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俺の妹がこんなに可愛いわけがない/伏見つかさ [アスキー・メディアワークス]


俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫 (1639))

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫 (1639))

  • 作者: 伏見 つかさ
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2008/08/10
  • メディア: 文庫



帯に乃木坂春香さんから推薦コメントが書かれております。で、正直な感想「これなんて兄妹版『乃木坂春香の秘密』?」

至って平凡で、趣味も特筆するものもなく、平凡に生きることを目指す主人公・高坂京介。ある日京介は、美人で成績優秀、運動神経抜群、自分のことを見下している妹・桐乃の秘密を知り、「人生相談」を持ちかけられるようになる。

この「人生相談」ってのが、乃木坂春香パターンで(最も、桐乃の方がよっぽど重傷ですが)いろいろ起こる出来事も、「あー、なんか帯にイラストが描いてある人の出てくる話で見たことあるような気がしないでもない」という感じでした。最後も(最後まで?)「あー、なんか(以下略)」という感じでした。

違いと言えば、ヒロインの性格でしょう。桐乃は今時の女子中学生で、主人公を徹底的に見下しています。そのため、あっちの方の主人公の努力はそれなりに報われた感じがあるのですが、こっちの努力は報われない感じです。

ただ、この主人公の「リアル妹がいる人間が、妹に萌えられるわけがない」と言った主張には激しく同意します。私もリアル妹がいる。でも、妹に相談されて、その妹に困ったことがあったら、それは嫌われていようと見下されていようと助けてやろう、と言う気持ちも分かります。この部分は、なかなかリアルかな、と思いました。

残念ながら妹萌え属性はもっていないので、妹はどうでもいいですが(イラストはよかった)、沙織・バジーナと幼なじみの天然眼鏡がなかなかお気に入り。私の眼鏡っ娘属性が発動しただけだろうと思いますが。この二人の出番を見るために、次の巻も買ってしまいそうです。ただ、すでにデレている幼なじみはともかく、沙織までデレたらそれこそ「なんて『乃木坂春香の秘密』?」になってしまいそうです。

ツッコミが多くなってしまったついでにあと少し。所謂「T(ティー)字路」を「丁(てい)字路」と正しく表記するのはいいですが、「さわり」を、間違った意味で使うのが気になりました。「ぽつ」が打ってあったので、わざと誤用しているのでしょうが。

それと、P256の絵は「違うだろ!写真の絵だろ!」と強く言いたいです。

それなりに楽しむことはできましたが、今のままでは『乃木坂春香の秘密』との差異が感じられず、このシリーズは必要なのか?と思いがどうしてもよぎってしまいました。二匹目のドジョウを狙うのではなく、2巻ではこの作品の個性を打ち出してもらえるといいな、と思いました。それと、沙織と幼なじみの出番が多いといいなぁ。
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