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初々しい二人の物語 『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS1』/榊一郎 [ソフトバンク]

アニメにはまって、ちょっとずつ読み進め、ようやく読み終えることができました。このブログも、はじめは本の感想を書く為に始めたはずだったのに、今ではアニメの感想をだらだらと垂れ流すところに……。まあ、後悔はしていない。

さて、今回のアニメの原作となったシリーズですが、この巻ではアニメの2話から3話まででした。ただ、やはりアニメ化するにあたり、内容の精選が行われたようです。 アニメ1話はオリジナルだったんですね。好きな話だったのですが。それは良し。

フォロンが、どうして自分は神曲を奏でたいのか、を自問自答する内容でしたが、小説という特性上、フォロンの苦悩が丁寧に書かれていて非常によかったです。自分が神曲を奏でる理由にたどり着くまでの紆余曲折も多めでした。その分、自分が何の為に神曲を奏でるか気付いたフォロンが、コーティカルテの為に神曲を奏でる場面が非常に感動的でした。不覚にも私は泣いてしまいました。全然無く場面ではないと思うのですが。

しかし、その場面、どう見ても告白にしか見えないのが何とも言えません。と言うか、むしろプロポーズか。それを見ていてなおかつフォロンに迫るペルセルテは非常に強いというか、剛胆というか。普通、諦めそうなものですが。

しかし、アニメ版は神曲を奏でる理由を「大好きな人の為に」と書き換えたのはグッジョブですね。小説の「僕の曲を聴いてくれる人に喜んでもらいたいからです」ってのでも良いけど、こっちはちょっと「コーティカルテのため」というのが弱いかな。これを聴いた学園長も、何でこれがコーティカルテのことを言っているのを分かっているんだ、という感じですし。まあ、アニメ版はアニメ版で、「大好きな……人……?」と思わないでも無いですが。

しかし、アニメ版ではよく分からなかったのですが、どうもフォロンがそれまで精霊を召喚できなかった理由が学園長曰く

「希な事例だけどもね。ある神曲楽士に、既に契約精霊がいて--その契約精霊が途方もなく強大な存在だったり、圧倒的に旧い精霊だったりすると、他の精霊達は遠慮しちゃうというか……本能的に近寄らなくなるといった現象が何度か確認されてるんだよ 。まあその契約精霊の性格にもよるけどね」(P.177)

って、完全にコーティカルテのせいじゃない?フォロン可哀相。まぁ、コーティカルテとの出会いによって、フォロンが救われ、神曲楽士を目指した、と言う意味で、プラスマイナス0かもしれませんが。

おまけの、フォロンとコーティカルテの初夜もなかなか面白かったです。今後も楽しみ。でも、他にも読んでいない本がたまっているので、続きはいつになるか。

 

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 1 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 1 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)

  • 作者: 榊 一郎
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2008/11/15
  • メディア: 文庫

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takao

優先さん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-05-23 12:16) 

takao

piporaさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-05-23 12:53) 

takao

usakoさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-05-23 14:02) 

takao

Lunamariaさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-05-23 18:04) 

takao

まこたまさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-05-23 20:05) 

takao

bapioさん、nice!ありがとうございます。
by takao (2009-05-24 08:16) 

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