女帝・龍凰院麟音の初恋/風見周 [一迅社]
記念すべき、初の一迅社文庫です。多分。なぜか、間違って2巻だけ買ってしまったので、1巻を買ってきて読んだわけですが。嫌いではないけど、おすすめではないですね。
学校の女帝として恐れられている龍凰院麟音と交際をしていたらしいが記憶を失ってしまった主人公・月見里悠太は「1週間以内に恋なんてしてなかったことを証明しろ。さもなくば死刑にする」と麟音に言われ、記憶を取り戻そうと四苦八苦するお話です。普通のお約束満載のラブコメと思っていただければちょうどいいかと。しかし、この人が『殺×愛』の作者だとは気付きませんでした。『殺×愛』の方は、1巻を3ページくらい読んで放置しているから仕方ないかもしれません。
で、こんなお約束というかまんまなものを書く作家だとは思っていませんでした。『殺×愛』はなんかの病気爆発の香りがしたのですが。
そして、この1巻はまんまプロローグです。「エロコメかな?」と思ったのですが、エロくもなく、本当に普通のラブコメという感じでした。悪のり満載な感じの。こういうのは、「面白くない」という人が多そうだなぁ、と思いました。そして、「ま、別に嫌いではないな」と思う私はならされているのだろうか?とも。
そして、キャラはこれも典型的なテンプレートで作ったようなキャラが並んでいて、何だかなぁ、という感じです。メイドさんって、ドジっ子か無表情かしかいない気がします。で、葉月さんとか深閑とか思い浮かべていたわけですが、上月司さんとお友達だったのですね。
前編悪のりな感じが貫かれていますが、最後は真面目展開です。これも、やはりお約束のなのですが好きではないですね。結局、しょうもないオチで終わるのが、また嫌な感じを誘いました。しかも、内容もお約束なのですよね。
とか書きつつ、2巻も結構楽しみに読もうとしているのが悲しいところ。訓練され過ぎている気がします。『サージェント・グリズリー』イライラしながら、なぜか徹夜で読み切ったりしましたし。
でも、2巻読む前に、やはりなぜか買ってしまった『H+P』読もうかな。
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