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『ヴァンパイアノイズム』/十文字青 [一迅社]

どうも、カテゴリーが「本」の時はアニメの更新にいそしみ、「アニメ」になった今は「本」の更新にいそしむ、困った人間です。秋こそは、秋こそは頑張ろう!と決意しているのですが、おそらく今だけになるでしょうね。

さて、今日はお昼ごはんを食べながら「笑っていいとも!」を見ていました。すると、高学歴芸能人?、と言うことで宇治原史規さんやら、八田亜矢子さんやら誰かしらない人やら出ていましたwその中にいたのが、小島よしおさん。思えば、去年の夏前?くらいに「そんなの関係ねぇ」で大ブレイクしたモノの、「所詮一発屋」みたいな意見が出ていたのに、考えてみれば結構息が長いなぁ、と感心しました。その後に某おばちゃんが「グーグーダンス」でブレイクしたときに「小島よしおは消えるけど、エドはるみは息が長い芸人になる」とか、私から見ても「ありえねぇw」と書いている雑誌があったなぁ、と思い出したりもしました。是非ともそんな記事を書いたライターは、自分の先見性のなさを悔いるべきだと思うのです。あの当時、グーグーダンスの何が面白いか全く理解できなかった私は、周りでそれをやられる度に対応に困っていた記憶があります。まぁ、その後も生徒会長金子とかいろいろあったのですが。最近は、ブームも収束気味で、それだけはありがたいと思っています。

さて、相変わらず関係のない話が続きましたが、ジャスト今日、読み終わった、流行?のTwitter風に言うと、「読み終わったなう」というところでしょうか、その本がこれです。

ヴァンパイアノイズム11.jpg

十文字青さんが送る『ヴァンパイアノイズム』です。ミナモさんのご期待にお応えして、読み終えてみました。と言うことで、簡単に感想でも。それは追記にてお願いします。

ちなみにこの本、こんな帯が付けられています。

ヴァンパイアノイズム12.jpg

またカルディアさんに怒られるかも知れませんが、眼鏡っ娘スキーの私は眼鏡っ娘と言うだけで愛おしいですw

しかし、十文字青さんのはたらき具合、半端じゃないモノを感じます。あとがき、一頁しかないのに、新刊の紹介が『薔薇のマリア12』に新作『ばけてろ』に『いつも心に剣を3』に、と。そう言えば、来月『ANGEL+DIVE CODEX』の新刊も出ますよね。働き過ぎですw作者の体が持つのか、凄く心配です。

どんなお話かというと、何をするのにも面倒くさい主人公・片桐ソーヤは、ひょんなことから同級生の萩生季穂(はぎ・おきほ)の手伝いをすることに。それは、萩がヴァンパイアになる為の方法を探す、と言うモノでした。そのうちに、ソーヤの中に変化が生じて・・・・・・。

と言うお話。基本的にラブストーリーだとは思うのですが、一筋縄ではいかないところが「十文字青」と言う作者というか。凄く、独特な話でした。

基本的な登場人物は主人公以外に3人。

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幼馴染みの四條詩歌と。

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同級生で、主人公が密かに見つめている小野塚那智と。

ヴァンパイアノイズム15.jpg

ヴァンパイアになりたい少女、萩生季穂です。

この登場人物、3人も必要だったのかなぁ、と思うのですが、必要だったようですね。別に、詩歌はいらなかった気もしますが。ちなみに、このカラーページは完全におまけで、本編とは全く関係ありませんw那智なんて、本読んでいるシーンしかないような気がするのですがwプールシーンもないし。ついでなので、おまけでもう一枚スキャンしてみました。

ヴァンパイアノイズム16.jpg

なんか、微エロな感じがするのですが、本編は全くエロくないのがポイントです。変態ではありますがw

さて、一筋縄ではいかない、と書きましたが、これは物語として「ラブストーリーを書きたいのか、死への葛藤を描きたいのか分かりにくい」と言うことがあげられます。

主人公は、十文字青さんの書く作品らしい人格破綻者っぽい人。ひたすら面倒くさい、という感じですね。『ANGEL+DIVE』の夏彦も最初は人格破綻者っぽかったですし(自分の意志がない)、最初の10頁くらい読んで放置している『いつも心に剣を』の主人公も、やっぱり人格が破綻している、っぽくて(やっぱり自分の意志があまりない)ダメだったんですよね。『薔薇のマリア』は読んでないけど、どうなんでしょうね。

その主人公が、ちょっとしたきっかけではあったものの、萩と接触を持つようになって、面倒くさいと思いながらも関わっていって、段々変わっていくのは面白いなぁ、と思います。で、ここら辺は普通に「ラブストーリー」なのです。しかし、途中から主人公が、「死への恐怖」に囚われるようになり、それが文章の大部分を占めるようになりました。ここが、一筋縄ではいかない、と言うか、テーマが分かりにくい、と言うか。

あとがきによると、「どうしても書きたくて、書かずにはいられなくて、がむしゃらに書いた小説」と言うことですが、おそらく、この「死への恐怖」を描きたかったんだろうなぁ、と思いました。ま、私も一時期「死恐怖症」に悩まされたので、気持ちは分からないでもなかったです。私は克服できましたが、まぁ、高校生には深刻な問題なのだろうなぁ。私からアドバイスがあるとしたら、「考えても無駄なことは考えない方が良い」と言うことですがw

まぁ、この死への恐怖によって、二人のつながりがより強固なモノとなる、という感じなのでこれはこれで必要だったんだろう、とは思います。それがあるから、ラストが愛おしいと思えるし、儚いなぁ、と思いつつキレイに見えました。

で、気になる点をもうひとつあげるとすれば、那智の役回り。死への恐怖に囚われる主人公をなだめる役目は、本来「大人」が成すべきだと思うのです。しかし、この本では、同級生の那智がしている、というのはどうなのか、と。「大人の登場しない作品」と言われたらそれまでですが。ここら辺は気になりました。

最後に評価を。

☆☆~☆☆☆

と言うことで。私のように十文字青さんの書く文章、作品が大好きな人なら、☆3つか3.5くらいの価値はあると思います。実際、私は、☆3つから4つくらいの価値はあると思います。ただ、十文字青さんの作品に触れたことがない、または好きではない(そんな人は読まないと思いますが)人のことを考えたら、オススメは出来ないかなぁ、と言う気がしました。笑える部分があるわけでもないですし。ただ、1冊で完結と言うことなので、十文字青さんの入門編、と言うことでは良いかもしれません。でも、知らない人が読んだら、「この作者の精神、大丈夫なのかなぁ?」と思うでしょうね。ファンの私も心配ですw

なんか、上手くテーマを捉えれば、論文も書けそうな気がしますね。そんな大変なこと、しませんけども。そして、ラノベ脳wと言われるんだろうなぁw

この作品、『ぷるりん』と関係があるようなので、そちらを読んだ後に読むと良いかもしれません。私は『ぷるりん』を読んでない(買ってはいる)ので、後で読んでみたいと思います。

一気に読んだ後ですので、文章が上手く伝わりづらいかも知れませんが、その時はご容赦を。今回は一応推敲したのですが、何とも自分の中でかみ砕けていない気がします。1回より2回、3回と読んで理解できる話かも知れません。


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まこたま

takaoさんがエドはるみさんを好んでらっしゃらない事が、
じわじわと伝わってきましたw
かくいう私も、彼女の面白さが理解出来なかったりしますがw

本編に全く触れておらず、すいませんw
by まこたま (2009-09-22 22:34) 

bapio

私もエドはるみさんが何故あそこまで評価されてたのかがよくわからないのですがww
嫌いではないですが、どこに面白みを感じるのかよくわからない…

週刊誌のような芸能雑誌はホント好き勝手に書いてますからね。
デタラメも当たり前の様に書きやがりますから、違った時はしっかり謝罪しろと言いたい。
まぁ芸能界なんて関係ないですけど(´∀`)フフフ

おっと話がそれてしまいましたわ!
takaoさんはしっかりと読書の秋をされてますわね!
私は昼はお出かけしていたので、夜中にアニメを見まくっておりましたわ!
今回読まれた中では『空ろの箱と零のマリア 2』がよかったようですわね!
前作の評価も高かったみたいですし。
ただ私が読み始めるにはやっぱりすでに完結してるものがいいかな?
1~2冊で完結の短編が読みやすそうでいいかもです。

たくさんラノベを読んでると次の巻が出るまでに他のラノベを読んでるって感じですね^^
ラノベってシリーズものって大体半年に1冊くらいの感覚で出るのですか?
漫画と違って人気のないものはいつの間にか消えてそうな感じもしますが…

私も最近アニメの眼鏡っ娘はいいかも…などと思い始めました…
by bapio (2009-09-23 12:09) 

takao

まこたまさん、nice!&コメントありがとうございます。

まぁ、好きではなかったですね。芸風も決して見ていて好ましいモノではなかったですし。本気で不快になる下ネタはダメだと思いますw

私も、最近のまこたまさんの記事に現れるアニメは見ていないのですが、コメントしているのでお気になさらずにw
by takao (2009-09-23 18:47) 

takao

bapioさん、ごきげんよう。nice!&コメントありがとうございます。

わたくしは、なんか好きではなかったですね。芸人なのに、芸人をやりたくなさそうな空気も感じられましたし。ある日、突然グーグー言われたときはどうしようかと思ったことがありましたw

芸能記事、適当ですよねw間違っていたからと言って謝罪するのはきっとプライドが許さないのでしょう。下世話な情報しか伝えていないのに、プライドも何もあったものではないと思うのですが。世の中、マスコミほど無責任なところは無いと思いますのですよ。

わたくしは読書の秋に親しんでいた、と言うか。しなくてはいけないことも少しあったのですが、いろいろぶっちぎってやっていました。それを9時過ぎくらいからやろうと思っています。どうせ、1時くらいまでは起きているつもりですので。外に出かけることもなく、何をしているんだろう、と言う気になったりもするのですが。

『空ろの箱と零のマリア』面白いですよ。元々、作者自体評価が高かった人のようなのですが、今のところその期待どおり、と言ったところですね。バカ売れする、と言うタイプではないと思いますが、固定客を持って、しっかり売っていけるタイプだと思います。

2冊程度で完結というと、やはり『わたしたちの田村くん』をオススメしてみます。他にも、
『旅に出よう、滅び行く世界の果てまで』とか
『君のための物語』とかありますが。全部、電撃文庫なのがなぁwあと、今思いうかぶのだと
『その日彼は死なずにすむか』
『とある飛空士への追憶』
『海の底』(これはラノベではないかも知れませんが)
『サクラダリセット』

とかですかね。ごめんなさい。なかなか思い出せませんでした。

ラノベの刊行ペースですが、作者によって全然違いますよ。例えば、文学少女シリーズは、3ヶ月に1冊ペースできっちり出ていましたし。今回の『空ろの箱と零のマリア』は1巻から8ヶ月くらい開いてますね。このように、早ければ3ヶ月とかで出ますし。『ダブルブリッド』みたいに9巻から10巻(最終巻)が出るまで5年かかった作品もありますしwまこたまさんの待っているシリーズだと、10何年新作が出ていないのもありますしwそんな世界です。知らぬ間に消えたシリーズもありますよ。私の知っているのだと、『E.G.コンバット』シリーズとか『ミナミノミナミノ』とか。2冊とも作者同じなんですけどもw後は、私が買っていたのだと『爆裂ハンター』とか『スターシップ・オペレーターズ』とかありますね。『爆裂ハンター』なんぞ、新シリーズの告知までやったのにw

ようこそ、眼鏡っ娘スキーの世界へwわたくしはかなり特殊な眼鏡っ娘スキー何ですけどもw
by takao (2009-09-23 19:06) 

takao

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by takao (2009-09-23 19:10) 

takao

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by takao (2009-09-28 21:19) 

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