も、ここまでくるのに数年かけて、という感じでした。
そんな『灼眼のシャナ』ですが、アニメシリーズ3期の内容となる16巻からは、圧倒的に面白く、惹かれる内容になっていきました。そして、遂に迎えた最終刊。最終決戦。とにかく、ここまで読んできた読者が「あぁ、読み続けて本当に良かった」と思えるようなラストになってくれたと思います。今までのシリーズで描かれてきた因縁が(たぶん)全て解消され、悠二とシャナの結末も最高のものとなったと思います。とにかく、最初からクライマックス状態でしたね。
ここで終わってしまうのが悲しい気もしますが、それ以上に綺麗に終わってくれたことを感謝です。


4位『とある飛空士への恋歌 5』『とある飛空士への夜想曲 上・下』/犬村小六


とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)

とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)

  • 作者: 犬村 小六
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/01/18
  • メディア: 文庫



とある飛空士への夜想曲 上 (ガガガ文庫)

とある飛空士への夜想曲 上 (ガガガ文庫)

  • 作者: 犬村 小六
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/07/20
  • メディア: 文庫



とある飛空士への夜想曲 下 (ガガガ文庫)

とある飛空士への夜想曲 下 (ガガガ文庫)

  • 作者: 犬村 小六
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/09/17
  • メディア: 文庫



どっちも非常に素晴らしかったので、もう「シリーズ」と言う事でまとめちゃいましたw
映画の方は、もはやノーコメント、と言った感じですが、原作の方はとにかく熱かったです。『とある飛空士への恋歌』はいよいよ完結。5巻というコンパクトな冊数で非常に美しい物語が紡がれたと思います。始めは親の敵として出会った二人。その二人が惹かれ、苦しみ、別れを経て。カルエルが選んだラストが、とにかく美しかったです。ラストシーンは非常に映像的で印象的。ここから先の幸せ、と言うものを思わず想像したくなるようでした。
そして、それに隠れたアリエルの悲恋もまた印象的。「歌えなかった恋の歌もある」(うろ覚え)の一文が胸をつくようでした。
そして、『とある飛空士への追憶』でライバルとして登場した、千々石の物語として描かれた『とある飛空士への夜想曲』。これがまた圧巻でした。とにかく、物語を覆うのは、いわゆる「ライトノベル」らしからぬ重厚さ。圧倒的に不利な中、自分たちの子ども達のために、と戦い続ける悲壮さが胸を締め付けるようでした。それでいて、ラストの3度目のシャルルとの空戦場面は、熱血の展開が良かったですね。絶望的な中見せた千々石の輝きが心に残る一作でした。
正直、『とある飛空士への追憶』含め、このシリーズはライトノベルの名作として残るんじゃないかな?と思うほどでした。


3位『灼熱の小早川さん』


灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)

灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)

  • 作者: 田中 ロミオ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/09/17
  • メディア: 文庫



まずはじめに。私は『AURA』を読んでいないことを御了承ください。
とにかく、考えさせられる作品でしたね。学校という舞台にして、群集心理の恐ろしさと、それに立ち向かう主人公達の物語、と言えば良いでしょうか。爽快さはなく、思い雰囲気で進む作品ですが、その内容故に惹かれました。
ラストの展開に関しては、ページ数の不足、という感じで駆け足感を感じましたが、挫折、復活の展開もうまく、非常に良かったです。
まぁ、正直3位と4位が逆でも良いかな?と思ったりもしますがw


2位『全滅なう』/十文字青


全滅なう (一迅社文庫)

全滅なう (一迅社文庫)

  • 作者: 十文字 青
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2011/08/20
  • メディア: 文庫



個人的には、「どうしてこの作品が売れないの?」と思う作品。青臭さや主人公の暴走感の影響かな、とか、やっぱりレーベルがなぁ、とか思ったりしましたが。本当に、多くに人に読んで欲しい作品。
はじめて生まれた恋心。その息苦しさ、焦がれる感じ。それが非常にうまく描かれている作品だったと思います。「全滅因子」なんてライトノベル的な要素もあるのですが、それはあくまでもエッセンスとして使われているなぁ、と言う印象。とにかく、ぐんぐん引き込まれて、一気に読んでしまいました。これ、本当に多くの人に読んで貰いたいのですが、あんまり売れてナイっぽいのが残念な作品です。個人的には2011年でトップクラスに引き込まれた作品です。


1位『レイヤード・サマー』/上月司


レイヤード・サマー (電撃文庫)

レイヤード・サマー (電撃文庫)

  • 作者: 上月 司
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2011/01/06
  • メディア: 文庫



正直、1位と2位は完全に私の中で決まっていて、どっちを上にしようか非常に悩んだのですが。結果的にこんな順位になりました。2011年、この作品に出会えて本当に良かった、と思える作品でした。この作品に、2011年始まった時に出会えたことがとにかく幸せでした。
作品に惹き付ける力としての「リーダビリティー」としては、とにかく圧倒的だったと思います。私は序盤のわずか3ページ?のプロローグ。これを読んだ瞬間、私はこの作品を読むのをやめることができなくなってしまいました。ライトノベルとしては415ページと、若干厚めですがそれを一気に読ませる力がありました。ラストは、悲恋で終わるので、後味の悪さを感じる方もいると思いますが、私としてはありだと思いました。永遠に一緒にいることはできないけども、二人で一緒にいた、大切な時間の思い出がある。そんな幸せの形もあるんじゃないかな、と。切ないけども、心に残るような物語でした。


こうしてラインナップしてみると、完全に個人の好みのランキング、という感じですね。とはいえ、個人的には2011年は大衆小説の分野でもライトノベルの分野でも豊作だったなぁ、と感じる年でした。これから大切にして行きたい、と思える作品にたくさん出会えて、本当に幸せな年でした。

2012年は、少し本を読む量を抑える予定で、このようなランキング記事が書けるかどうか怪しいところですが。それでも、大切にしたい、と思える作品により多く出会えることを祈りたいと思います。
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takao的「このライトノベルが凄かった」2010年に読んだシリーズ [このラノ]

Comic_001.jpg

新年あけましておめでとうございます。

昨年は,お世話になりました。今年も,皆様に楽しんで頂けるようにしていきたいと思っております。今年もよろしくお願いします。

ちなみに上のは,やっつけで作った奴ですwもう一個のブログでも貼り付けたものの使い回しですがw

と言う訳で,新年壱発目の記事は,2010年読んだラノベで面白かったもののランキング。takao的「このライトノベルが凄かった」2010です。昨年,やるやると言ってやらなかった奴ですね

去年はわざわざ大変にしすぎたなぁ,と言う感じだったので,今年は選出方法を簡易化しました。

どんな感じかというと,

1 読んだ本を列挙する。

2 直感で点をつけていく。

3 点数が高い順にピックアップしていく。

4 ピックアップした中で順位をつける。

という感じで行っていきました。とはいえ,結構点数つけるのにも悩んだりしたのですがw

なお,2010年に出版された作品ではなく,2010年に私が読んだライトノベルで選びましたので,ご注意を。

と言う訳で,さっくり行きたいと思います。

リンクは,今年自分が読んだものです。ここからここまで読んだのだなぁ,と思って頂けると幸いです。

まずは,10位から。

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

ココロコネクト ヒトランダム (ファミ通文庫)

  • 作者: 庵田 定夏
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/01/30
  • メディア: 文庫

今年のファミ通文庫新人賞組の一つですね。本家では,確か新人最高位だったような気がします。現在3冊出版されていて,今月には4冊目が出版される予定です。私が読んだのは,デビュー作の『ココロコネクト ヒトランダム』だけです。

このデビュー作,いわゆる精神入れ替わりものなのですが。精神入れ替わりもの,と言えば,ラブコメの定番中の定番である反面,ネタ切れ?とも言われるのですが。デビュー作でこの題材を持ってくるのも意外でしたが,これを高校の同じ部活動の5人組で,ランダムで行わせることで,ドラマ性を強めたのが凄かったと思います。ありきたりの題材でありながら,切り方を変えたことで,斬新さを打ち出したのが素晴らしかったですね。誰の精神が誰の体に入っていたのかがわかりにくかったのが難点でしたが,それを補ってあまりある面白さがあったと思います。

 

第9位。

テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)

テルミー きみがやろうとしている事は (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 作者: 滝川 廉治
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/07/23
  • メディア: 文庫

アクセス数で美味しい思いをさせて頂いた,と言う事でw始まりの煽りに煽りまくるような文章から始まるのですが。

死んでしまった同級生の願いを,ただ一人生き残ったヒロインが叶えていく,と言う物語。決して明るい話ではないのですが。ただ,感想でも書きましたが,使者の願いを叶えることが,死者の心残りを解消させるだけではなく,残されし者への救いになっている点が素晴らしかったと思います。死者は,残してしまった人への最後の思いを遂げ彼岸へ旅立ち,此岸に残された人たちは,行ってしまったものの思いを受け取り前を向くきっかけをもらえる,と言うストーリーが凄く易しかったと思います。最近のライトノベルがハーレムでラブコメの作品が多い中,こういうガチのストーリーで勝負したのが大変素晴らしい作品だ,と感じました。こういうライトノベルがもっと増えてくれた方が,ライトノベルの可能性が広がっていくと思うんですけどね。

 

第8位。

空色パンデミック1 (ファミ通文庫)

空色パンデミック1 (ファミ通文庫)

  • 作者: 本田誠
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/01/30
  • メディア: 文庫
空色パンデミック2 (ファミ通文庫)

空色パンデミック2 (ファミ通文庫)

  • 作者: 本田 誠
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/04/30
  • メディア: 文庫
空色パンデミック3 (ファミ通文庫)

空色パンデミック3 (ファミ通文庫)

  • 作者: 本田 誠
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/08/30
  • メディア: 文庫

これまたファミ通文庫新人賞組の一人。

空想,って誰もがすることだと思うんですよね。宇宙人が自分の目の前に現れたら,とか,自分の手に世界の命運がかけられたら,とか。それを,空想病という舞台装置に仕立てて物語を展開した,と言う点が大変素晴らしいアイディアだと思いました。そして,これを読んだ人までも空想病にかけて,現実と空想のさかいを曖昧にしてしまうと言う力が見事だったと思います。

 

第7位。

僕は友達が少ない〈3〉 (MF文庫J)

僕は友達が少ない〈3〉 (MF文庫J)

  • 作者: 平坂 読
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/03
  • メディア: 文庫
僕は友達が少ない 4 (MF文庫J)

僕は友達が少ない 4 (MF文庫J)

  • 作者: 平坂 読
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/07/21
  • メディア: 文庫
僕は友達が少ない (5) (MF文庫J)

僕は友達が少ない (5) (MF文庫J)

  • 作者: 平坂 読
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/11/20
  • メディア: 文庫

たぶん,今年あたりアニメ化が発表されそうな気がするシリーズですが。純粋に面白かったです。残念な人たちの,残念なエピソードに大笑いさせて貰いました。4巻では,ラブコメ展開への移行?みたいな伏線があったにもかかわらず,5巻ではさらっとスルーしていつもどおりの展開を繰り広げたりと,一体どう来るか気になっているところです。この勢い,どこまで行くのか非常に楽しみです。

 

第6位。

聖剣の刀鍛冶〈8〉 (MF文庫J)

聖剣の刀鍛冶〈8〉 (MF文庫J)

  • 作者: 三浦 勇雄
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/01
  • メディア: 文庫
聖剣の刀鍛冶<9>(MF文庫J)

聖剣の刀鍛冶<9>(MF文庫J)

  • 作者: 三浦 勇雄
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/05/22
  • メディア: 文庫
聖剣の刀鍛冶10 (MF文庫J)

聖剣の刀鍛冶10 (MF文庫J)

  • 作者: 三浦 勇雄
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/11/20
  • メディア: 文庫

完全に好みですねwアニメの方は残念なできでしたが,原作は今かなり凄い展開になっているんですよね。いよいよクライマックス突入,という感じで。9巻のアリア,10巻のルーク,二人に訪れた運命と,それを目の当たりにしたセシリーがあまりに辛すぎて。作者,容赦がなさ過ぎる,と言う感じで来ていて,一体どうなるんだろう,と気になるところです。セシリー,幸せになって欲しいですが。10巻のラストは,未だに思い出す度に涙が出ます(ノД`)

 

第5位。

カンピオーネ! 6 神山飛鳳 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 6 神山飛鳳 (カンピオーネ! シリーズ) (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 作者: 丈月 城
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/03/25
  • メディア: 文庫
カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 7 斉天大聖 (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 作者: 丈月 城
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/07/23
  • メディア: 文庫
カンピオーネ! 8 受難の魔王たち (集英社スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ! 8 受難の魔王たち (集英社スーパーダッシュ文庫)

  • 作者: 丈月 城
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/11/25
  • メディア: 文庫

個人的には,スーパーダッシュ文庫で一番好きなシリーズです(スーパーダッシュ文庫あんまり読んでない,と言う野もありますが)。ハーレムものなのですが,もう突き抜けすぎていていっそ清々しさすら感じていますwハーレムの面々も個性豊かで,それぞれが魅力的なキャラだと感じています。
ただ,それが好きな理由でもなく。一番は,神話をモチーフにして,魔王対神々,と言う構図を毎回楽しんでいます。毎回,その神を倒すために,その神の出自が語られるのですが,それが神話好きとしてはたまらないです。そして,主人公が通常技なし,超必殺技だけで戦う,と言うところも面白いところです。毎回,次はどの神が出てくるのだろう,と言うのが楽しみです。

 

第4位。

“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)

“文学少女”見習いの、傷心。 (ファミ通文庫)

  • 作者: 野村 美月
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2009/12/26
  • メディア: 文庫
“文学少女”と恋する挿話集3 (ファミ通文庫)

“文学少女”と恋する挿話集3 (ファミ通文庫)

  • 作者: 野村 美月
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/04/30
  • メディア: 文庫
“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)

“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)

  • 作者: 野村 美月
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/08/30
  • メディア: 文庫
“文学少女”と恋する挿話集4 (ファミ通文庫)

“文学少女”と恋する挿話集4 (ファミ通文庫)

  • 作者: 野村 美月
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2010/12/25
  • メディア: 文庫

本編は完結しているのですが。約3ヶ月に1冊ペースで外伝の『“文学少女”見習い』シリーズ,そして,短編集の『挿話集』が出ていました。
本編終了後,蛇足になるんじゃないかなぁ,と思ったりもしたのですが,そんな事は全然なく。特に,「見習い」シリーズの方は,外伝として素晴らしい完結を見せてくれたなぁ,と感じました。最初は,鬱陶しいと感じていた菜乃が,最後は凄く成長していて。心葉くんみたいに,最後は愛おしいと思えるようになっていました。

 

で,ここから3位ですが,ここはもう迷いませんでしたね。自分の中で,ここからの作品は衝撃が違いました。心が揺さぶられた,と言うか。とにかく凄かったという感じです。

第3位。

ぷりるん。―特殊相対性幸福論序説 (一迅社文庫)

ぷりるん。―特殊相対性幸福論序説 (一迅社文庫)

  • 作者: 十文字 青
  • 出版社/メーカー: 一迅社
  • 発売日: 2009/07/18
  • メディア: 文庫

で,2009年発売だったシリーズ。ただ,読んだのが今年,と言う訳でここにランクイン。第9シリーズの1作目です。いや,とにかく凄かった。愛の物語,と言えるかも知れませんが。個人的には,始めからそこにある愛の発見,という感じかな?と受け取りましたが,ハッキリ言って,自分がどこまで理解できたか分かりませんでした。とにかく,勢いで読んでしまった作品。もう,「凄い」としか言いようのない作品でした。

 

第2位。

とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)

とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)

  • 作者: 犬村 小六
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/08/18
  • メディア: 文庫

遂にクライマックス突入直前の本作です。これまた,とにかく凄かった。3巻でたくさんの仲間を失ったカルエル。妹のアリエルも負傷した状態で。状況的には最悪,と言う中追い打ちをかけるように明かされてしまったカルエルとクレアの因縁。そして,迫り来る敵の影。とにかく絶望的な状況の中,過去を乗り越え結ばれる二人の思いが凄く感動的でした。過去の憎しみを乗り越え,覚醒するカルエル。そして,カルエルの思いを受け取り,蘇るクレアの,ニナ・ヴィエントとしての力。とにかく,涙があふれました。
今月,いよいよシリーズ完結の5巻が発売。運命はさらに二人を翻弄しようとしますが,二人がそれを乗り越え,結ばれることをただただ祈るばかりです。『とある飛空士への追憶』の続編として,素晴らしい作品になった,と感じた巻でした。

 

第1位。

空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)

空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)

  • 作者: 御影 瑛路
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/01/10
  • メディア: 文庫
空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫)

空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫)

  • 作者: 御影 瑛路
  • 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
  • 発売日: 2010/06/10
  • メディア: 文庫

正直,このシリーズもっと評価が高くて良いような気がするのですが。とにかくエンターテイメントとして,高いレベルで楽しませて貰っています。作品の根幹になってくる,人間の願いをそのまま叶える箱,と言う性質上,人間の黒い部分までしっかりと描かれるのが素晴らしいと思います。3巻は,登場するキャラの心を考えると,あまりに辛すぎる展開でもありましたが,それでも面白かったです。
とにかく,しっかりと話を作り込んでいるのが感じられるのも好印象です。王殺しの国も,非常に巧妙に疑心暗鬼が生まれる設定になっていて,誰を信じて良いのか,誰を疑うべきなのか。読んでいてドキドキしました。
5巻がちょっと空いていますが(ブートレッグの情報で,3月まで発売予定なし),それだけ作り込んでいる,と言うことで賞し,楽しみにして気長に待ちたいと思います。

 

と,こんな感じです。個人的には,コメディも好きだけども,それよりもシリアスよりの作品が好き,と言うところを反映したような感じの結果になりました。ライトノベルと言えば,ラブコメ,という感じの現状ですが,1つしか選んでいませんしね。この辺,完全に個人の好みですね。まぁ,多少の参考になれば,と思います。

と言う事で,2010年に読んだライトノベルで面白かった順位トップ10でした。特に,トップ3は別格だった感じですが。2011年も楽しい作品に多く巡り会えたらなぁ,と思います。


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