『踊る星降るレネシクル 2』/裕時悠示 [ソフトバンク]
しばらくサボっていたら、記事の書き方忘れてしまったでござるorzというわけで、内容を忘れないうちに記事にしちゃおう、とことで。
記事の評判が良くてうきうきして、調子に乗って続きを読んでしまいました。でも、あれほどは書けないという宿命orz
作者曰く、2巻までが土台作り、と言う事です。で、この巻では、メインとなる登場人物と、今後の展開の構築、という感じでした。
ミカホシ学園で起きた熒惑(けいこく)の乱。その影で、レネシクル強奪事件が発生していた。そして、その犯人として疑われたのが、レンヤの幼なじみである沙良瑞貴。そして、レンヤも沙良瑞貴につながっている容疑者として、捜査官・「七曜ななな」に逮捕されてしまう。
瑞貴の容疑を晴らすためにレンヤはなななの捜査に協力することに。しかし、それが面白くないすまるが・・・・・・。
という感じのお話。1巻の内容を引き継いで、という感じでした。
とにかく、登場人物が多かったw途中で、「えっと、カクさんってだれだっけ?」とか思ってしまいましたwさほど重要なキャラでなかったので良かったですが。
この巻では、主人公・レンヤが使う腐海流という格闘技のルーツが解明。それと同時に、それが使われないように、と封印されてしまいました。正直な話、かなり強力な力だったので、封印することは物語の展開を考える上で正解だと思う反面、いざ主人公が戦う、と言う場面になったとき、どうやって戦うのだろう、と言う恐れもありました。主人公のレネシクルの力は、相手の思いを受け取って、それを力にする、という能力でありますし。この辺は、あっさり解消してしまいましたが、この辺の展開は、正しく熱血していて、かなり燃えましたね。この辺、かなり良かったです。
で、ラブコメパートですが、1巻読んだときは沙良瑞貴と舞波すまると主人公の三角関係で行くのかと思いましたが、今回出てきた3人目、七曜なななも参戦決定!主人公を3人のヒロインが奪い合う、と言う関係になるようです。一人の主人公に3人のヒロイン、と言うのが多いような気がしますが(とはいえ、具体的に挙げろ!と言われたら『とらドラ!』?としか答えられないのがあれですが)、この作品もこのパターンみたいです。
主人公が好きなキャラが増える分、失恋するキャラも増えるわけで、その点はちょっとなぁ、と思います。そりゃ、ラノベのキャラだろう、と言われたらそれまでなんですが、失恋は辛いのです。できたら、みんなが幸せになって欲しいんですが、それが難しいと分かっているからですね。
せっかくヒロインが出そろったので、どんな感じのキャラか私的に解説すると。幼なじみの沙良瑞貴は、孤高の存在、という感じですね。ひたすら最強を目指して戦っていますが、それ故孤独である。その彼女を孤独から救っているのが、幼なじみの連動レンヤ、という感じで、それ故、レンヤを心から慕っている、という感じです。ただ、その感情がイマイチ主人公に伝わっていない、というのはライトノベルのお約束でしょうか。レンヤと別の女の子がいると、あからさまに機嫌が悪くなる、と結構わかりやすいサインを出しているのに、気づいてもらえない、というキャラですw個人的には一番好きw
舞波すまるは、母にあこがれて星柱(ミカホシで一番偉い人)を目指す努力のキャラ。星柱になるためには努力を惜しまないところが素敵です。で、素直でイイコでもあるのですが、反面、結構嫉妬深いタイプで、独占欲が強そう。今回は、それを手玉にとられてしまいました。呪いのせいで、ほっぺに自分の本心が出てしまうところが、可愛いですwあと、結構お馬鹿w
七曜ななな。その名の通り、名前が残念wで、こちらも呪いがかかっており、ボケに対して突っ込まずにはいられない、と言う可哀想な体質。誰よりも仕事にプライドを持っているのが素敵です。タイプ的には、テンプレートなツンデレ。
こんな感じかな?と思います。で、この巻読んで思ったのですが、キャラクターに関しては、かなり残念な性格の人が多いように感じました。ここらへんは『レンタル・フルムーン』に似ているところがあるかも知れません。ヒロインにしても、沙良瑞貴はともかく、他の二人は呪いが残念ですし。なななは名前から残念ですし。主人公の友達の乾闇鳴は愛を訴える残念さですし、自称ひきこもり100段の更級もうふも、妄想暴走キャラの水仙寺遊園も、舞波カタナも、真田鷹棋も、そもそも今の星柱、千陽院みらからして残念な人ですしね。でも、一部例外はいるとして、残念だからこそ愛おしい、と思えたりもします。この巻では、更級もうふの出番が少なくて、非常に残念でしたしwそういう意味では、この作品、かなりキャラクターが魅力なのかなぁ、と思います。
さて、今回の事件によって、今後の展開がハッキリしましたね。それは、「レネシクルとはなんなのか?」と言う事。互いの思いなどの力を引き出すことで、「空手家vsひきこもり」みたいな対決を実現できる舞台装置であるレネシクルですが、これがそもそもなんなのか?一体なぜ存在するのか?などが今後重要になってくるようです。そして、千陽院莫迦奈(せんよういん・ばかな)の言う「星が極にたどり着く」とは?
この巻、1巻で出てきたキャラの出番が少なくて、更級もうふが好き!とか言う人には若干不満かも知れません。ただ、ラブコメ展開もしっかり仕込まれており、それが十分に楽しませてくれました。そして、バトル。相変わらず最後の〆が圧倒的な力であっさり、と言う点は変化がありませんでしたが、それまでの展開が燃えました。残酷な真実が明かされて、苦悩するななな。絶妙なタイミングで登場する鷹棋。そして、自分の退学を覚悟で、腐海流の力をふるうレンヤ。ありがちな展開でありますが、やはり良いものです。
この巻で、土台も完成、という感じですね。次の巻からは、ランキングバトルと恋のさや当ての激化、と言う事で、バトルも増えてきそうで非常に楽しみです。あと、更級もうふの出番がもっと増えてくれたら嬉しいですwなんなら、更級もうふのスピンオフとか、短編とかでもw
登場人物が沢山いるんですねえ、既に分からなくなりそうですw
これだけの数がいると、いわゆるキャラ立てが難しそうですが、レビューを読ませてもらった限りでは上手く処理できてるみたいですね。
最寄の本屋は全滅で未だ1巻すら入手できてません。田舎は嫌だ・・・
by chokusin (2010-08-17 01:04)
chokusinさん、コメントありがとうございます。
キャラ立てはできていると思いますが、やはり名前だけでは厳しいですねw
2巻読んでいても、「水仙寺遊園って誰だっけ?」と真剣に考えましたから。
ちなみに、名前を挙げた以外にもまだキャラがいたりしてw
アルデバランみたいな残念なかませ犬とかですがw
それは、本屋が悪い、というよりGA文庫の販売網が弱い、という感じがします。
こちらも、書店だったら見かけることができるかどうか、と言う気がしますし。
五島だったら絶対に手に入らない自信がありますorz
田舎は本当にいやですよね!
by takao (2010-08-17 01:10)