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『深山さん家のベルテイン』/逢空万太 [ソフトバンク]

『這いよれ!ニャル子さん』の作者による絵日記系連作短編集,だそうです。

深山さんちのベルテイン (GA文庫)

深山さんちのベルテイン (GA文庫)

  • 作者: 逢空 万太
  • 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
  • 発売日: 2010/12/16
  • メディア: 文庫

女の子よりも可愛い男の娘・琥太郎と,そんな彼を立派な男として構成させようとするEMA(Electric Maiden Automata)1号機,ベルテイン,そして彼らを取り巻く人々との日常の一コマを切り取ったゆるふわ日常系ショート・ストーリー。

 

まず,目次を見て驚くのが,全部で26編&EX FILE.の27編が入っていること。目次をただ列記するだけじゃないので仕方ないのですが,目次だけで4ページあるのに驚きました。そう,この作品,一つの長さが数ページ,長くて10ページくらい,ととにかく短いお話になっています。そのため,短い時間にちょっと読む,と言う事もできます。この形式のラノベだと,『GJ部』を思い出すところです(読んでないです)が,この形式,もう少し増えても良さそうだと思いました。

とにかく,キャラが愛らしかったです。個人的には,琥太郎のことが気になって,毎回因縁をつけてくるアホなヤンキーの先輩と,琥太郎のことが好きだけども素直になれずに,暴力的な態度を取ってしまう幼なじみの理々が面白かったです。特に,ヤンキーの先輩はw琥太郎の気を引くために,あの手この手を使うのだけれども,何かそれがベルテインの距離を縮める事にしかなってないところとか,面白かったです。彼に関しては,うまく天丼が生かされていたような感じですね。

理々はツンキャラですねwデレ部分はなかったと思うのでw琥太郎をまっとうな男性に戻して,琥太郎のお嫁さんになりたくて,琥太郎をまっとうにしようとしているのですが。あまりに乱暴すぎて伝わってないところが何となくあほらしいというか,切ないというか。意外と内面は乙女っぽい気もするんですけどね。でも,女の子の琥太郎と,漢女(おとめ)の理々。ある意味バランスが良いような気がするんですけどね。問題は,琥太郎が振り向いてくれない,と言うところのような気がしますがw

で,何よりベルテインが良かったです。何の説明もなく同じ事を2回言うところとか。琥太郎をまっとうな男に戻すための手段として,キャストアウェイして,大人の女性ボディに変身するモードがあるのですが。このときのベルさんのエロチックさとか,好きな人(琥太郎)に抱いてもらえない事への不満の何となく切ないような,インモラルな感じとかwギャグの中に時々それがあることで,作品にひと味違う感じを与え,ギャグがさらに際立つ,と言うような感じでしょうか。

琥太郎のツッコミが,真尋さんに比べて弱いのがちょっと残念だなぁ,と思うところですが。ただ,それ以外はとても面白く楽しむことができました。できたら,シリーズ化して貰ったら嬉しいなぁ,と思います。


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プラチナ

年末に例の記事が上位にランキングされていたのには驚きました。

ご挨拶が遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。
by プラチナ (2011-01-08 16:39) 

takao

プラチナさん,こちらこそ。
今年もよろしくお願いします<(_ _)>

年末は,私も驚きでしたw
どうやら,原作でそのシーンが描かれた,と言う事みたいですが(確認してません)
分からないものですw
by takao (2011-01-08 22:07) 

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